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葉酸は食事だけで足りる?妊活・妊婦のための摂取基準と最適な方法

葉酸は、妊活中や妊娠中の女性にとって極めて重要な栄養素です。しかし「食事だけで足りるのか?」「サプリメントは必要?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

ここでは、葉酸の働きや摂取基準、効率的な摂取方法について、最新の科学的根拠をもとに詳しく解説します。赤ちゃんの健やかな成長と母体の健康を支えるために、食事とサプリメントを賢く活用し、安心して妊娠期を過ごすための知識をお届けします。

 

 

葉酸とは?妊活・妊娠中に必要な理由

赤ちゃんを迎える準備は、目に見えないところから始まります。まだ姿のない小さな命のために、母体は静かに、しかし着実に変化を重ねています。その最初の一歩を支えるのが、葉酸という栄養素です。

葉酸は、妊活中や妊娠中の女性にとって、ただのビタミンではありません。胎児の健やかな発育に不可欠であり、妊娠前から体内に備えておくべき「命の種子」とも言える存在です。

ここでは、葉酸の基本情報から、その果たす役割、さらには妊娠前・妊娠中・授乳期それぞれの摂取基準について、わかりやすく解説します。

葉酸の基本情報

葉酸という名前には、「葉に含まれる酸性成分」という意味が込められています。その名の通り、ほうれん草やブロッコリーなどの葉野菜に多く含まれ、1940年代には実際にほうれん草の葉から発見されました。

葉酸はビタミンB群の一種で、水溶性の特性を持ち、特に細胞分裂が活発なタイミングで必要とされます。人間の体が新しい細胞を生み出す際に、DNAやRNAの合成を助ける重要な働きを担っており、造血作用にも関与しています。つまり、私たちの生命維持や成長において、非常に根本的な役割を果たしているのです。

特に妊娠初期には、わずか数週間のあいだに胎児の神経管(将来の脳や脊髄の基礎となる器官)が形成されます。この時期に葉酸が不足すると、神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎といった重篤な先天異常)のリスクが高まることが、医学的に明らかになっています。まだお腹の中で形を持たない赤ちゃん。その未来を静かに守っているのが、まさに葉酸なのです。

妊娠前後の女性にとっての役割

葉酸は「妊娠してから摂ればよい」というものではありません。むしろ、それでは間に合わない可能性があります。なぜなら、胎児の神経管が形成されるのは妊娠4週ごろで、多くの女性が妊娠にまだ気づかないうちに訪れるからです。

そのため、厚生労働省およびWHO(世界保健機関)は、妊娠を希望する女性に対し、「妊娠の少なくとも1か月以上前から、妊娠3か月までは継続的に葉酸を摂取すること」を推奨しています。この段階から葉酸を十分に摂ることで、神経管閉鎖障害のリスクを最大70%も低減できるとされており、これは複数の国際的な疫学研究によって裏づけられています。

妊娠前・妊娠中・授乳期の葉酸の摂取基準

葉酸が大切とわかっても、「一体どれくらい摂ればいいのか?」という疑問は自然なものです。そこで参考になるのが、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2020年版)」です。この指針では、妊娠の有無やステージによって、葉酸の摂取基準が細かく設定されています。

ライフステージ 基本摂取量(μg/日) 追加摂取量(μg/日) 合計目安摂取量(μg/日) 摂取のポイント
通常時の成人女性 240 240 食事から十分に摂取可能
妊活中(妊娠の1か月以上前) 240 +400 640 サプリメントでの補充が推奨される
妊娠中(特に妊娠初期) 240 +240 480 神経管形成に伴い、摂取量を増やす
授乳中 240 +100 340 母乳を通じて赤ちゃんに葉酸が届く

特に注意したいのは「付加摂取」という概念です。たとえば、妊活中に必要とされる400μgは、通常の食事に加えてサプリメントなどで追加的に摂るべき量を示しています。つまり、総合的には約640μgが1日の目安となるのです。

さらに、妊娠初期と中期以降でも必要量に差があります。初期は神経管の形成という極めて重要な過程に葉酸が関わるため、摂取量がとくに重要です。一方、妊娠後期は需要がやや落ち着きますが、それでも葉酸は胎盤の維持や赤血球の生成に関わっており、引き続き意識的な摂取が望まれます。

授乳期にも葉酸は欠かせません。母乳の中に含まれる栄養素は、母体の栄養状態をそのまま反映します。葉酸が不足すれば、赤ちゃんの発育に影響が出る可能性もあるのです。だからこそ、妊娠が終わっても「葉酸の摂取は終わり」ではないのです。

 

葉酸は食事だけで足りる?効率的な摂取方法

妊活や妊娠に欠かせない栄養素である葉酸。その重要性については前章でお話ししましたが、ここでひとつの疑問が浮かびます。「葉酸って、毎日の食事だけで本当に足りるの?」と。

理想をいえば、栄養はすべて自然な食品から摂るのが最善です。旬の野菜をふんだんに取り入れた食事は、体にも心にもやさしく、日々の健康を支えてくれます。しかし、妊娠を見据えた葉酸摂取においては、話がそう単純ではないのです。

ここでは、葉酸を多く含む身近な食品、そしてそこにある食事だけでは補いきれないという現実、さらには葉酸を摂る上で気をつけるべき食品リスクや、日常生活に活かせる効率的な摂取方法まで、専門的な知見に基づいてやさしく紐解いていきます。

葉酸を多く含む食品

葉酸は、私たちの身の回りにあるさまざまな食材に含まれています。特に緑黄色野菜や豆類、果物などは、葉酸の供給源として非常に優秀です。

たとえば、朝食のサラダに添えるベビーリーフ、夕食の副菜に登場するブロッコリーやアスパラガス。これらの食材には100gあたり100〜200μg程度の葉酸が含まれており、日常の食卓でも自然に取り入れられる存在です。

納豆や大豆、枝豆といった豆類も見逃せません。さらに、いちごやオレンジ、バナナなどの果物も葉酸を含んでおり、おやつや朝食の一品として手軽に摂取することができます。

食品名 葉酸含有量(μg/100gあたり) 摂取のポイント
ほうれん草 約210μg 茹でると約110μgに減少。加熱して摂取すれば安全。
ブロッコリー 約210μg 加熱しても栄養価は比較的保たれる。ビタミンCも豊富。
納豆(50g=1パック) 約60μg 発酵により吸収率◎。加熱不要で衛生的にも安全な食品。
アスパラガス 約190μg 加熱調理が前提。蒸し調理で栄養損失を防げる。
オレンジ 約35μg 果物で手軽に葉酸+ビタミンCを摂取可能。清潔な管理が前提。
焼きのり 約1900μg 非常に高濃度。加熱処理済みで安心して摂取可能。
鶏レバー 約1300μg 妊娠中は摂取を避ける。ビタミンA過剰・感染症リスクあり。

こうして見ると、「葉酸は食事からも摂れそう」と思うかもしれません。しかし、その次に知っておくべきなのは、実は「食べた分すべてが吸収されるわけではない」という事実です。

※参照:「厚生労働省・e-ヘルスネット・HFNet」

食事からの摂取の限界

葉酸は水溶性ビタミンの一種であり、非常に熱や水に弱いという繊細な性質を持っています。茹でたり炒めたりといった調理工程のなかで、30〜50%もの葉酸が失われることも珍しくありません。

加えて、食品中の葉酸は「ポリグルタミン酸型」という天然型の構造を持ち、体内での吸収率はおおむね50%前後とされています。つまり、表示されている含有量がそのまま体に取り込まれるわけではないのです。

たとえば、妊活中や妊娠初期の女性に推奨されている葉酸の摂取量は、1日あたり640μg(基本摂取240μg+サプリ等による付加摂取400μg)です。これをすべて食事から摂ろうとすれば、毎日ほうれん草を300g近く食べるような努力が必要になります。

葉酸を効率よく摂る方法

葉酸を効率よく摂るためには、「調理法」と「食べ合わせ」の工夫が欠かせません。ただし、ここで強調したいのは、「栄養素の吸収」よりもまず「妊娠中の安全性」が最優先されるべきであるという視点です。

たとえば、栄養価を逃さないという点で生で食べられる食品は魅力的に見えますが、妊婦の方には推奨できない場合もあります。リステリア菌やトキソプラズマなどのリスクを考えると、加熱処理された食材を選ぶ方が安心です。

そのうえで、栄養を守る調理法としておすすめなのは「蒸し料理」や「電子レンジ調理」です。これらは水に溶けやすい葉酸の流出を最小限に抑え、衛生的にも優れた方法です。また、煮汁ごと摂取できるスープなども良い選択肢です。

さらに、吸収率を高めるには食べ合わせも有効です。たとえば、ビタミンCは葉酸の吸収を助けるため、ブロッコリーやアスパラガスとオレンジ、キウイなどを組み合わせると、味わいも栄養価もアップします。

 

妊娠中に避けたい食品とリスクのある栄養摂取

葉酸の摂取は、妊活・妊娠期における最優先課題のひとつですが、それは「安全に摂る」という前提があってこそ意味を持ちます。特に妊娠中は、免疫力が低下することで感染症への抵抗力が落ち、胎児が非常に繊細な影響を受けやすい時期でもあります。

葉酸を含む食品の中にも、摂取の仕方を間違えると逆にリスクを高めるものがあるため、以下の内容は必ず押さえておきたいポイントです。

食品カテゴリ 潜在的リスク 胎児・母体への影響 専門的根拠に基づく推奨
生卵・生肉・生魚 サルモネラ菌・リステリア菌・トキソプラズマ 母体の発熱・下痢・嘔吐、重症化で流産や早産の誘因、胎児の脳障害や視覚障害 厚労省、WHOともに完全加熱を推奨。トキソプラズマは70℃以上の加熱で死滅。リステリアも同様。
(※特に注意すべきはユッケ、刺身、生卵)
ナチュラルチーズ(非加熱) リステリア菌 胎盤感染による胎児の敗血症・髄膜炎・死産のリスク リステリア菌は冷蔵でも増殖するため、加熱殺菌された製品(プロセスチーズ等)を選ぶことが推奨
(出典:厚生労働省「リステリア症に関するQ&A」)
レバー類(鶏・牛・豚) ビタミンA(レチノール)の過剰摂取、カンピロバクター菌 催奇形性(胎児の形態異常)、食中毒による発熱・下痢・早産誘発 100gの鶏レバーでビタミンAが14,000μg超(妊婦の上限3,000μg/日)
※英国NHSや厚労省も「妊娠中はレバー摂取を避ける」よう警告
加熱不十分なハム・パテ・生ハム等 リステリア菌・サルモネラ菌・食中毒菌全般 感染後の母体の発熱が胎児に悪影響を及ぼし、胎盤機能低下や羊水感染の恐れ 市販の加熱殺菌済み商品なら基本的に安全だが、家庭調理のものは中心温度75℃で1分以上の加熱が推奨される

なぜリステリア菌やトキソプラズマが危険なのか?

葉酸を意識して摂取しようとしたとき、多くの方が見落としがちなのが「食品の安全性」です。どれだけ栄養価が高くても、摂取方法を間違えれば、かえって妊娠中の母体や胎児に深刻なリスクを及ぼす可能性があります。

たとえばリステリア菌は、他の細菌とは異なり冷蔵環境でも生き延びて増殖する性質を持ちます。ナチュラルチーズ、スモークサーモン、生ハムなどの冷蔵保存食品は、見た目が安全そうでも、実は感染源となり得るのです。

妊婦は一般成人に比べて最大20倍もの感染リスクがあるとされ、胎盤を通じて胎児に感染した場合、死産や新生児の髄膜炎・敗血症などを引き起こす可能性があります。

また、トキソプラズマは加熱不十分な肉類や猫の糞便などを介して感染し、妊娠中の初感染は胎児に脳の石灰化、水頭症、網脈絡膜炎などの重篤な障害をもたらすことがあります。

ただし、いずれの菌も70℃以上での加熱で死滅するため、食材選びと調理法に注意を払うことで、ほとんどのリスクは回避可能です。

ビタミンAの過剰摂取と胎児のリスク

食品の安全性という観点で、もうひとつ特筆すべきなのが「ビタミンA(レチノール)」の過剰摂取です。レバー類特に鶏・牛・豚のレバーは、葉酸や鉄分が豊富な食材として知られていますが、同時にビタミンAを極めて高濃度で含む食品でもあります。

妊娠初期にビタミンAを大量に摂取すると、胎児の顔面・心臓・中枢神経系の形成に影響し、先天異常を引き起こす可能性があることが報告されています。日本における耐容上限は1日3,000μgRE(レチノール活性当量)ですが、鶏レバー100gでその約5倍に相当する14,000μgRE以上を含むため、妊娠中は摂取を避けるべき食品とされています。

安全こそが最大の栄養である

こうしたリスクを踏まえると、妊娠中に必要な栄養素を「何から摂るか」「どのように摂るか」は、数字以上に大切な視点であることがわかります。「栄養は、摂れば摂るほど良い」という考え方は、妊娠期においては非常に危険な誤解です。

安全性が担保されていない摂取は、母体だけでなく、生まれてくる赤ちゃんの命や発達に深く関わります。葉酸をはじめとする栄養素は、科学的根拠に基づいた安全な方法で摂ることにこそ意味があるのです。

 

葉酸サプリメントは必要?メリットと注意点

私たちはこれまで、葉酸という栄養素の重要性と、それを安全に効率よく摂取するための工夫について丁寧に見てきました。けれど、どれだけ知識を得ても、ひとつの不安が頭をよぎる方もいるはずです。

妊娠中という特別な時間の中では、便利よりも安全が常に優先されるべきです。ここでは、葉酸サプリメントの必要性と有効性、そして本当に安全に摂るための選び方や注意点までを、医学的根拠に基づいて丁寧に解説していきます。

葉酸サプリが推奨される理由

葉酸の摂取が妊娠の成立や胎児の神経管閉鎖障害の予防に重要であることは、国内外で確立された事実ですが、前述した通り、食事から摂れる葉酸は加熱調理や吸収率の制約によって、実際に体内に取り込まれる量が限られてしまいます。

そのため、厚生労働省は「妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの期間」に、通常の食事とは別に400μg/日の葉酸をサプリメントなどから摂取することを推奨しています(※出典:日本人の食事摂取基準2020年版)。

また、WHO(世界保健機関)やCDC(アメリカ疾病予防管理センター)も、同様の勧告を世界中に発信していることから、国際的にもその有効性は認められています。

つまり、葉酸サプリは「サプリメントだから便利」というよりも、「医療的に必要な補完手段」と位置づけられているともいえるでしょう。

妊娠中にサプリを摂っても本当に安全?

妊娠中のサプリメント摂取には、当然ながら慎重さが求められます。しかし、葉酸に関しては長年の研究と臨床データの蓄積があり、適正な量・品質であれば、安全性は非常に高いとされています。

実際、厚生労働省は「食事からの摂取と併用して、合計640μg/日程度の摂取」を推奨していますが、この推奨値は、リスクと有効性のバランスを精査した上で導き出された量であり、これを大幅に上回らない限り、胎児への悪影響は基本的に報告されていません。

ただし、「サプリ=安全」と無条件に信じるのは危険です。粗悪な製品には不純物や過剰成分が含まれていたり、摂取量を自己判断で増やしすぎると過剰摂取による神経障害や栄養バランスの乱れを招くこともあるため、あくまでも医師の指導や信頼できる製品選びが大前提です。

また、抗てんかん薬を服用している方や、特定の持病を抱えている方は葉酸の代謝や吸収に影響が出る場合があります。そのため、こうしたケースでは、サプリメントの摂取については必ず事前に医師と相談すべきです。

葉酸サプリの選び方

現在市販されている葉酸サプリには、大きく分けて「天然型(ポリグルタミン酸型)」と「合成型(モノグルタミン酸型)」の2種類があります。

一方、「天然型」と呼ばれる葉酸は、もともと野菜などの食品中に含まれる成分であり、サプリメントで「天然由来」と記載されている場合でも、実際はモノグルタミン酸型であるケースがほとんどです。製品の表示をよく確認しましょう。

チェックポイント 推奨される内容
含有量 1日あたり400μg以上の製品
品質・添加物 無添加・無香料・無着色。ビタミンAや鉄分の過剰含有に注意
製造元・信頼性 国産、GMP認定工場製造の製品。医師推奨の製品も◎
継続性・飲みやすさ 小粒で匂いが少なく、飲み続けやすいものが理想

また、必要以上に多くの栄養素を詰め込んだ「オールインワン型」のサプリは、かえって他の栄養素とのバランスを崩すことがあるため、シンプルで葉酸を中心とした設計のものを選ぶのがおすすめです。

葉酸サプリ摂取時の注意点

どれほど優れたサプリメントであっても、「摂りすぎ」は逆効果になり得ます。特にモノグルタミン酸型の葉酸は吸収効率が高いため、1日1,000μg(=1mg)を超えると、神経障害やビタミンB12欠乏のマスキングリスクが懸念されると指摘されています。

また、サプリを飲んでいることで「もう安心」と感じてしまい、食事の栄養バランスが崩れてしまうのも本末転倒です。

あくまでサプリメントは「補助的な存在」であり、日々の食生活の土台を整えることが最も大切な基本です。

 

葉酸と他の栄養素の関係!一緒に摂るべき栄養素とは?

葉酸という栄養素は、胎児の正常な発育と、母体の健康維持を支える重要な存在です。これまでその必要性と摂取方法について詳しく触れてきましたが、ここで見逃せないのが「葉酸は単独で働くのではない」という事実です。

私たちの身体は、たった一種類の栄養素で成り立っているわけではありません。それぞれの栄養素が連携し、互いに助け合いながら、生命活動を支えています。特に妊娠中という繊細な時期には、葉酸とともに摂るべき栄養素たちが、赤ちゃんの成長とお母さんの安定をそっと支えてくれるのです。

栄養素名 葉酸との関係性 妊娠中の役割 主な食品例 摂取時の注意点
鉄分 造血を助け合う 母体の血液量増加に対応し、貧血予防 レバー、赤身肉、ほうれん草 サプリで摂る際は便秘や胃もたれに注意
ビタミンB12 葉酸の代謝を助け、造血を完成させる 神経系の発達を助け、巨赤芽球性貧血を防ぐ 卵、魚、牛乳、レバー 菜食中心の方は不足しやすいため注意
ビタミンC 葉酸と鉄の吸収を助ける 抗酸化作用、免疫力の維持、栄養素の吸収効率を高める 柑橘類、いちご、ブロッコリー 水溶性で熱に弱いため、生食や加熱短時間が望ましい
亜鉛 細胞分裂に関与し、葉酸と並んで胎児の発育を支える 成長・免疫・酵素の活性化 牡蠣、牛肉、ナッツ類 鉄との同時サプリ摂取は吸収競合に注意
マグネシウム 代謝や酵素活性に協力し、子宮の過緊張を防ぐ 骨形成、神経伝達、妊娠高血圧症候群の予防 海藻、豆類、玄米、バナナ カルシウムとのバランス(1:2)が理想

鉄分|葉酸とともに「血をつくる」力を最大化

妊娠中、母体の血液量は約1.5倍に増加します。それにともなって、鉄の需要も急増します。鉄は赤血球中のヘモグロビンの主成分であり、酸素を全身に運ぶ重要な役割を担っています。葉酸は、その赤血球を生み出す設計図の役目。つまり、鉄と葉酸は「材料と設計図」のような関係にあるのです。

妊娠中期から後期にかけては、胎児の成長に伴い鉄の消耗が激しくなり、鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。葉酸と鉄を一緒に摂ることで、造血作用を強化し、貧血リスクを軽減できるのです。

ただし注意点として、鉄サプリメントは胃腸に負担をかけることがあり、便秘や吐き気を引き起こす場合もあります。

また、鉄やカルシウムを含むサプリを同時に摂ると、それぞれが吸収を妨げ合う場合があります。特にカルシウムは、鉄の吸収を抑制する性質があり、葉酸+鉄のサプリを飲む時間と、カルシウムサプリの時間を分けることが望ましいとされています。

摂取を検討する際には必ず自己判断ではなく、医師と相談のうえで使用しましょう。

ビタミンB12|葉酸の働きを引き出す影の功労者

葉酸が赤血球の設計図ならば、ビタミンB12はその設計図を実際にかたちにするための施工者です。どちらか一方が不足しても、造血はうまくいかず、「巨赤芽球性貧血」と呼ばれる特殊な貧血症状を引き起こすことがあります。

さらに、ビタミンB12は神経の髄鞘形成にも関与し、胎児の神経系の健全な発達にも不可欠です。不足すると知的障害や神経症状のリスクが高まるため、葉酸と一緒に積極的に摂取することが望まれます。

特に注意したいのは、ヴィーガンやベジタリアンの方。B12は主に動物性食品(卵・魚・乳製品など)に含まれているため、食生活によってはサプリでの補助が必要となります。

ビタミンC|吸収力を高める架け橋

ビタミンCは、ただの風邪予防ビタミンではありません。葉酸の吸収率を高める潤滑剤のような存在です。また、植物性食品に含まれる非ヘム鉄の吸収も促進するため、葉酸・鉄との組み合わせでその効果を一層高めてくれます。

日々の食事では、葉酸を多く含むブロッコリーやアスパラガスに、いちごやキウイ、オレンジなどのビタミンC豊富な果物を添えるだけで、美味しくて吸収効率のよい一皿が完成します。食材の持つ力をつなぐのがビタミンCの役割。日々の彩りとして、ぜひ意識的に取り入れてください。

亜鉛|胎児の成長を見守るミネラル

亜鉛は、細胞分裂・タンパク質合成・酵素の活性化など、胎児のあらゆる成長過程に関わる重要なミネラルです。妊娠中は細胞の新生が急速に進むため、亜鉛の需要も自然と高まります。

不足すると、胎児の発育遅延や免疫力の低下、母体の味覚異常を引き起こすおそれがあります。ただし、鉄分と亜鉛は体内での吸収を競合する関係にあるため、両者をサプリで摂る場合は数時間ずらすなどの工夫が望まれます。

ただし、亜鉛は鉄と同様に競合吸収の関係にあり、過剰摂取は互いの効果を打ち消してしまうおそれがあります。栄養を「たくさん摂ること」が良いわけではなく、吸収のしくみを理解したうえで摂り方をデザインすることが重要なのです。

マグネシウム|妊婦の心と体を静かに整える

マグネシウムは、筋肉の収縮や神経伝達、エネルギー代謝に関わるだけでなく、子宮の過剰な収縮を抑えて早産リスクを下げる働きもあるとされています。

また、カルシウムとともに骨の形成にも不可欠で、胎児の骨格や歯の発達を支えます。この2つのミネラルは1:2程度の比率で摂るのが理想的とされ、どちらか一方だけが多すぎても吸収バランスが崩れてしまうため注意が必要です。

 

葉酸を摂る際に避けるべき食品や注意点

私たちはここまで、葉酸という栄養素が、いかに他の栄養素たちと連携しながら妊娠中の身体と胎児の成長を支えているかを見てきました。しかし、「よい栄養素を摂ること」が健康のすべてではありません。実はもう一方に、「栄養の吸収を妨げるものを避ける」という視点が存在します。

いくら丁寧に葉酸を摂っても、それが正しく吸収されなければ意味がありませんし、摂り方やタイミングによっては逆効果になることさえあります。

ここでは、葉酸の力を最大限に引き出すために、避けるべき食品や注意したい行動について、科学的根拠に基づき丁寧に解説してまいります。

カフェインとアルコールはNG!

妊娠中に控えるべきものとして、よく挙げられるのがカフェインとアルコール。どちらも葉酸の吸収に対してマイナスに働くことが知られています。

カフェインには利尿作用があり、葉酸のような水溶性ビタミンは体内に長くとどまることができず、排出されやすくなります。また、カフェインそのものが葉酸の吸収を妨げるという研究もあり、特に摂取のタイミングには注意が必要です。

一方のアルコールは、肝臓での葉酸の代謝を阻害し、血中葉酸濃度を低下させることが分かっています。
アルコールが胎児に及ぼす影響(胎児性アルコール症候群)は広く知られていますが、それに加え、葉酸の不足が重なると神経管閉鎖障害などのリスクがさらに高まる可能性があるのです。

葉酸の過剰摂取にも気をつけて!

葉酸は水溶性ビタミンであるため、「余った分は尿として排出されるから大丈夫」と思われがちです。たしかに一定量まではその通りですが、サプリメントなどで1,000μg(1mg)を超えて摂取すると、過剰摂取によるリスクが指摘されています。

そのひとつが、ビタミンB12欠乏のマスキング効果です。葉酸を過剰に摂ると、B12不足による貧血症状が一時的に隠れてしまい、診断が遅れて神経障害が進行する恐れがあります。また、一部の人では、吐き気・腹部膨満感・かすみ目・睡眠障害などの副作用が報告されています。

言うまでもないのですが、葉酸はあくまでも「適量」が最も効果的。厚生労働省が定める1日の付加摂取目安(妊娠前~初期で400μg)と、耐容上限(1,000μg)を超えないよう、サプリの含有量と食事内容を合わせて把握しておくことが大切です。

 

まとめ

葉酸は、妊娠を希望する女性から授乳中の母親まで、幅広い時期に必要不可欠な栄養素です。食事からも摂取可能ですが、調理による損失や吸収率の低さから、サプリメントの併用も推奨されます。

ただし、摂取量の上限や飲み合わせにも注意が必要です。葉酸を効率よく、安全に取り入れることで、赤ちゃんの健やかな発育と母体の健康をしっかりサポートしましょう。

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