天神駅徒歩すぐ美容外科・美容皮膚科

キャンペーン
LINE予約
症例
池袋本院
美容医療

フィラーとヒアルロン酸の違いは?注入剤の種類と選び方を解説!

美容クリニックで「フィラー注入」や「ヒアルロン酸注入」という言葉を聞いて、「これらは同じもの?それとも違うもの?」と疑問に思ったことはありませんか。

実は、フィラーとヒアルロン酸には明確な違いがあり、この違いを正しく理解することが、安全で満足度の高い施術を受けるための第一歩となります。

ここでは、フィラーとヒアルロン酸の基本的な違いから、それぞれの特徴、適応部位、持続期間まで、専門医の視点から分かりやすく解説します。さらに、吸収型・非吸収型の違いや、国内外で使用される製剤の比較、安全性の観点からの選び方まで、施術を検討している方が知っておくべき情報を網羅的にお伝えします。

 

 

ヒアルロン酸とフィラーの違いとは?基礎から正しく理解しよう!

ネットなどで「フィラー」と「ヒアルロン酸」という言葉を耳にすることが多いですが、これらの違いを正確に理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。「フィラーもヒアルロン酸も同じ注入剤でしょ?」と思われがちですが、実はフィラーとヒアルロン酸には明確な違いがあります。

ここでは、両者の関係性と基本的な分類について、医学的な観点から分かりやすく解説していきます。正しい知識を身につけることで、自分に最適な施術選択ができるようになりましょう。

フィラーとは何か?皮膚充填剤の総称

フィラー(Filler)とは、英語で「充填するもの」という意味を持ち、美容医療においては「皮膚充填剤」の総称として使われています。つまり、シワやくぼみ、ボリュームロスした部分に注入して、組織を充填する医療材料「すべて」を指す広い概念なのです。

フィラーには様々な種類があり、ヒアルロン酸製剤はもちろん、コラーゲン、カルシウムハイドロキシアパタイト、ポリ-L-乳酸(PLLA)、ポリカプロラクトン(PCL)など、多岐にわたる素材が含まれます。それぞれの素材には独自の特性があり、注入する部位や目的、持続期間などによって使い分けられています。

例えば、深いシワの改善には硬めのフィラーが適しており、唇のボリュームアップには柔らかいフィラーが選ばれます。このように、フィラーという大きなカテゴリーの中から、患者様の悩みや希望に応じて最適な素材を選択することが、美容医療における重要なポイントとなっているのです。

ヒアルロン酸はフィラーの一種である!

ここで重要なのは、「ヒアルロン酸はフィラーの一種である」という事実です。つまり、フィラーという大きなカテゴリーの中に、ヒアルロン酸製剤が含まれているという関係性になります。

美容クリニックで「ヒアルロン酸注入」と言われる施術は、正確には「ヒアルロン酸フィラーを使用した注入治療」ということになります。

ヒアルロン酸が美容医療で広く使用される理由は、その優れた特性にあります。もともと人体に存在する成分であるため生体適合性が高く、アレルギー反応のリスクが極めて低いのです。また、万が一仕上がりに満足できない場合は、ヒアルロニダーゼという分解酵素で溶かすことができるという大きなメリットもあります。

現在、日本国内で使用されているフィラーの約8割以上がヒアルロン酸製剤であり、その安全性と効果の高さから「フィラー=ヒアルロン酸」というイメージが定着しているのも事実です。しかし、症例によっては他の素材のフィラーがより適している場合もあるため、正確な知識を持つことが大切なのです。

吸収型・非吸収型の違いと分類

フィラーを理解する上で欠かせないのが、「吸収型」と「非吸収型」という分類です。この分類は、注入したフィラーが体内でどのように振る舞うかを示す重要な指標となります。

分類 特徴 代表的な素材 持続期間
吸収型 時間とともに体内で分解・吸収される ヒアルロン酸、コラーゲン、PLLA 6ヶ月〜2年程度
非吸収型 体内で分解されず永続的に残る シリコン、アクリルハイドロゲル 半永久的

吸収型フィラーの最大の利点は、万が一のトラブルや仕上がりの不満があっても、時間の経過とともに元の状態に戻ることです。特にヒアルロン酸は、前述の通り分解酵素で溶かすことも可能なため、リスク管理の観点から最も安全性が高いとされています。

一方、非吸収型フィラーは一度注入すると除去が困難で、長期的な合併症のリスクも高くなります。そのため、現在の美容医療では安全性を重視し、吸収型フィラー、特にヒアルロン酸製剤が主流となっているのです。

この違いを理解することで、なぜ多くのクリニックでヒアルロン酸が推奨されるのか、その理由が明確になるでしょう。

 

部位別・目的別で選ぶフィラー素材とその特徴

前章でフィラーとヒアルロン酸の基本的な違いについて理解していただきましたが、実際の施術では「どの部位にどんなフィラーを使うか」という選択が治療効果を大きく左右します。顔の部位によって皮膚の厚さや動きの程度が異なるため、それぞれに適したフィラーの硬さや特性を選ぶ必要があるのです。

ここでは、部位別・目的別のフィラー選択について、医学的な観点から詳しく解説していきます。あなたの悩みに最適なフィラーを見つけるヒントが、きっと見つかるはずです。

部位ごとに適した硬さと持続性とは?

顔の各部位は、皮膚の厚さ、皮下組織の構造、表情筋の動きなど、それぞれ異なる特徴を持っています。そのため、フィラーの硬さ(弾性率)や粒子の大きさを部位に応じて使い分けることが、自然で美しい仕上がりを実現する鍵となります。

例えば、ほうれい線のような深いシワには、ある程度の硬さと支持力を持つフィラーが必要です。一方、目の下のクマや唇には、柔らかく馴染みやすいフィラーが適しています。硬すぎるフィラーを動きの多い部位に使用すると、表情を作った時に不自然な凹凸が生じる可能性があります。

注入部位 適したフィラーの硬さ 推奨される持続期間 注意点
額・こめかみ 中程度〜硬め 12〜18ヶ月 血管への注入に注意
目の下(クマ) 非常に柔らかい 6〜12ヶ月 薄い皮膚のため慎重な施術が必要
ほうれい線 硬め 12〜24ヶ月 深さに応じて層を変えて注入
柔らかい 6〜9ヶ月 自然な動きを妨げない素材選択
顎・フェイスライン 硬め 18〜24ヶ月 骨格に近い硬さで輪郭形成

持続性についても、部位によって求められる期間が異なります。表情の動きが多い口元は吸収が早くなる傾向があり、比較的動きの少ない頬やこめかみは持続期間が長くなります。このような特性を理解した上で、患者様のライフスタイルや希望に応じた製剤選択を行うことが重要なのです。

目的によって異なる素材の選び方

フィラー選択において、「何を改善したいか」という目的は非常に重要な要素です。シワの改善、ボリュームアップ、輪郭形成など、目的によって最適な素材は異なります。

ここでは、主な治療目的とそれに適したフィラーの特徴について解説します。治療目的を明確にすることで、最適なフィラー選択が可能となり、満足度の高い結果につながるのです。

シワ・溝の改善

シワ・溝の改善を目的とする場合、シワの深さに応じてフィラーを選択します。浅い小ジワには粒子が細かく柔らかいヒアルロン酸が適しており、深いシワには架橋度が高く支持力のあるヒアルロン酸や、コラーゲン生成を促すPLLA(ポリ-L-乳酸)などが選ばれることもあります。

ボリュームアップ・若返り

ボリュームアップ・若返りを目指す場合は、加齢によって失われた脂肪や骨量を補うことが目的となります。この場合、持続性が高く、ある程度の硬さを持つフィラーが適しています。

頬のこけや、こめかみの凹みには、リフトアップ効果も期待できる高弾性のヒアルロン酸製剤が効果的です。

輪郭形成・プチ整形

輪郭形成・プチ整形では、顎や鼻筋など、骨格に近い硬さが求められる部位への注入となります。この場合、形状保持力が高く、型崩れしにくいフィラーが必要です。

カルシウムハイドロキシアパタイト製剤や、高架橋度のヒアルロン酸製剤が選択されることが多く、より長期的な効果が期待できます。

柔らかさ・注入深度・保持力で選ぶ

フィラーの物理的特性である「柔らかさ」「注入深度」「保持力」の3要素は、施術の成功を左右する重要なファクターです。

医師はこれらの要素を総合的に評価し、患者様一人ひとりの肌質、年齢、希望する仕上がりに応じて、最適なフィラーを選択します。カウンセリングでは、これらの特性について詳しく説明を受け、納得した上で施術を受けることが大切です。

柔らかさ(弾性率)

柔らかさ(弾性率)は、フィラーがどの程度変形しやすいかを示す指標です。表情筋の動きが活発な部位には柔らかいフィラーを、骨格の形成には硬いフィラーを選択します。製剤によってG’(弾性率)値が設定されており、数値が高いほど硬く、低いほど柔らかい特性を持ちます。

注入深度

注入深度は、皮膚のどの層にフィラーを注入するかを指します。真皮浅層には粒子の細かい製剤を、深層や皮下組織には粒子の大きい製剤を使用します。適切な深度への注入により、自然な仕上がりと長期的な効果を両立させることができます。

保持力(リフティング力)

保持力(リフティング力)は、注入後にどれだけ形状を維持できるかを示します。たるみの改善や輪郭形成には高い保持力が必要ですが、表情の自然さを保つ部位では適度な柔軟性も重要です。最新のヒアルロン酸製剤では、これらの特性をバランスよく持つ製品も開発されています。

 

ヒアルロン酸製剤の種類と持続期間を徹底比較

前章で部位別・目的別のフィラー選択について理解していただきましたが、実際のクリニックでは様々なヒアルロン酸製剤が使用されています。

「どの製剤がどんな特徴を持っているの?」「持続期間はどのくらい違うの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

ここでは、国内外で使用される代表的なヒアルロン酸製剤について、その特性や持続期間、安全性の観点から詳しく比較・解説していきます。製剤選択の判断材料として、ぜひ参考にしてください。

国内外で使用される代表的ヒアルロン酸製剤

現在、日本国内では厚生労働省の承認を受けた製剤と、医師の個人輸入により使用される海外製剤の両方が存在します。

それぞれに特徴があり、クリニックによって取り扱う製剤も異なります。ここでは、広く使用されている代表的な製剤について、その特徴を解説します。

国内承認製剤

国内承認製剤としては、アラガン社のジュビダームビスタシリーズが代表的です。厚生労働省の承認を受けており、日本人の肌質に合わせた臨床試験も実施されています。製造工程や品質管理が厳格で、万が一のトラブル時にもメーカーのサポートが受けられるという安心感があります。

海外製剤

海外製剤では、レスチレンシリーズ(ガルデルマ社)、テオシアルシリーズ(テオキサン社)、ベロテロシリーズ(メルツ社)などが有名です。これらは欧米では広く使用されており、豊富な症例実績を持っています。特に、製剤のラインナップが豊富で、より細かなニーズに対応できるという特徴があります。

それぞれの違いは?

各製剤メーカーは独自の製造技術を持っており、架橋技術(クロスリンク)の違いにより、硬さや持続性、注入時の滑らかさなどが異なります。

例えば、ジュビダームビスタは「ボルテックス技術」、レスチレンは「NASHA技術」、テオシアルは「RHA技術」など、それぞれ特許技術を採用しています。これらの技術の違いが、製剤の特性に大きく影響しているのです。

各製剤の「硬さ・粒子構造・持続性」の違い

ヒアルロン酸製剤の性能を決定づける要素として、「硬さ(弾性率)」「粒子構造」「持続性」の3つが挙げられます。これらの特性は相互に関連しており、製剤選択の重要な判断基準となります。

製剤カテゴリー 硬さ(G’値) 粒子構造 一般的な持続期間 適応部位例
極柔らかいタイプ 25-100 Pa 非常に細かい均一粒子 6-9ヶ月 目の下、唇、浅いシワ
柔らかいタイプ 100-300 Pa 細かい粒子 9-12ヶ月 ほうれい線(浅層)、マリオネットライン
中程度タイプ 300-600 Pa 中程度の粒子 12-18ヶ月 頬、こめかみ、深いシワ
硬いタイプ 600-1000 Pa 大きめの粒子 18-24ヶ月 顎、鼻筋、輪郭形成

硬さ(弾性率)

硬さ(弾性率)は、フィラーがどの程度の力に耐えられるかを示す指標です。数値が高いほど硬く、形状保持力が高くなります。ただし、硬すぎると触った時に違和感が生じる可能性があるため、適切な硬さの選択が重要です。

粒子構造

粒子構造は、ヒアルロン酸の分子がどのように結合しているかを表します。均一で細かい粒子は滑らかに広がりやすく、大きな粒子は形状保持に優れています。最新の製剤では、複数の粒子サイズを組み合わせることで、自然な仕上がりと持続性を両立させています。

持続性

持続性は、製剤の架橋度(クロスリンク率)と密接に関係しています。架橋度が高いほど分解されにくく、長期間効果が持続します。ただし、持続期間は個人差があり、代謝の速さや注入部位の動きの程度によっても変化することを理解しておく必要があります。

認可・安全性の観点からの比較

ヒアルロン酸フィラーを選ぶ際、効果や持続性だけでなく、安全性も重要な判断基準となります。日本では医療機器としての承認制度があり、承認製剤と未承認製剤では、安全性の担保や万が一のトラブル時の対応に違いがあります。

厚生労働省承認製剤の最大のメリットは、日本人での臨床試験データがあることです。承認を受けるためには、有効性と安全性に関する厳格な審査をクリアする必要があり、製造工程や品質管理も高い水準で管理されています。また、副作用が生じた場合の救済制度も整備されており、患者様にとって安心感があります。

未承認製剤については、海外での使用実績は豊富でも、日本人での正式な臨床データが限られている場合があります。ただし、これらの製剤も欧米では正式に承認されており、世界的には安全性が確立されているものがほとんどです。医師の責任のもと、適切に使用されれば問題ないケースがあるのも事実です。

安全性を最優先に考える場合は、以下の点を確認することをおすすめします。

  • 製剤の製造元と流通経路の透明性
  • クリニックでの保管・管理体制
  • 医師の使用経験と症例数
  • アフターケア体制の充実度
  • ヒアルロニダーゼ(分解酵素)の常備

最終的には、医師との十分なカウンセリングを通じて、ご自身が納得できる製剤を選択することが大切です。価格だけでなく、安全性と効果のバランスを考慮した選択が、満足度の高い結果につながるでしょう。

 

まとめ

ここでは、フィラーとヒアルロン酸の違いについて詳しく解説してきました。フィラーは皮膚充填剤の総称であり、ヒアルロン酸はその中の一種類であることがお分かりいただけたと思います。また、吸収型と非吸収型の違い、各製剤の特徴、部位別・目的別の選び方など、施術選択に必要な知識を幅広くカバーしました。

美容医療において最も重要なのは、正確な情報に基づいた適切な選択です。カウンセリングでは、今回学んだ知識を活かして、医師に具体的な質問をすることができるでしょう。

製剤の種類、持続期間、安全性について納得いくまで説明を受け、自分の希望や体質に合った施術を選ぶことが、後悔のない結果につながります。美しさと安全性を両立させた、あなたらしい選択をしてください。

アラジン美容クリニック福岡院では、「ウソのない美容医療の実現」をモットーに、患者様お一人ひとりの美のお悩みに真摯に向き合い、最適な治療をご提案しております。無駄な施術を勧めることなく、症状の根本的な原因にアプローチし、患者様の理想を実現するお手伝いをいたします。

また、福岡院限定で提供している特別な施術コース「クマフル」は、目元のクマ治療に特化した定額プランをご用意しております。ハムラ法、脂肪注入、目の下の脂肪取りなど、複数の治療法を組み合わせ、患者様お一人ひとりに最適な治療を提供いたします。目元のクマにお悩みの方は、ぜひこの機会にご利用ください。

LINE公式アカウントにて、カウンセリングや予約を受付しております。どなたでもお使いになられるクーポンもご用意しておりますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。

関連記事

PAGE TOP