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ポテンツァは鼻だけでも効果的?全顔施術と比較した部分照射のメリットと賢い選び方

季節の移ろいと共に、ふと鏡を見た瞬間に憂鬱さを感じさせる「鼻の毛穴」の存在。春先の環境変化によるストレス、夏場の過剰な皮脂分泌、あるいは秋冬の乾燥によるキメの乱れなど、顔の中心に位置する鼻は、一年を通して過酷な環境に晒され続けています。

多くの方が洗顔や高価な美容液によるホームケアに励まれますが、すでに開いてしまった毛穴や固着した黒ずみに対しては、セルフケアの限界を感じる場面も少なくありません。

昨今、毛穴治療の選択肢の一つとして注目を集めるマイクロニードルRF治療「ポテンツァ」ですが、全顔施術となると費用面で二の足を踏む方も多いのが実情です。しかし、医学的な見地および費用対効果の観点から分析すると、皮脂腺が発達しトラブルが集中する「鼻」という局所にリソースを集中させることは、合理的な選択肢の一つと言えるでしょう。

ここでは、あえて「部分施術」を選ぶメリットと、後悔しないための賢い選択基準について、解剖学的な根拠を交えて詳述します。

 

 

ポテンツァは鼻だけの施術が可能!部分照射が選ばれる3つの理由

美容医療の施術メニューにおいて、全顔施術が一般的ですが、昨今は患者様のニーズの細分化に伴い、部位ごとのパーツ治療を提供するクリニックが増加しています。結論から申し上げますと、ポテンツァにおいて「鼻のみ」や「鼻+頬」といった部分的な施術を選択することは十分に可能であり、かつ医学的・経済的な観点からも合理的な選択肢といえます。

ポテンツァは、マイクロニードルとRF(高周波)を組み合わせた治療機器ですが、その効果を最大限に引き出すためには、照射範囲の広さよりも、ターゲットとなる皮膚層への「熱エネルギーの密度」と「適切な施術回数」が重要視されます。特に、顔全体にトラブルが散見される場合を除き、最も深い悩みを持つ部位にリソースを集中させることは、治療効果の純度を高めるための有効な戦略といえるでしょう。

本章では、なぜ全顔ではなくあえて部分施術を選ぶことが、結果として満足度の向上につながる可能性があるのか。その理由を解剖学的な見地および費用対効果のシミュレーションを交えて詳細に解説します。

この章のポイント
・悩みの深い鼻に予算を集中させ、治療密度を高める戦略
・顔の中心部である鼻の改善が、顔全体の印象を変える可能性
・複数回施術を前提とした、現実的かつ賢明な予算配分

悩みが集中する部位への「選択と集中」

美容医療において、限られた予算内で最大の効果を得るためには「選択と集中」の考え方が不可欠です。もし、現在の肌悩みにおける優先順位の第1位が「鼻の毛穴(いちご鼻)」や「小鼻の黒ずみ」にあるならば、全顔プランを選択する必要性は必ずしも高くないかもしれません。

鼻の皮膚構造と高密度照射の必要性

解剖学的に見て、鼻の皮膚は他の部位と比較して特異な構造をしています。皮脂腺が非常に発達しており、皮膚自体も厚く硬い傾向にあります。また、毛穴が垂直方向に深く存在するため、表面的なケアでは改善が難しい部位の筆頭といえるでしょう。

このような組織構造を持つ鼻に対して効果を出すためには、十分な熱量を真皮層深部へ届ける必要があります。全顔施術の場合、クリニックによっては時間枠の都合上、特定の部位への重ね打ち(パス数)が制限されるケースがあります。一方、鼻のみの部分施術であれば、その部位に対して集中的にショット数を重ね、多方向からRFエネルギーを照射することが可能になります。

悩みの深い部位に対し、物理的・熱的なアプローチを徹底的に行うことは、改善への近道となる可能性があります。

顔の印象を左右する「中心」の改善

「美は細部に宿る」といわれますが、顔の印象においては「中心部」の整い方が清潔感や品格を大きく左右します。鼻は顔の正中線上に位置し、最も立体的なパーツであるため、対面した相手の視線が無意識に集中しやすい部位です。

鼻の毛穴が引き締まり、肌のトーンが均一になることは、単に鼻が綺麗になるだけでなく、顔全体がリフトアップしたような視覚効果や、肌全体が整っているような印象を周囲に与える可能性があります。

また、実生活におけるメリットも見逃せません。鼻はTゾーンと呼ばれ、皮脂分泌が活発でメイク崩れが最も起きやすいエリアです。ポテンツァのRF照射によって皮脂腺の活動が抑制されると、夕方のテカリやファンデーションの毛穴落ちが軽減され、一日を通して清潔な印象を維持しやすくなるでしょう。

このように、局所的な治療であっても、その波及効果は顔全体、ひいては日常生活の質にまで及ぶ可能性があります。

 

ダーマペンとポテンツァの違いを徹底比較|機能・効果・費用の差

「ダーマペンを5回以上受けたが、鼻の毛穴の開きが戻ってしまった」「一時的には良くなるが、すぐに皮脂詰まりが再発する」。これらは、美容皮膚科の現場で非常に多く耳にする患者様の声です。

ダーマペンとポテンツァは、共に「マイクロニードル(極細針)」を使用する治療ですが、そのアプローチと治療プロセスには決定的な違いが存在します。

結論から申し上げますと、両者の最大の違いは「熱エネルギー(RF)の有無」と「薬剤浸透の確実性」にあります。ダーマペンが物理的な刺激による自然治癒力を利用するのに対し、ポテンツァはそこに熱変性と科学的なデリバリーシステムを加えることで、より複合的かつ深層からの組織改善を図ります。

本章では、両者のメカニズムの違いを公平な視点で比較・検証します。

この章のポイント
・「物理刺激」のみか「物理+熱」かの決定的違い
・RFエネルギーによる皮脂腺への直接的なアプローチ
・薬剤を真皮層へ均一に届けるドラッグデリバリー機能

「創傷治癒」と「創傷治癒+熱エネルギー」の違い

ダーマペンとポテンツァを分かつ最大の要素は、高周波(RF:Radio Frequency)エネルギーの介在です。

ダーマペンは、針で皮膚に無数の穴を開け、その傷が治ろうとする過程(創傷治癒反応)でコラーゲンが増生されることを期待する治療です。これは基本に忠実な治療法ですが、重度の毛穴開きや、皮膚のたるみを伴う帯状毛穴に対しては、物理的な刺激だけでは収縮力が不足するケースもあるでしょう。

一方、ポテンツァは針を刺入した瞬間に、針先からRFを照射します。これにより、真皮層のタンパク質が熱凝固を起こし、即時的な引き締め効果(タイトニング)が発生します。さらに、熱ダメージを受けた組織が修復される過程で、より強固なコラーゲンネットワークが再構築される可能性があります。

「物理的な傷」と「熱による刺激」のダブルアクションにより、皮膚の密度を高める効果が期待できる点が、ポテンツァの特徴といえるでしょう。

治療法別スペック比較

両者の違いを整理するため、主要なパラメータを比較します。

比較項目 ダーマペン4 ポテンツァ(CPチップ他)
アプローチ 針による物理的刺激のみ 針 + RF(高周波)熱エネルギー
主なターゲット 表皮 〜 真皮浅層 真皮層 〜 皮脂腺・深部組織
薬剤導入方法 表面塗布(手塗り) ドラッグデリバリー(空気圧注入)
止血作用 なし(出血しやすい) あり(RFによる凝固止血)
推奨回数の一般的な目安 5回以上 3〜5回(重度の場合5〜10回)

※上記は一般的な目安であり、使用するチップや設定、個人の症状により異なります。

皮脂分泌へのアプローチの違い

いちご鼻や毛穴の開きの根本原因の一つに「過剰な皮脂分泌」が挙げられます。ダーマペンは皮膚の入れ替えを促しますが、皮脂腺そのものの活動を抑制する機能は有していません。

そのため、脂性肌(オイリースキン)の方の場合、治療直後は綺麗になっても、再び過剰な皮脂によって毛穴が押し広げられてしまう現象が起こり得ます。

対してポテンツァのRFエネルギーは、皮脂腺に対して熱を加える特性があります。特にニキビ治療専用の「1ニードルチップ」では皮脂腺を直接破壊することが可能ですが、毛穴治療で用いられる「CPチップ(ポンピングチップ)」や「Sチップ」においても、面状に広がるRF熱が皮脂腺周囲に作用し、皮脂分泌機能の抑制が期待できます。

皮脂という「原因」そのものにアプローチできる点は、ポテンツァの優位性の一つといえるでしょう。

「ドラッグデリバリーシステム」による薬剤浸透

ポテンツァを「鼻」の治療で選択するメリットの一つが、特許技術である「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」です。これは主に「CPチップ」に搭載されている機能で、針を抜く瞬間に空気圧によって薬剤を均一に真皮層へ押し込む機構です。

ダーマペン施術時の薬剤導入は、皮膚表面に薬剤を塗布し、針穴から自然浸透するのを待つという受動的な方法です。これに対しポテンツァのDDSは、機械的に薬剤を注入するため、マックーム(PLLA製剤)やジュベルック(PDLLA製剤)といった、真皮層でコラーゲン生成を促す高機能薬剤を、狙った深さに無駄なく届けることが可能になります。

鼻は凹凸が多く、手塗りでは薬剤が流れ落ちやすい部位であるため、機械による確実な注入システムの恩恵を受けやすいパーツといえるでしょう。

ダーマペンが適しているケースもある

ここまでポテンツァの特徴を解説しましたが、全てのケースにおいてポテンツァが最適というわけではありません。ダーマペンは1回あたりの費用が比較的安価(1〜3万円程度)であり、ダウンタイムも予測しやすい治療です。

以下のようなニーズに対しては、ダーマペンは依然として優れた選択肢といえます。

  • 軽度の毛穴悩みである場合
  • 肌質改善(手触りの向上)を主目的とする場合
  • まずは低コストで美容医療を試してみたい場合
  • 肌の浅い層へのアプローチで十分な場合

ご自身の肌状態が「表面的なザラつき」なのか、それとも「真皮層のたるみや深い開き」なのかを見極め、適切な治療法を選択することが重要です。カウンセリングで医師に相談し、自分の悩みに最も適した治療を見つけることから始めてみましょう。

 

「鼻だけポテンツァ」のコストパフォーマンス

美容医療は自由診療であり、決して安い投資ではありません。だからこそ、支払う対価に対してどれだけの効果が得られるかという「費用対効果(コストパフォーマンス)」を厳密に検証する必要があります。

特にポテンツァのような医療機器による施術は、外科手術とは異なり、複数回の施術によって徐々に組織を変成させるプロセスを踏みます。「全顔1回」と「鼻のみ複数回」のどちらが、いちご鼻や毛穴の開き改善にとって合理的か。

本章では、現在の市場相場に基づき、具体的なシミュレーションを用いて賢い予算配分戦略を解説します。

この章のポイント
・「全顔1回」より「鼻3回」の方が治療密度が高い場合がある
・市場相場を理解し、適正価格で施術を受ける重要性
・表面上の安さではなく「総額」と「ショット数」で判断する

料金相場の目安

まず、ポテンツァ治療における適正価格を把握することが重要です。クリニックによって立地や付帯サービスが異なるため価格差はありますが、著しく相場から外れた価格設定には注意が必要です。以下に、主要な施術パターンの料金相場を整理します。

ポテンツァの料金体系は、使用するチップの種類や薬剤の有無によって大きく変動します。まずは基本的な相場感を掴み、クリニック選びの参考にしてください。

施術範囲・内容 相場価格帯 特徴・備考
全顔(RF照射のみ) 30,000円 〜 80,000円 Sチップ等を使用。肝斑や引き締め目的。薬剤注入なし。
全顔(ドラッグデリバリー) 80,000円 〜 150,000円 CPチップ使用。マックーム等の薬剤代が含まれる場合と別途の場合がある。
鼻のみ(部分照射) 20,000円 〜 40,000円 クリニックにより設定有無あり。お試しや集中ケアに最適。
鼻 + 両頬(悩み集中エリア) 50,000円 〜 70,000円 毛穴悩みが集中する頬の内側と鼻をカバーする合理的プラン。

※実際の価格は各クリニックの公式サイトでご確認ください。また、麻酔代・チップ代・薬剤代が別途必要な場合があります。

上記の表を見ると、鼻のみの施術は全顔の約4分の1から5分の1の価格で受けられることがわかります。この価格差を活かした戦略的な予算配分が、効果的な治療計画の鍵となります。

予算のシミュレーション

予算が「10万円」あると仮定した場合、どのように配分するのが最も効果的か。ここでは2つのパターンを比較検討します。

【パターンA】全顔フルコースを1回

全顔のドラッグデリバリー施術を1回受けるプランです。

メリットは、顔全体のくすみや小じわに対するエイジングケア効果が得られる可能性がありますが、一方、デメリットだと鼻という局所に対する照射回数(パス数)は、全顔施術のタイムスケジュール内に収める必要があるため、重点的な照射が難しい場合があります。また、1回のみでは真皮層の再構築が不十分なまま終了するリスクが高いでしょう。

【パターンB】鼻のみ集中3回コース+薬剤強化

1回3万円の鼻施術を3回受け、残りの予算で高機能薬剤(マックームやジュベルック)を追加するプランです。

メリットは、鼻の組織に対し、3回にわたり「破壊→再生」のプロセスを与えることができます。コラーゲン生成の機会が3回あるため、頑固な毛穴開きや凹凸に対して、視覚的な変化を実感できる可能性が飛躍的に高まります。

悩みが「鼻の毛穴」に特化している場合、パターンBの方が投資効率は優れている可能性があります。広範囲を浅く治療するより、狭い範囲を深く繰り返し治療する方が、難治性の毛穴トラブルには有効といえるでしょう。

注意点:「安さ」だけで選ばないためのチェックリスト

部分施術は比較的安価に設定されていますが、Webサイト上の「最安値」だけでクリニックを選ぶことは推奨されません。極端に安い料金設定の裏には、効果を左右する重要な要素が削られている可能性があります。契約前に以下の項目を確認することが肝要です。

ショット数(照射数)の制限はあるか

「鼻のみ1回 15,000円」といった破格のプランの場合、ショット数(スタンプを押す回数)に上限が設けられているケースがあります。

ポテンツァの効果は、単位面積あたりにどれだけの熱エネルギーを与えられたか(熱密度)に比例します。ショット数が少ないと、隙間だらけの照射となり、十分な効果が得られない可能性があります。「打ち放題」または「隙間なく重ね打ち(ダブルパス以上)」を明言しているクリニックを選ぶことが望ましいでしょう。

麻酔代・針代・薬剤代は含まれているか

表示価格は施術代のみで、必須となる「表面麻酔代(3,000円〜)」や「消耗品であるチップ代(針代)」、さらに「導入薬剤代」が全て別途請求され、最終的な支払額が想定の倍以上になるケースも散見されます。

比較検討する際は、必ず「総額」で計算し、オプション料金の有無をカウンセリング時に明確に確認する必要があります。

使用するチップの種類

鼻の毛穴治療においてドラッグデリバリー効果を狙う場合、「CPチップ(ポンピングチップ)」の使用が推奨されます。安価なプランでは、ドラッグデリバリー機能のない「Sチップ」や「Iチップ」が使用される場合があります。

これらも効果的なチップですが、「薬剤を均一に注入したい」という目的とは異なるため、予約時に使用チップの種類を確認することが望ましい対応です。

安さだけに飛びつくのではなく、「何が含まれていて、何が別料金なのか」を明確にした上で、クリニックを選択しましょう。そして、疑問点は遠慮なくカウンセリングで質問することが、後悔しない治療への第一歩となります。

 

鼻への施術は痛い?ポテンツァのダウンタイムと痛み対策

ここまではポテンツァのメリットを中心に解説してきましたが、医療行為である以上、痛みやダウンタイム(回復期間)といった身体的負担は避けられません。特に「鼻」は、顔の中でも感覚が鋭敏で、ダウンタイムの症状が目立ちやすい部位です。

「痛くない」と安易に断言することはできませんが、事前にそのメカニズムと経過を知っておくことで、心理的な不安を軽減し、適切なスケジュール調整が可能になります。本章では、これから施術を受ける方が直面するリアリティについて、包み隠さずお伝えします。

この章のポイント
・鼻は骨が近く神経が集中しているため、特有の痛みがある
・ダウンタイムは「赤み」と「点状のかさぶた」が主症状
・大切な予定の直前は避け、1週間程度の余裕を持つべき

鼻が痛みを感じやすい解剖学的理由

「頬の施術は我慢できたけれど、鼻は涙が出た」という感想を持たれる患者様は少なくありません。なぜ鼻の施術は痛みを伴いやすいのか、その理由は主に3つの解剖学的特徴にあります。

頬には厚い脂肪層がありますが、鼻(特に鼻筋や鼻根部)は皮膚のすぐ下が骨や軟骨です。ポテンツァの針が刺さる物理的な衝撃や、モーターの振動が骨にダイレクトに響くため、独特の不快感や鋭い痛みを感じやすくなります。

また、鼻は呼吸器の入り口であり、異物を感知するための神経が集中しています。そのため、針の刺激によって反射的に涙が出たり、くしゃみが出そうになったりする生理現象が起こりやすい部位です。

さらに、鼻の皮膚は繊維質で硬いため、針が貫通する際の抵抗が強くなります。スムーズに針が入る柔らかい部位に比べ、物理的な圧力を感じやすい傾向にあります。

痛みを最小限にするための対策

現代の美容医療では、痛みをコントロールする手段が確立されています。我慢するのではなく、以下の対策をクリニックに相談しましょう。

麻酔クリームの調整:通常よりも厚めに塗布する、あるいは放置時間を長めに設定(30分以上)してもらうことで、皮膚表面の感覚を鈍らせることができます。「鼻は痛みに弱いので、麻酔をしっかり効かせたい」と事前に伝えることが重要です。

冷却しながらの施術:一部のクリニックでは、冷風機(クーリング)で冷やしながら照射を行うことで、痛覚を麻痺させ痛みを紛らわせる対応が可能です。

痛みに不安がある方は、カウンセリング時に遠慮なく相談し、自分に合った対策を講じてもらいましょう。

ダウンタイムの経過目安と過ごし方

ポテンツァは、ダーマペンに比べて出血が少なく、ダウンタイムが短い傾向にありますが、それでも「無傷」ではありません。特に鼻は赤みが残りやすい部位です。

施術後の経過を事前に把握しておくことで、予定を調整し、適切なケアを行うことができます。以下に、一般的な経過の目安を示します。

時期 肌の状態 生活・ケアの注意点
施術直後 日焼け後のような強い赤み、熱感、ヒリヒリ感。 メイク不可。保冷剤で冷やす(冷やしすぎによる凍傷に注意)。入浴・飲酒・激しい運動は避ける。
翌日 赤みが残るが、メイクでカバーできる程度に落ち着くことが多い。 メイク可能。洗顔は優しく行う。乾燥しやすいので保湿を徹底する。
2〜3日目 肌の表面に「マイクロクラスト」と呼ばれる点状の微細なかさぶたが出現。ザラザラした手触りになる。 絶対に無理に剥がさないこと。無理に剥がすと色素沈着の原因になる可能性がある。自然に剥がれ落ちるのを待つ。
1週間後 かさぶたが自然に剥がれ落ち、新しい肌が現れる。ツルッとした感触を実感し始める。 紫外線対策を徹底する。新しい皮膚はデリケートなため、摩擦を避ける。

※上記は一般的な経過であり、個人差があります。施術の深さや出力設定によっても変動します。

表を見るとわかる通り、ダウンタイムのピークは施術後2〜3日目です。大切な予定がある場合は、少なくとも1週間前には施術を済ませておくことが望ましいでしょう。

起こりうる副作用と禁忌事項

稀ではありますが、予期せぬトラブルを防ぐために、以下の副作用やリスクについても理解しておく必要があります。

一時的なニキビの活性化(好転反応)

施術後数日間、一時的に白いプツプツ(ニキビや毛嚢炎)ができることがあります。これは、肌の代謝が急激に促進され、内部の老廃物が押し出される過程(好転反応)や、一時的なバリア機能の低下によるものです。

通常は1週間程度で自然治癒しますが、長引く場合は施術を受けたクリニックで外用薬を処方してもらいましょう。自己判断で潰したり、市販薬を使用したりするのは避けることが賢明です。

施術を受けられない方(禁忌)

安全性の観点から、以下に該当する方は施術を受けることができません。

  • 妊娠中・授乳中の方:麻酔薬の影響や、ホルモンバランスによる色素沈着リスクがあるため。
  • 心臓ペースメーカー等の植込み型医療機器を使用中の方:RF(高周波)が機器の誤作動を招く恐れがあります。
  • 金属アレルギーの方:ポテンツァの針は主にステンレス製や金メッキ製です。重度の金属アレルギーがある場合は、事前にパッチテストを行うか、医師への相談が必須です。
  • 施術部位に重度の皮膚疾患がある方:ヘルペスや化膿した重症ニキビがある場合は、完治してから施術を行います。

該当する項目がある方は、カウンセリング時に必ず医師に申告してください。安全な施術を受けるための第一歩は、正確な情報共有から始まります。

痛みやダウンタイムは避けられませんが、適切な対策と心構えがあれば、十分に乗り越えられるものです。まずは自分のスケジュールと相談し、無理のないタイミングで施術を計画してみましょう。

 

ポテンツァの限界と併用すべき治療|効果を最大化する組み合わせ

ポテンツァは、マイクロニードルRF治療の進化系として非常に優れたデバイスですが、決して「万能」ではありません。特に鼻という部位は、皮脂、角質、産毛、色素沈着など、複数の要因が複雑に絡み合ってトラブルを形成しています。そのため、ポテンツァ単体では解決が難しい症状も存在します。

本章では、あえてポテンツァの「苦手分野」や「限界」に焦点を当て、それを補うための最適な併用治療(コンビネーション治療)について解説します。ご自身の鼻の悩みがどのタイプに当てはまるかを知ることで、遠回りを防ぎ、最短距離で美肌を目指すことが可能になるでしょう。

この章のポイント
・「詰まり毛穴」や「黒ずみ」には前処置が必要不可欠
・色素沈着による黒ずみは、ポテンツァではなくレーザー適応
・効果維持のためには、半年〜1年に一度のメンテナンスが鍵

ポテンツァ単体では効果が限定的なケース

ポテンツァは「引き締め(タイトニング)」と「コラーゲン産生」に特化した治療です。逆に言えば、「物理的な汚れの除去」や「メラニン色素の破壊」は専門外となります。以下の3つのケースでは、ポテンツァ単独での治療は推奨されません。

①角栓が詰まったままの「黒ずみ毛穴」

鼻の毛穴が黒く見える最大の原因の一つが、酸化した皮脂と古い角質が混ざり合った「角栓」です。

ポテンツァは毛穴周囲の皮膚を引き締める治療ですが、毛穴の中に固形物が詰まった状態で外側から引き締めようとしても、物理的に収縮することができません。むしろ、汚れを閉じ込めてしまい、炎症(ニキビ)の原因になるリスクさえあります。

  • ハイドラフェイシャル(毛穴洗浄):水流と吸引で角栓を除去します。
  • ケミカルピーリング:酸の力で角質を溶かし、排出を促します。

これらをポテンツァの施術「前」に行う、あるいは同日に組み合わせることで、ポテンツァの熱エネルギーが均一に伝わり、引き締め効果が最大化される可能性があります。

②色素沈着による「メラニン毛穴」

触ってもザラザラしておらず、角栓も詰まっていないのに毛穴が黒く見える場合、それは「影」ではなく「シミ(色素沈着)」である可能性が高いです。長年の紫外線ダメージや、洗顔時の過剰な摩擦によって、毛穴の入り口(漏斗部)にメラニンが蓄積している状態です。

ポテンツァのRF(高周波)は水分やタンパク質には反応しますが、黒い色(メラニン)に対する吸光度は高くありません。

  • ピコトーニング / レーザートーニング:メラニン色素を少しずつ破壊します。
  • IPL(フォトフェイシャル):表層の色素に反応させます。

メラニンタイプの方がポテンツァを行う場合は、美白剤(トラネキサム酸など)を導入薬剤として選ぶのが賢明でしょう。

③産毛による黒ずみ

意外に見落とされがちなのが「鼻の産毛」です。毛穴の中に太い産毛が残っていることで黒く見えている場合、いくら毛穴を引き締めても「黒い点」はなくなりません。

この場合は、医療脱毛(ヤグレーザーやアレキサンドライトレーザー)で毛穴の中の毛を処理することが根本治療となります。脱毛によって毛穴が目立たなくなるケースは少なくありません。

相乗効果を高めるための併用治療戦略

美容医療のトレンドは、単一治療から「複合治療(コンビネーションセラピー)」へとシフトしています。ポテンツァの効果を底上げするために、多くの専門医が推奨する組み合わせをご紹介します。

複数の治療を組み合わせることで、それぞれの弱点を補い合い、より高い効果を得られる可能性があります。以下の表は、代表的な併用治療とその目的をまとめたものです。

併用治療名 目的・相乗効果 施術のタイミング
ハイドラフェイシャル 毛穴の「掃除」と「引き締め」を同時に行う相性の良い組み合わせ。薬剤浸透率も向上する可能性がある。 同日施術可(ポテンツァの直前)
ボトックス(鼻) 過剰な皮脂分泌や汗を強力にブロック。小鼻の広がりを抑える効果も期待できる。 同日施術可(ポテンツァの直後)または別日
ヒアルロン酸・貴族注射 小鼻の基部(鼻翼基部)を持ち上げ、ほうれい線と共に毛穴を目立たなくさせる可能性がある。 別日推奨(2週間程度あける)

※上記は一般的な組み合わせであり、個人の症状や体質により適応が異なります。必ず医師と相談の上、最適なプランを選択してください。

併用治療を検討する際は、それぞれの治療のダウンタイムや禁忌事項も考慮する必要があります。クリニックのカウンセリングで、ご自身のライフスタイルに合った組み合わせを提案してもらいましょう。

効果の持続期間とメンテナンスの現実

最後に、ポテンツァの効果持続性について医学的な目安をお伝えします。

施術後、創傷治癒プロセスが働き、コラーゲンが増生されるピークは施術後1ヶ月〜3ヶ月です。その後、時間の経過や加齢、紫外線の影響により、生成されたコラーゲンは徐々に減少していきます。

「1クール(3〜5回)終われば一生毛穴が開かない」ということは、残念ながらあり得ません。肌は生き物であり、日々代謝しているからです。

  • 集中治療期:1ヶ月〜1ヶ月半に1回のペースで3〜5回行う
  • 維持期(メンテナンス):半年〜1年に1回、メンテナンスとして施術を受ける

このサイクルを守ることで、良い肌状態を「ベースライン」として定着させることが可能です。例えば、乾燥しやすい冬場は薬剤を保湿重視の「ジュベルック」にし、皮脂が増える夏前には「ボトックス」を併用するなど、季節に合わせてメンテナンス内容を調整するのも、上級者の賢い付き合い方といえるでしょう。

効果の持続期間は個人差が大きいため、一般的には1〜3ヶ月程度とされています。ただし、複数回施術を重ねることで、効果の持続期間が延びる傾向にあります。

ポテンツァは優れた治療法ですが、万能ではありません。自分の毛穴タイプを見極め、必要に応じて併用治療を取り入れることで、より確実な効果を目指しましょう。まずはクリニックで正確な診断を受けることが、最適な治療計画への第一歩となります。

 

まとめ

ポテンツァにおける「鼻のみ」の施術選択は、単なるコストカットのための妥協策ではなく、悩みの中枢へ的確にアプローチするための賢明な選択肢と言えます。顔の印象を最も左右する中心部の肌質が整うことは、結果として顔全体の清潔感や洗練さを底上げすることに繋がる可能性があります。

また、ダーマペンなどの他治療で満足できなかった方にとっても、熱エネルギーと薬剤導入を組み合わせたポテンツァの複合的なアプローチは、新たな解決策となり得るでしょう。

ただし、美容医療に魔法のような即効性は存在しません。肌の細胞が生まれ変わり、真皮層のコラーゲン組織が再構築されるには、一定の時間と適切な回数が必要です。年末年始のイベント前であれ、新生活のスタート時期であれ、あるいは紫外線ダメージのケアが必要な時期であれ、肌質改善には「今、始める」という決断と、数ヶ月先を見据えた計画性が求められます。

まずは信頼できるクリニックのカウンセリングに足を運び、ご自身の毛穴タイプがポテンツァに適しているか、あるいは他の併用治療が必要か、専門医による正確な診断を仰ぐことから始めてみてはいかがでしょうか。その一歩が、季節や環境に揺らがない、自信に満ちた素肌への道筋となるかもしれません。

アラジン美容クリニック福岡院では、「ウソのない美容医療の実現」をモットーに、患者様お一人ひとりの美のお悩みに真摯に向き合い、最適な治療をご提案しております。無駄な施術を勧めることなく、症状の根本的な原因にアプローチし、患者様の理想を実現するお手伝いをいたします。

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