リップアートメイクを受けてから約1年が経過し、鏡を見るたびに「なんだか色が薄くなってきた気がする」と感じ始めている人も多いでしょう。
施術直後のはっきりとした発色と比べると明らかに変化があり、このまま様子を見ていてよいのか、それともそろそろリタッチに行くべきタイミングなのか、判断がつかずに戸惑う方は少なくありません。
リップアートメイクの持続期間は一般的に1〜3年とされていますが、唇は他の部位と皮膚構造が異なり、色の定着にムラが出やすい特性を持ちます。そのため、1年前後で変化を感じ始めること自体は、ごく自然な経過といえるでしょう。
ここでは、リップアートメイクの1年後に起こりやすい変化とその仕組み、リタッチを検討すべき判断基準、色持ちを長くするためのセルフケアについて解説します。

国立琉球大学医学部医学科を卒業。国内大手美容クリニックなどで院長を歴任し、2024年アラジン美容クリニックに入職。
特にクマ取り治療では、年間症例数3,000件以上を誇るスペシャリストである。「嘘のない美容医療の実現へ」をモットーに、患者様の悩みに真剣に向き合う。
リップアートメイクの1年後、色はどう変わっているのか
リップアートメイクは施術後すぐに「完成」するわけではなく、ダウンタイムを経て色が落ち着き、その後ゆっくりと退色が進んでいきます。
1年後の状態を正しく理解するには、施術直後から時間経過とともに唇がどう変わるのかという経過の流れを把握しておくことが助けになります。
退色のペースや見え方には個人差があるため、「1年後はこうなる」と一概に断言することはできませんが、多くの方に共通して起こりやすい変化のパターンはあります。まずはその全体像を押さえておきましょう。
この章のポイント
・1年後は「色が落ち着いた状態〜やや薄れ始め」のタイミングが多い
・唇の内側から先に退色しやすい傾向がある
・退色は施術失敗ではなく自然な経過である
2回セット施術を経た場合の1年後の状態
リップアートメイクは一般的に2〜3回の施術を重ねることで色素の定着が安定するとされており、1回目の施術のみでは30〜50%程度の定着にとどまるといわれています。
これは、皮膚が色素を異物と判断して排出しようとする働きによるものです。2回目以降の施術を経ることで色素が比較的均一に定着した状態となり、ここから1年後の経過を辿ることになります。
2回の施術を完了している場合、1年後の唇は「施術直後ほど濃くはないが、すっぴんでの血色感やくすみカバーの効果はまだ十分に感じられる」という状態であることが多いです。淡い色のリップをうっすら塗ったような自然な発色感が残っており、この段階を「最もナチュラルに馴染んでいる時期」と捉える方も少なくありません。
一方で、退色の度合いには個人差が大きく、1年を待たずに明らかに薄くなるケースもあれば、1年を過ぎても色がしっかりと残るケースもあります。代謝の速さや日常のケア習慣、施術回数などが複合的に影響するため、自分の経過を他者と比較して一喜一憂する必要はありません。
以下の表は、2回施術を完了した場合の一般的な経過の目安をまとめたものです。あくまで参考値であり、個人差があることをご留意ください。
| 経過時期 | 色の状態 | 見た目の目安 |
|---|---|---|
| 施術直後〜1週間 | 非常に濃い | くっきりとしたリップをつけたような状態。腫れや赤みも出やすい |
| 1ヶ月後 | 落ち着いた発色 | ダウンタイム終了。色素が定着し、施術時より20〜30%程度薄く見える |
| 半年後 | 自然な血色感 | 最もナチュラルに馴染む時期。すっぴんでも程よい発色感が続いている |
| 1年後 | やや薄れ始め | 内側から退色が進みやすく、輪郭との色差が出始めるケースも |
| 2年後以降 | 薄い〜ほぼ退色 | リタッチなしの場合、発色感が大きく低下。元の唇の色に近づいていく |
※上記はあくまで2回施術完了後の一般的な目安であり、個人差・施術回数・ケア状況によって大きく異なります。
1年後に気になりやすい3つの変化
1年後の段階で「なんとなく以前と違う」と感じる方の多くが共通して気になっているのが、以下の三つの変化です。それぞれの仕組みを理解しておくと、今後のケアやリタッチの判断にも役立ちます。
唇の内側(粘膜に近い部分)から先に退色が進む
唇の輪郭部分と比べて、内側の赤唇部(バーミリオン)は皮膚の性質上ターンオーバーの影響を受けやすく、色素の排出も早まりやすい傾向があります。
そのため、輪郭はまだぼんやりと残っているのに内側の色がほとんど感じられなくなる、という状態になりやすいです。「口紅を塗っても縁だけ色が残るような仕上がり」に近い感覚を覚えるとしたら、このパターンに当てはまっている可能性が高いといえます。
リップラインの輪郭がぼやけてくる
施術当初はくっきりしていたリップラインが、1年後には輪郭が曖昧になっていくことがあります。
フルリップで施術を受けた方であれば、唇のフォルムがはっきりしなくなり、オーバーリップの効果も感じにくくなってくる段階です。輪郭のぼやけは色素の排出と同じくごく自然な経過であり、素顔の唇に近い状態に戻っていくプロセスといえます。
色味そのものが施術時と変わって見える
注入した色素には複数の成分が含まれており、退色のスピードが成分によって異なる場合があります。そのため、施術直後は希望通りの色味だったのに、1年後には少しくすんだトーンになったり、赤みが薄れてピンクに近くなったと感じるケースがあります。
これは色素の一部が先に排出された結果であり、残っている色素が表面に出やすくなることで生じる変化です。
いずれの変化も、施術のクオリティや技術の問題ではなく、表皮のターンオーバーと唇の皮膚構造に起因する自然な経過です。1年後に「何かがおかしい」と感じた場合でも、まずはこの経過の範囲内かどうかをクリニックに確認してみることが先決です。
なぜ退色するのか?色持ちに差が出る仕組み
前章では、1年後の唇に起こりやすい変化のパターンを確認しました。色が薄くなること自体は自然な経過であるとお伝えしましたが、「なぜ薄くなるのか」「なぜ人によってこんなに差があるのか」という疑問が残っている方も多いでしょう。
この章では、退色の根本的な仕組みと、色持ちに個人差が生まれる理由を皮膚の構造から掘り下げて解説します。仕組みを理解することで、次章以降で触れるセルフケアやリタッチの判断が、より腑に落ちやすくなるはずです。
この章のポイント
・アートメイクはターンオーバーによって自然に退色する
・唇は色素の定着にムラが出やすい特性を持つ部位
・退色のペースは体質・生活習慣・施術回数が複合的に影響する
唇の皮膚構造とターンオーバーの関係
アートメイクとタトゥーは、見た目の印象こそ似ていますが、色素を入れる深さがまったく異なります。タトゥーは皮膚の深部にある真皮層(皮膚表面からおよそ2mm前後)に色素を固定するため、ターンオーバーの影響を受けず半永久的に残り続けます。
一方、アートメイクは皮膚のごく浅い表皮層に色素を注入する施術であるため、新陳代謝による皮膚の生まれ変わりとともに、色素も少しずつ体外へ排出されていきます。これが退色という現象の本質です。
皮膚のターンオーバーとは、基底層で新たに生まれた細胞が表皮の上層へと押し上げられ、最終的に角質として剥がれ落ちるサイクルのことです。顔の皮膚のターンオーバーは一般的に約28日周期といわれていますが、このサイクルが繰り返されるたびに、表皮に注入された色素も少しずつ外へ押し出されていきます。
唇の赤唇部(口の赤い部分、バーミリオンとも呼ばれます)は、一般的な顔の皮膚と比べて角質層が非常に薄く、皮膚の構造も異なります。
この特性により、リップアートメイクは他の部位のアートメイクと比べて色素の定着にムラが生じやすく、退色の個人差が特に大きい部位とされています。眉やアイラインのアートメイクを経験したことがある方が「リップのほうが定着しにくかった」と感じることが多い背景には、こうした解剖学的な違いがあります。
なお、アートメイクの施術では、注入した色素の一部が皮膚の微細な傷を通じて真皮の浅い部分にまで到達することがあるとされており、これがリップアートメイクの持続期間のばらつきにも関係していると考えられています。
色素がどの深さに定着するかは施術技術や個人の皮膚の状態によっても変わるため、同じ施術でも仕上がりの持続に差が出やすいのはこうした理由によるものです。
色持ちに個人差が出る6つの要因
同じクリニックで、同じアーティストが施術しても、1年後の色の残り方が大きく異なるのはなぜでしょうか。
色持ちには以下のような要因が複合的に関係しており、どれか一つだけが決定的な原因というわけではありません。
体質・代謝の違い
新陳代謝が活発な方は皮膚のターンオーバーが早まりやすく、それに伴い色素の排出も速くなる傾向があります。
激しい運動を日常的に行っている方や、代謝が高い若い年齢層では退色が早まりやすいといわれています。逆に、代謝がゆっくりな体質の方は比較的色が長持ちする傾向があります。
唇の乾燥状態
唇が乾燥しやすい方は皮むけが頻繁に起こり、そのたびに表面の色素が一緒に剥がれやすくなります。保湿を怠ると退色が早まるのはこの理由からです。
乾燥しやすい体質や、季節的に唇が荒れやすい環境にある方は、意識的な保湿ケアが色持ちに直接影響します。
日常的な物理的刺激
会話量の多い職業の方、飲食の頻度が高い方、無意識に唇を舐めたり触る癖がある方は、それだけ唇への物理的な刺激が日常的に積み重なっています。
こうした摩擦の積み重ねが色素の排出を早める要因になると考えられています。特に唇を舐める癖は唾液による湿潤と乾燥を繰り返すため、乾燥と摩擦の両面で退色に影響しやすいといえます。
紫外線の影響
紫外線は皮膚の色素に変性をもたらす可能性があります。リップも例外ではなく、日常的に紫外線を浴びる環境にある場合、色素の変性や退色が早まることが考えられます。
外出が多い方や屋外での活動時間が長い方は、UVカット効果のあるリップケア製品の活用が有効です。
喫煙習慣
喫煙は唇への直接的な物理的接触(タバコの先端が唇に触れること)と、喫煙による代謝変化の両面から退色に影響する可能性があるとされています。
喫煙習慣のある方の色持ちが比較的短い傾向があるという実務的な経験を持つアーティストも少なくありません。
施術回数と色素の定着率
1回のみの施術で終えた場合、色素の定着率は30〜50%程度にとどまるといわれており、2回目以降の施術を経ることで定着の安定度が高まります。
施術回数が少ないほど1年後の退色が顕著になりやすく、「1回しか受けていないのにすでにほとんど消えてしまった」という状態になりやすいです。推奨される施術回数を完了しているかどうかは、色持ちに大きく関わる点です。
以下の表は、退色に影響する要因を「退色を早める方向」「退色を遅らせる方向」に整理したものです。
| 要因 | 退色を早める | 退色を遅らせる |
|---|---|---|
| 代謝・体質 | 新陳代謝が活発、若年層 | 代謝がゆっくりな体質 |
| 唇の乾燥 | 乾燥しやすい、皮むけが多い | 保湿を継続できている |
| 物理的刺激 | 唇を舐める癖、会話量が多い | 刺激を意識的に減らしている |
| 紫外線 | 日常的に屋外活動が多い | UVカットリップを使用している |
| 喫煙 | 喫煙習慣あり | 非喫煙 |
| 施術回数 | 1回のみで終了 | 2〜3回の施術を完了している |
これらの要因が重なるほど退色は早まりやすく、逆に複数の条件が整っていれば色持ちが延びやすいと考えられます。
ただし、これらはあくまで傾向であり、すべてに当てはまるわけではありません。「自分は色持ちが悪い体質だから仕方ない」と決めつける前に、改善できる習慣から取り組んでみることが先決です。
リタッチはいつ行くべき?判断サインと費用の目安
退色の仕組みと個人差が生まれる理由を理解したところで、多くの方が最も気になる「では実際にいつリタッチに行けばよいのか」という問いに答えていきます。リタッチは早すぎても遅すぎても本来の効果を発揮しにくい側面があり、適切なタイミングを見極めることがコストパフォーマンスにも仕上がりにも直結します。
この章では、リタッチを検討すべき具体的なサイン、費用の実態、そしてリタッチ後のダウンタイムについて順を追って整理します。
この章のポイント
・「すっぴんでの血色感」が薄れたタイミングが一つの目安
・色が完全に消える前にリタッチを受けることでコストと仕上がりに利点がある
・リタッチ費用は同クリニックと他院で大きく異なる
リタッチを検討すべき3つのサイン
リタッチのタイミングに「必ずこの時期に行かなければならない」という厳密な期限はありません。施術を受けたクリニックから「1年後に来てください」と案内されることはありますが、それはあくまで目安であり、実際には自分の唇の状態を日々確認しながら判断していくことになります。
以下の三つのサインのうち、どれか一つでも当てはまると感じ始めたら、リタッチを具体的に検討するタイミングと考えてよいでしょう。
①すっぴんのときに以前のような血色感を感じなくなった
リップアートメイクを受けた当初の目的が「すっぴんでも唇に血色感がほしい」という方にとって、この変化は最もわかりやすい判断基準になります。
洗顔後や起床直後に鏡で唇を確認したときに「施術前と変わらない状態に戻ってきた」と感じるようになったとしたら、色素の効果がかなり薄れてきているサインです。
②唇の内側と輪郭で色の差が目立つようになった
前章でも触れたように、唇の内側(粘膜に近い部分)は輪郭より先に退色が進みやすい傾向があります。その結果、輪郭部分にはまだ色が残っているのに内側はほぼ素の状態という、ちぐはぐな見え方になることがあります。
この「まだら退色」の状態は、リタッチで内側の色を補填することで解消しやすく、早めに対処するほど補正がシンプルに済みます。
③リップコスメを重ねないと物足りなさを感じるようになった
「最近またリップを塗る頻度が増えた」「アートメイクをしていることをほぼ忘れるようになった」という変化も、リタッチのサインになります。
アートメイクの効果の一つである「リップメイクの手間の軽減」を実感できなくなってきたと感じたとき、それはアートメイクが本来の役割を果たしにくくなっているタイミングといえます。
以下のチェックリストで、現在の自分の状態を確認してみてください。
| チェック項目 | 状態 |
|---|---|
| すっぴんで唇の血色感をほとんど感じなくなった | リタッチ検討のサイン |
| 唇の内側と輪郭で色の差が目立つ | リタッチ検討のサイン |
| 外出時にリップコスメを塗らないと物足りない | リタッチ検討のサイン |
| 施術から1〜2年が経過している | 経過期間として目安の時期 |
| 色は薄いが発色感はまだある | もう少し様子を見てもよい段階 |
| 施術直後と大きな変化を感じない | まだリタッチ不要の可能性が高い |
重要なのは、色が完全に消えてしまう前にリタッチを受けることです。色素がある程度残っている状態でリタッチを行うと、残存している色素の上に新たな色素を補填する形になるため、定着効率が高まりやすいです。
逆に完全に退色した状態から再施術する場合は、初回と同等の回数と費用が必要になる可能性が高く、コスト面でも不利になります。
リタッチの費用相場と知っておくべきポイント
リタッチの費用は初回施術より抑えられることが多いですが、クリニックによって設定が大きく異なるため、事前に確認しておくことが欠かせません。
クリニックによってはリタッチ料金が適用されるのに「そのクリニックでの施術を2〜3回完了していること」などの条件が設けられているケースもあります。初回施術時に将来のリタッチ費用も確認しておくと、長期的なコスト計算がしやすくなります。
他院でリタッチを受ける場合は、そのクリニックにとって「新規」の扱いとなるため、リタッチ料金ではなく初回料金が適用されるケースが大半です。信頼できる担当者がいる場合はなるべく同じクリニックで継続することが、費用面でも仕上がりの連続性という面でも合理的といえます。
| 施術の種類 | 費用の目安 | 施術時間の目安 |
|---|---|---|
| 初回施術(2回セット) | 70,000〜100,000円程度 | 1回あたり1.5〜2時間程度 |
| リタッチ(同クリニック) | 40,000〜70,000円程度 | 1〜1.5時間程度 |
| リタッチ(他院修正) | 60,000〜80,000円程度 | 初回と同等の場合が多い |
※上記はあくまで市場の参考値であり、内容によって変動します。カウンセリング時に必ず確認するようにしましょう。
リタッチ時には色の補強を主目的としながら、軽微な色味の調整やデザインの微修正に対応しているクリニックも多いです。「施術当初の色よりもう少し明るくしたい」「口角をもう少し上げたように見せたい」といった希望があれば、カウンセリングで相談する価値はあります。
ただし、濃い色から薄い色への変更や大幅なデザイン変更は、すでに色素が入っている状態では技術的に難しいケースが多いです。
大きく変えることを希望する場合は、除去施術を経てから再施術という流れになることもあり、その分の追加費用と期間が必要になることを念頭に置いておきましょう。
リタッチ後のダウンタイムは初回と変わる?
リタッチを検討する際、「また1週間のダウンタイムが必要になるのか」という点を気にする方は多いです。結論としては、リタッチのダウンタイムも初回施術と同様に約1週間程度を見ておくのが一般的です。
ダウンタイム中は施術直後から赤みや腫れが生じやすく、その後2〜3日で薄い皮(かさぶた)が生じ、1週間前後で自然に剥がれていきます。この経過は初回とほぼ同じ流れをたどりますが、リタッチ時に追加する色素の量が初回より少ない場合は、腫れや痛みが初回より軽く感じられるケースもあります。
ただしこれは個人差があり、必ずしも「リタッチの方が楽」とは言い切れないため、重要な予定の前後に施術を入れることは避けた方が無難です。
また、リップアートメイクの施術(リタッチを含む)では、唇への刺激をきっかけに口唇ヘルペスを発症することがあります。過去に口唇ヘルペスの既往歴がある方は、施術前に担当医師へ必ず申告しておくことを推奨します。予防的に抗ウイルス薬を処方するクリニックもあるため、気になる方はカウンセリング時に確認しておくと安心です。
リタッチ後のアフターケアの内容は初回施術後と同様です。ダウンタイム中のこまめな保湿、紫外線対策、唇への物理的刺激の回避といった基本的な注意点に変わりはありません。せっかくリタッチを受けてもダウンタイム中のケアを怠ると色素の定着が不十分になりやすいため、施術後の過ごし方は初回と同じ意識で臨むことが色持ちを左右します。
費用と手間をかけてリタッチを受けるのであれば、その後のケアまでしっかりと意識することが、次の1〜2年の色持ちを大きく左右します。
色持ちを長くするために日常でできるセルフケア
リタッチのタイミングと費用を把握したところで、次に考えたいのは「リタッチとリタッチの間をいかに長く、きれいな状態で保つか」という日常のケアです。どれだけ丁寧な施術を受けても、その後のセルフケアによって色持ちの期間は変わってきます。
| ケア項目 | 推奨する行動 | 避けたい行動 |
|---|---|---|
| 保湿 | こまめなリップクリーム・ワセリンの使用、就寝前のリップパック | 唇を舐める、乾燥したまま放置する |
| 紫外線対策 | UVカット効果のあるリップバームを日中使用する | 唇周りへの日焼け止め塗布を忘れる |
| 物理的刺激 | 唇への接触を最小限にする | 硬いストローを使う、ティッシュで強く押さえる、リップスクラブの使用 |
| スキンケア成分 | 刺激の少ないシンプルな保湿成分を選ぶ | AHA・BHA配合の製品を唇周りに使用する |
セルフケアといっても特別なことをする必要はありません。保湿・紫外線対策・生活習慣という三つの柱を日常に組み込んでいくことが、退色を緩やかにする現実的なアプローチです。
この章のポイント
・保湿の継続が退色を遅らせる最も基本的なケア
・紫外線と物理的刺激の軽減が色素の変性を防ぐ
・生活習慣の見直しが間接的に色持ちに影響する
保湿ケアの基本と継続のポイント
色持ちを語る上で、保湿は最も土台となるケアです。唇が乾燥した状態では皮むけが頻繁に起こり、表皮とともに色素が剥がれ落ちやすくなります。
施術後のダウンタイム中だけ保湿を意識するという方も多いですが、効果を長持ちさせるためには、その後も継続的に保湿を習慣化することが欠かせません。
日常的なケアとして取り入れやすいのは、リップクリームやワセリンによるこまめな保湿です。特に食事や飲み物を口にした後は唇の潤いが失われやすいため、その都度軽く補うだけでも乾燥の蓄積を防ぎやすくなります。
保湿成分としてはヒアルロン酸・シアバター・セラミドなどを含む製品が比較的適しているとされており、刺激の少ないシンプルな成分構成のものを選ぶと安心です。
唇を舐める癖がある方は特に注意が必要です。唾液で一時的に潤っているように感じても、乾燥すると以前よりも水分が失われた状態になりやすいです。唾液には消化酵素も含まれており、繰り返すことで唇の表面にダメージが蓄積していきます。意識して改善するだけでも、内側からの退色を遅らせる効果が期待できます。
就寝前のリップパックも、乾燥が気になる方に有効な手段です。夜間は唇への刺激がほとんどない時間帯であるため、保湿成分を集中的に補給するのに適しています。市販のリップマスクやワセリンを厚めに塗って寝るだけでも、翌朝の乾燥感が変わってくる方は少なくありません。
紫外線対策と物理的刺激の軽減
保湿と並んで意識しておきたいのが、紫外線への対策と唇への余計な刺激を減らすことです。どちらも「やっていなくても急に悪くなるわけではない」地味なケアに思えるかもしれませんが、日常の積み重ねが数ヶ月後・1年後の色の残り方に少なからず影響してきます。
紫外線対策について
紫外線は皮膚の色素に変性をもたらす可能性があり、リップアートメイクで入れた色素も例外ではないとされています。屋外での活動が多い方や、日中外出する機会が多い方は、UVカット効果のあるリップバームを日常的に使用することを検討してみてください。
近年はUVカット機能を備えながら保湿力も高いリップ製品が多く展開されているため、保湿と紫外線対策を兼ねた一本を選ぶと習慣化しやすくなります。
日焼け止めを顔に塗る際に唇周りだけ塗り忘れるケースも多いため、リップ専用のUVケアをルーティンに組み込む意識を持つと実践しやすいです。
物理的刺激の軽減について
唇を頻繁に触る・こするといった行為は、色素の排出を物理的に早める要因になると考えられています。
例えば、硬いストローをくわえる習慣、マスクの着脱時に唇をこすること、ティッシュで唇を強く押さえることなど、日常のちょっとした動作が積み重なって刺激になっていることがあります。意識的に「唇をなるべく摩擦から守る」という視点を持つだけでも、日常の動作は自然と変わってきます。
スクラブ製品の使用にも注意が必要です。唇の角質をケアする目的でリップスクラブを使用している方は、施術後しばらくは使用を控えることを推奨します。スクラブは物理的な摩擦と角質の除去を同時に行うため、色素の排出を加速させる可能性があります。
同様に、ピーリング効果のある成分(AHA・BHAなど)を含む洗顔料や化粧品が唇に触れることも、ターンオーバーを促進するため避けた方が無難です。
まとめ
リップアートメイクの1年後に色が薄くなり始めるのは、唇の皮膚構造と日常的な摩擦によるごく自然な経過であり、施術の失敗ではありません。表皮のターンオーバーによって色素が少しずつ排出されていくことは、アートメイクの仕組み上避けられないプロセスです。
退色の度合いには体質・セルフケアの有無・施術回数など多くの要因が複合的に関わっており、同じ施術を受けた方でも1年後の状態は人によって大きく異なります。「まだ十分に色が残っている」という方もいれば、「かなり薄れてきた」と感じる方もいて、どちらも正常な範囲内の経過です。
リタッチは色が完全に消えてしまう前に受けることで、色の定着効率とコスト面での利点があります。「すっぴんでの血色感が薄れてきた」「内側と輪郭の色差が気になってきた」と感じ始めたタイミングが、検討を始める一つの目安になります。
日々の保湿や紫外線対策は、施術直後だけでなく継続的に行うことが色持ちを保つ基本です。特別なケアを重ねる必要はありませんが、唇の乾燥を防ぎ、余計な刺激を与えないという意識を日常に組み込むことが、次のリタッチまでの期間を左右します。
気になる変化を感じたら、まずはクリニックのカウンセリングで現状の確認だけでも相談してみるとよいでしょう。
アラジン美容クリニック福岡院では、「ウソのない美容医療の実現」をモットーに、患者様お一人ひとりの美のお悩みに真摯に向き合い、最適な治療をご提案しております。無駄な施術を勧めることなく、症状の根本的な原因にアプローチし、患者様の理想を実現するお手伝いをいたします。
また、福岡院限定で提供している特別な施術コース「クマフル」は、目元のクマ治療に特化した定額プランをご用意しております。ハムラ法、脂肪注入、目の下の脂肪取りなど、複数の治療法を組み合わせ、患者様お一人ひとりに最適な治療を提供いたします。目元のクマにお悩みの方は、ぜひこの機会にご利用ください。
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