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20代なのにマリオネットラインはなぜできる?原因別の対策と予防法

口角の下に、うっすらと縦の線が見える。鏡を覗いて気づいた瞬間、「まだ20代なのに」と戸惑いを感じた方は少なくないはずです。

マリオネットラインは一般的に40代以降から目立ち始めるとされていますが、近年は20代での発生も珍しくなくなっています。スマートフォンの長時間使用による姿勢の変化、テレワークやマスク生活による表情筋の使用頻度低下、急激なダイエットなど、現代の生活習慣が若年層にも影響を及ぼしていると考えられています。

ここでは、20代でマリオネットラインが生じる医学的な原因を整理したうえで、今日から取り組めるセルフケアの方法、そして美容医療を検討する際の判断基準までを順を追って解説します。自分のラインが何によって生じているのかを正しく把握することが、適切なアプローチを選ぶ第一歩となります。

 

 

マリオネットラインとはどんな状態か?ほうれい線との違いと老け見えの理由

口元の印象は、顔全体の見た目年齢に直結します。マリオネットラインは位置こそ口角の少し下にすぎませんが、存在するだけで表情が暗く、疲れて見える原因になります。

まずはこのラインが何であるかを正確に理解するところから始めましょう。よく混同されるほうれい線との違いも、ここで整理しておきます。

この章のポイント
・口角から顎へ伸びる溝で、たるみが直接の原因
・ほうれい線とは位置も発生メカニズムも異なる
・無表情時に「不機嫌・疲れた」印象を与えやすい

マリオネットラインの定義と名前の由来

マリオネットラインとは、口角の両端から顎に向かって縦に伸びる溝のことです。名前の由来は、腹話術で使われる操り人形(マリオネット)の口元にあります。人形が口を動かすときに生じる可動部分のラインが、この溝と形状が似ていることからそう呼ばれるようになりました。

注意したいのは、これが単純な表情ジワではないという点です。眉間のシワや目尻のシワは筋肉が動くたびに刻まれる「動的なシワ」ですが、マリオネットラインは皮膚や皮下組織のたるみによって生じる「静的な溝」に分類されます。つまり、表情を動かしていない無表情の状態でも目に見える状態です。

この「無表情時に目立つ」という性質が、印象への影響を大きくしています。口角が下向きに引っ張られて見えるため、実際にはそうでなくても不機嫌そう、あるいは疲弊しているような顔つきに映ることがあります。本人に自覚がなくても、他者からの第一印象に影響を与えやすいラインとも言えるでしょう。

ほうれい線との違いと顔の印象への影響

マリオネットラインと混同されやすいのが「ほうれい線」ですが、この2つは位置も発生メカニズムも、適した対処法も異なります。ほうれい線は鼻の脇(小鼻の横)から口角にかけて斜めに伸びる溝であり、主に頬の皮下脂肪が下垂することで生じます。一方マリオネットラインは、ほうれい線のさらに下、口角から顎に向かって垂直方向に伸びます。

たるみが進行すると、ほうれい線とマリオネットラインがつながり、鼻の脇から顎まで一続きの深い溝として見えることもあります。この状態になると、顔の下半分全体が重力に負けたような印象を与えるため、見た目年齢への影響がより顕著になります。マリオネットラインはほうれい線以上に老け見えにつながるとも言われており、早い段階での対策を意識する価値があります。

自分のラインがどちらに該当するかを正確に把握することは、適切なケアや治療法を選ぶうえで欠かせない前提です。鏡の前で口角を指で軽く横に引き、溝がどの方向に伸びているかを確認してみると、判別の参考になります。

以下に、2つのラインの主な違いをまとめました。

比較項目 マリオネットライン ほうれい線
位置 口角から顎へ(縦・下方向) 小鼻の脇から口角へ(斜め)
主な原因 皮下脂肪の下垂・支持組織の緩み・筋肉の衰え 頬の脂肪下垂・皮膚弾力の低下
目立ち始める年齢 40代以降が多いが20代でも発生しうる 30〜40代から目立ち始めることが多い
印象への影響 不機嫌・疲れた印象(無表情時に顕著) 老け見え・顔の下半分が重い印象
主な治療法 ヒアルロン酸注射・ボトックス・HIFU ヒアルロン酸注射・HIFU・糸リフト

表を見ると分かるように、2つのラインは発生する位置も対処の方向性も異なります。自己判断でケアを進めるよりも、まず自分のラインの性質を正確に理解することが、遠回りのない対策につながります。

 

20代でマリオネットラインが現れる原因を医学的に整理する

「まだ若いのになぜ」という疑問の答えは、加齢だけでは説明できません。前章で確認したように、マリオネットラインの本質は皮膚や皮下組織のたるみです。

そして実は、そのたるみを引き起こす変化は20代後半からすでに静かに始まっています。生活習慣・姿勢・筋肉の使い方といった日常的な要因が積み重なることで、本来40代以降に目立つはずのラインが若い年齢で表面化することがあります。

この章のポイント
・エラスチンは20代後半をピークに減少が始まる
・スマホ姿勢が広頚筋の衰えを通じて顔のたるみを加速させる
・表情筋の使用不足や噛み癖など生活習慣も直接的な要因となる

コラーゲン・エラスチンの減少は20代後半から始まっている

肌のハリと弾力を支えているのは、真皮層に存在するコラーゲンとエラスチンという2種類のタンパク質です。コラーゲンが肌の「強度」を担う骨格のような役割を果たす一方、エラスチンはコラーゲン繊維同士を束ねて弾力を生み出す、いわばゴムのような役割を担っています。どちらが欠けても、肌のハリは失われます。

エラスチンについては、皮膚中の含有量が20代後半をピークに減少していくことが日本ハム中央研究所の研究によって示されています。コラーゲンも20代前半から緩やかに産生量が低下し始め、30代以降にその影響が肌の表面に現れやすくなると言われています。「25歳はお肌の曲がり角」という表現が広く使われてきた背景には、こうした科学的な裏付けがあります。

注意が必要なのは、エラスチンは一度減少すると体内での再生が非常に難しい成分とされている点です。コラーゲンは線維芽細胞が機能している限り継続的に産生されますが、エラスチンは青年期以降はほとんど新たに作られないとされています。20代後半から感じ始める肌のハリ感の変化は、こうした生理学的な変化と一致しているのです。

たるみによるマリオネットラインは、こうした真皮成分の変化が蓄積した結果として現れるものです。生活習慣によってその変化が加速するかどうかが、20代での発生リスクに直結します。

スマホ姿勢と広頚筋の衰え

現代の20代が意識すべき原因として特に注目されるのが、スマートフォンの長時間使用がもたらす姿勢の問題です。画面を見るために首を下に傾ける姿勢が日常的に続くと、顔と首をつなぐ「広頚筋」と呼ばれる筋肉への負担が増え、同時にその機能が低下しやすくなります。

広頚筋は下顎から胸の上部にかけて広がる薄い膜状の筋肉で、顔の下半分の皮膚を下から支える役割を担っています。この筋肉が衰えると、頬の皮下脂肪を支える力が弱まり、重力に引っ張られた皮膚や脂肪が口角の下に溜まりやすくなります。その結果として、マリオネットラインが深くなる方向に作用します。

うつむき姿勢を長時間続けることで顔が前方向に引っ張られ、重力の影響を受けやすくなることも指摘されています。スマートフォンの画面を目線の高さまで持ち上げるだけでも、この負担を軽減する効果が期待できます。習慣化しやすい姿勢の問題だけに、意識的な修正を早期から心がけることに意味があります。

広頚筋は日常的に強く意識することが少ない筋肉ですが、顔の輪郭を支える土台の一つです。スマホ首が習慣になっている場合、この筋肉は自覚のないまま緩み続ける可能性があります。

表情筋の衰え・噛み合わせ・生活習慣

マリオネットラインの形成に直接関わる筋肉として、「口角下制筋」があります。口角から顎にかけて走るこの筋肉は、口角を下方向に引く働きをしています。本来は口角を上方向に引き上げる筋肉(口角挙筋・大頬骨筋など)とバランスを保っていますが、表情を使わない時間が増えることでこのバランスが崩れると、口角が下向きに引っ張られやすい状態が固定されていきます。

テレワークの普及やマスク着用の習慣化によって、日常的な会話や表情の動作が以前より減少したという生活環境の変化も、この問題に無関係ではありません。口元の表情筋を意識して動かす機会が減ると、筋力の低下が緩やかに進行します。

噛み合わせや噛み癖も見落とされがちな要因の一つです。片側だけで食事を噛む習慣が続くと、左右の咀嚼筋のバランスが崩れ、筋力の差が顔の非対称性として現れてきます。これがたるみの出方に左右差を生じさせ、マリオネットラインの深さにも影響することがあります。

また、急激なダイエットも20代に多い要因の一つです。急速に体重が減少した場合、脂肪が減少したぶんだけ皮膚が緩みますが、皮膚自体は脂肪の減少スピードに追いつくかたちで収縮するわけではありません。余った皮膚がたるみとして残り、それがマリオネットラインの形成につながることがあります。

骨格・皮下脂肪・支持組織による個人差

同じ生活習慣であっても、マリオネットラインが早く出る人とそうでない人がいます。この差には、骨格・皮下脂肪の量・支持組織の性質といった個体差が関与しています。

顔の皮膚や表情筋を骨と連結して支えている「支持靭帯(リガメント)」と呼ばれる繊維組織があります。この支持靭帯が加齢や体質によって緩みやすい場合、頬の皮下脂肪が下垂しやすく、口角周辺でせき止められることで溝が生じやすくなります。靭帯の弾力は個人差が大きく、生活習慣だけで完全に制御できる要素ではありません。

頬の皮下脂肪が多い体質の方も、その重みによって下垂が起きやすく、マリオネットラインが目立ちやすい傾向があります。一方、脂肪が少なく骨格が細い方でも、骨の吸収(加齢による骨量の減少)が進むと皮膚の土台が痩せ、たるみが生じやすくなることがあります。

遺伝的な骨格の形状もラインの出やすさに影響するため、生活習慣をどれだけ改善しても完全に防げないケースがある点は、正直に理解しておく必要があります。重要なのは、改善できる要因とそうでない要因を区別したうえで対策を立てることです。

以下に、20代のマリオネットラインの主な原因を整理しました。

原因カテゴリ 具体的な要因 関係する組織 改善可能性
皮膚成分の変化 エラスチン・コラーゲンの減少 真皮層 進行を遅らせることは可能
姿勢・習慣 スマホ首による広頚筋の衰え 広頚筋 改善可能
表情筋の問題 口角下制筋の過緊張・表情の使用不足 口角下制筋・口輪筋 改善可能
生活習慣 片側噛み・急激なダイエット 咀嚼筋・皮下脂肪 改善可能
体質・骨格 支持靭帯の緩み・骨格の形状 支持靭帯・顔面骨 限定的

原因の多くは生活習慣に起因しており、改善の余地があります。次章では、こうした原因に対してセルフケアでどのようにアプローチできるかを具体的に見ていきます。

 

20代から始めるマリオネットライン予防・セルフケア

前章で確認したように、20代のマリオネットラインは生活習慣に起因する部分が少なくありません。裏を返せば、日常的な行動を変えることで進行を遅らせ、予防につなげられる可能性があるということです。ただし、セルフケアに期待できる効果には限界もあります。何が有効で、何には限界があるのかを正直に理解したうえで取り組むことが、無駄のないアプローチにつながります。

この章のポイント
・表情筋エクササイズは予防・軽度改善が目的
・スマホ姿勢の改善が広頚筋へのダメージを減らす
・スキンケアと運動習慣は真皮レベルへの働きかけになりうる

表情筋エクササイズで口角周りを鍛える

マリオネットラインの予防において、口元の表情筋を意識的に動かす習慣は一定の意味を持ちます。筋肉は使わなければ衰える一方であり、日常的な会話や表情の機会が減少している現代の生活環境では、意識的に動かすことで筋力の低下を補う発想は理にかなっています。

取り組みやすいエクササイズの一つが「あいうべ体操」です。「あ・い・う・べ」と口を大きく動かして発声する動作を繰り返すことで、口輪筋・頬筋・舌骨周辺の筋肉など、口元に関わる表情筋を広く動かすことができます。1日10セット程度を目安に継続することが推奨されています。

口角を意識的に引き上げるエクササイズも、口角挙筋・大頬骨筋といった口角を上方向に引く筋肉の維持に役立ちます。口角を両側均等に上げ、数秒間キープするという動作をこまめに繰り返すだけでも、日常的な刺激として機能します。

ただし、明確にしておきたい点があります。これらのエクササイズは、あくまで予防および軽度の改善を目的とした取り組みです。すでに溝が深く刻まれている場合、エクササイズだけで目に見えるほどの改善を期待することは難しいと考えるのが現実的です。自分のラインの深さと状態に応じて、アプローチを選ぶ視点を持っておきましょう。

姿勢の改善とスマホ首対策

広頚筋の衰えを防ぐうえで、姿勢の改善は最も取り組みやすい対策の一つです。日常的にスマートフォンを操作する際、画面を目線の高さまで持ち上げる習慣をつけるだけで、首への負担と顔の前傾を大幅に軽減できます。スマホスタンドやタブレットホルダーを活用するのも有効な手段です。

デスクワーク中の姿勢も見直す価値があります。猫背やストレートネックは、顔が常に前傾した状態を作り出し、重力の影響を顔の下半分が受け続ける環境を生みます。パソコンのモニター位置を目線の高さに合わせ、椅子に深く座って背もたれを活用する基本的な環境整備が、長期的な姿勢改善につながります。

長時間同じ姿勢を続けることは、それ自体が筋肉の疲労と硬直を招きます。1時間に1回程度、意識的に姿勢をリセットする習慣を取り入れましょう。具体的には、胸を開くように両肩を後ろに引き、顎を軽く引いて首の後ろを伸ばす動作を数回繰り返すだけでも、広頚筋周辺の緊張を和らげる効果が期待できます。

スキンケアと紫外線対策

真皮層のコラーゲン・エラスチンを守るという観点から、スキンケアと紫外線対策はマリオネットライン予防の土台となるケアです。特に紫外線の影響は軽視できません。UV-Aは波長が長く、肌の表面を通り抜けて真皮層まで到達します。

そこでコラーゲンとエラスチンに直接ダメージを与え、光老化と呼ばれる皮膚の構造的な劣化を引き起こします。曇りの日や室内でも窓から入り込むため、日常的なUVケアを習慣化することが不可欠です。

スキンケア成分の選択も、真皮への間接的なアプローチとして意味を持ちます。コラーゲン産生を促す作用が知られているレチノール、皮膚バリア機能の改善と美白作用を持つナイアシンアミド、コラーゲン合成に関与するビタミンC誘導体などは、エイジングケア成分として多くの研究でその有効性が報告されています。

ただし、これらの成分は継続的な使用によって効果を発揮するものであり、短期間での劇的な変化を期待するものではありません。

保湿も見落とされがちですが重要なケアです。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、外部からの刺激に対して脆弱な状態になります。うるおいを保つことで肌の柔軟性が維持され、細かなシワや溝が目立ちにくい状態を保ちやすくなります。

運動習慣がもたらす肌への効果

運動が美肌にもたらす効果については、近年の研究によって科学的な裏付けが蓄積されてきました。立命館大学とポーラ化成工業の共同研究(2023年、Scientific Reports掲載)では、有酸素運動と筋力トレーニングのいずれもが皮膚の弾力性と真皮構造を改善することが報告されています。

特に筋力トレーニングについては、加齢とともに薄くなる真皮の厚みを改善する効果が世界で初めて明らかにされました。真皮の厚みは、顔のシワ・たるみ・見た目の若々しさに直接関係する指標です。

また、筋肉から分泌されるホルモン様物質「マイオカイン」の一種である「マイオネクチン」が、シミのもととなるメラニン産生を抑制することが、ポーラ化成工業の研究によって示唆されています。筋肉が収縮するたびに分泌されるこの物質は、血流に乗って皮膚にも届き、複数の経路で肌の状態に影響を与えると考えられています。

成長ホルモンの分泌促進という点でも、運動習慣は肌に有利に働く可能性があります。成長ホルモンはコラーゲン・エラスチンの再生を助ける働きに関与しており、加齢とともにその分泌量が低下することが知られています。適度な運動によってその分泌を促すことが、真皮成分の維持に間接的に貢献するとも言われています。

ジムに通う必要はありません。自宅でできる体幹トレーニングや下半身の筋力トレーニングを週2〜3回継続することが、美肌と体型維持の両面に寄与する現実的なアプローチです。

以下に、各セルフケアの方法と特徴を整理しました。

ケア方法 期待できる効果 推奨頻度 注意点
あいうべ体操 表情筋全体の維持・口角周りの筋力低下予防 1日10セット 深い溝の解消には限界がある
姿勢改善・首ストレッチ 広頚筋への負担軽減・たるみの進行抑制 1時間に1回程度リセット 習慣化するまで意識が必要
日焼け止め使用 光老化の抑制・コラーゲン分解の予防 毎日(室内でも) SPF・PA値の選択に注意
エイジングケア成分配合スキンケア コラーゲン産生促進・バリア機能の維持 朝晩の洗顔後 刺激反応が出る場合は濃度に注意
筋力トレーニング・有酸素運動 真皮の弾力性・厚み改善、全身の代謝向上 週2〜3回 過度な運動は逆効果になる場合も

セルフケアを継続しながら変化を観察することが、次のステップを判断するうえでの基準になります。2〜3か月取り組んでも改善の実感が得られない場合は、美容医療という選択肢を具体的に検討する段階と言えるでしょう。

 

セルフケアで改善しない場合の美容医療の選択肢

セルフケアを継続しても改善が見られない場合、あるいはすでに溝が深く日常的な印象への影響が気になる場合は、美容医療という選択肢が現実的な意味を持ってきます。

美容医療は「やりすぎ」や「不自然な仕上がり」というイメージを持たれることもありますが、適切な施術を適切な段階で選択すれば、自然な改善を目指すことが十分に可能です。この章では、マリオネットラインに対して行われる主な治療法の仕組みと特徴を整理します。

この章のポイント
・アプローチの異なる3つの治療法を正確に理解する
・20代には侵襲性の低い施術から段階的に検討するのが基本
・未承認機器の存在を理解したうえで判断することが必要

ヒアルロン酸注射|溝を埋めるアプローチ

ヒアルロン酸注射は、マリオネットラインの改善に最も広く用いられている治療法の一つです。透明なジェル状のヒアルロン酸を溝の内側に直接注入し、へこんだ部分にボリュームを補うことで、溝を目立たなくする仕組みです。施術直後から効果を実感できる即効性の高さと、ダウンタイムの短さが選ばれる理由として挙げられます。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であるため、アレルギー反応が起きにくいとされています。また、溶解剤(ヒアルロニダーゼ)を注入することで効果を元に戻せるという可逆性も、初めて美容医療を検討する方にとって安心感につながる特徴です。

近年では、溝を直接埋めるだけでなく、顔の皮膚や筋肉を骨と連結している支持靭帯(リガメント)に注入してリフトアップ効果を引き出す「ヒアルロン酸リフト」と呼ばれる手技も活用されるようになってきました。溝を埋めるだけでは解消しにくい、たるみ全体に起因するマリオネットラインへのアプローチとして注目されています。

効果の持続期間は、使用する製剤の種類や個人の代謝スピードによって異なりますが、一般的には約6ヶ月〜1年半程度が目安とされています。

長期持続タイプの製剤では2年程度の報告もありますが、いずれも体内に徐々に吸収されるため、効果を維持するには定期的な再注入が必要です。ダウンタイムは注射痕・軽度の腫れ・内出血が数日程度で、日常生活への支障は比較的少ないとされています。

ヒアルロン酸注射の主なリスクと注意点

注入量や製剤の選択が適切でない場合、口元が不自然に膨らんで見えたり、しこりや凹凸が生じたりするケースがあります。

また、注入部位を誤ると血管を圧迫するリスクがゼロではなく、経験のある医師による施術が求められます。カウンセリングの段階で、使用する製剤の種類・注入量・リスクについて十分な説明を受けることが前提です。

ボトックス注射|口角下制筋を緩めるアプローチ

ボトックス注射は、筋肉の動きを一時的に抑制する作用を持つボツリヌストキシン製剤を注射する治療法です。マリオネットラインへの適用では、口角を下方向に引っ張る「口角下制筋」にピンポイントで注射し、その過緊張を緩めることで口角が自然にリフトアップされた状態を作り出します。

ヒアルロン酸注射が「溝を埋める」アプローチであるのに対し、ボトックスは「引き下げる力を弱める」アプローチです。マリオネットラインが口角下制筋の過度な緊張や硬化に起因している場合に特に有効とされており、両者を組み合わせることでより自然な改善が期待できる場合もあります。

効果の持続期間は一般的に3〜6か月程度で、繰り返し施術を続けることで持続期間が延びるケースも報告されています。ダウンタイムはほぼなく、注射痕が数日残る程度です。施術時間も短く、身体的な負担が少ない点が特徴です。

ボトックス注射の主なリスクと注意点

口角周辺への注射は、注入量や部位の精度が仕上がりに大きく影響します。口角を引き上げる筋肉にまで影響が及んだ場合、口元の動きが不自然になったり、笑顔がぎこちなく見えたりする可能性があります。効果が切れるまで元に戻せないという性質上、施術経験が豊富な医師のもとで行うことが不可欠です。

HIFU(超音波治療)|筋膜層からの引き締め

HIFU(ハイフ)は、高密度焦点式超音波を皮膚の内部に集束照射することで、皮下組織を内側から加熱・収縮させる治療法です。マリオネットラインの形成に深く関わるSMAS筋膜層(皮膚の下に広がる表在性筋膜)に直接作用するため、たるみの根本原因に働きかけるアプローチとして位置づけられています。

ヒアルロン酸注射やボトックスが局所的な改善を目的とするのに対し、HIFUは顔全体のリフトアップ効果を通じてマリオネットラインを目立たなくする、より広範囲のアプローチです。コラーゲンの産生促進を促す熱作用もあるため、施術後から数週間〜数か月かけて効果が現れてくる場合があります。

効果の持続期間は半年〜1年程度が目安とされており、定期的なメンテナンス照射で効果を維持する方が多い治療法です。ダウンタイムはほぼなく、照射後に赤みや熱感が出ることがありますが、多くの場合数時間程度で落ち着きます。針を使わない施術であるため、注射に抵抗感のある方にとって選択肢になりやすい点も特徴の一つです。

HIFUの主なリスクと注意点

照射の深さや出力の設定が適切でない場合、神経や脂肪組織に過剰なダメージを与えるリスクがあります。顔がこけたように見えたり、感覚の変化が生じたりするケースが報告されていることも理解しておく必要があります。また、使用される機器の多くは国内未承認(薬機法上の承認外)であるため、後述する未承認機器の問題とあわせて把握しておくことが求められます。

20代に適した治療の考え方

20代のマリオネットラインは、40代以降と比較して溝が浅く、たるみの程度も軽度であることが多い傾向にあります。そのため、まずはセルフケアを数か月継続して変化を観察し、それでも改善が見られない場合に美容医療を検討するというステップが、多くの場合において現実的な判断軸となります。

美容医療を検討する際は、侵襲性の低い施術から段階的にアプローチすることが基本的な考え方です。20代であれば、まずヒアルロン酸注射やボトックスといった注射系の施術、あるいはHIFUといった非侵襲的な照射系の施術から始め、効果と自分の肌の反応を確認しながら必要に応じてステップアップするのが望ましいでしょう。

また、美容医療で使用される機器や製剤の多くが国内未承認である現状についても理解が必要です。未承認であること自体が直ちに危険を意味するわけではなく、海外では広く使用されている製剤や機器が国内の承認プロセスを経ていないケースも多くあります。

ただし、副作用が生じた場合の補償や責任の所在が承認品とは異なる点は把握しておくべき事項です。施術前のカウンセリングで、使用する製剤・機器の承認状況について確認することも、患者として持っておくべき視点と言えます。

以下に、主な治療法の特徴を比較しました。

治療法 アプローチ ダウンタイム 効果持続 20代への適応
ヒアルロン酸注射 溝を内側から埋める・リフト 数日程度 6か月〜1年半程度 軽度〜中等度に適応しやすい
ボトックス注射 口角下制筋を緩める ほぼなし 3〜6か月程度 筋肉由来の場合に有効
HIFU 筋膜層からリフトアップ ほぼなし 半年〜1年程度 予防・早期対策として有効

費用は使用する製剤・機器の種類やクリニックによって大きく異なります。上記はあくまで参考値として捉え、実際のカウンセリングで詳細を確認することを推奨します。(※価格情報は変動する可能性があります)

 

まとめ

20代のマリオネットラインは、単純な加齢現象として片付けられるものではありません。スマホ姿勢による広頚筋の衰え、表情筋の使用不足、急激な体重変化など、日常的な生活習慣が複合的に関与していることが多く、その点では改善の余地がある要因でもあります。

まずは姿勢の見直しと表情筋エクササイズ、継続的なUVケアといったセルフケアを2〜3か月続けて変化を観察することが、現実的な出発点です。それでも溝の深さや印象への影響が気になる場合は、美容皮膚科や形成外科での専門的なカウンセリングを受けてみることも一つの選択肢として考えられます。

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