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おでこのシワはなぜできる?前頭筋・紫外線・加齢で異なる原因と正しいケアの選び方

おでこのシワとは、額に走る横方向のシワの総称で、前頭筋(ぜんとうきん)の繰り返し収縮を主因とする「表情ジワ」、肌の水分不足による「乾燥ジワ」、コラーゲン・エラスチン減少に伴う「たるみジワ」の3種類に大別されます。

原因は単一ではなく、表情の癖・紫外線・加齢・乾燥という複数の要因が重なることで深まる点が特徴です。なかでも見落とされがちなのが、まぶたが下がる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」との関係で、この状態があると無意識に前頭筋を使い続け、シワが加速度的に定着しやすくなります。

ここでは医師監修のもと、3種類のシワを正しく見分ける方法から原因別のセルフケア・美容医療の選択肢まで、段階を追って解説します。

 

 

目次
  1. おでこのシワは3種類ある?自分のタイプを正しく見分ける
  2. おでこのシワはなぜできる?4つの主な原因とそのメカニズム
  3. 眼瞼下垂がおでこのシワを深くする?見落とされがちなメカニズム
  4. 原因に合わせたセルフケアはどう選ぶ?今日から実践できる予防法
  5. セルフケアで追いつかないとき、美容医療ではどう対処するのか
  6. おでこのシワでよくある質問
  7. まとめ

おでこのシワは3種類ある?自分のタイプを正しく見分ける

おでこのシワは見た目が似ていても、原因まで同じとは限りません。適切なケアを選ぶには、まず自分のシワがどのタイプに属するかを把握することが出発点になります。おでこのシワは「表情ジワ・乾燥ジワ・たるみジワ」の3種類に分類でき、タイプを誤ると対策の方向性がずれてしまいます。乾燥ジワに表情筋へのアプローチをしても改善しない、というのはその典型例です。

この章のポイント
・3種類はそれぞれ原因とケア方法が根本から異なる
・表情の有無・保湿後の変化・仰向け時の変化で見分けられる
・複合するケースも多く、見極めが対策の精度を左右する

各タイプの特徴を整理すると、以下のようになります。タイプ別に見分けるポイントと対策の方向性を確認しておくと、この後の章を読む際の土台になります。

タイプ 主な特徴 見分け方 主な原因 対策の方向性
表情ジワ 表情をつくると深くなる 無表情でも筋が残る 前頭筋の繰り返し収縮 癖の見直し・ボトックス
乾燥ジワ 細かい網目状のシワ 保湿後に薄くなる 水分不足・バリア機能低下 保湿ケア・スキンケア見直し
たるみジワ 皮膚がたわんで生じる 仰向けで薄くなる コラーゲン・エラスチン減少 ハリ補充・引き締め施術

3種類が単独で存在するとは限らず、とくに40代以降では複数のタイプが重なるケースが多くみられます。以下では、各タイプのメカニズムをより詳しく解説します。

表情ジワ|前頭筋の収縮が繰り返されて刻まれるシワ

表情ジワは、前頭筋が繰り返し収縮する動きによって皮膚に折り目が形成され、それが定着したものです。

前頭筋は眉を引き上げる動作を担う唯一の筋肉で、まぶたを大きく開こうとするとき、驚いたとき、遠くを見ようとするときなど、日常的にこの筋肉は稼働しています。筋肉が収縮するとおでこの皮膚が横方向に折れ、横ジワが生じます。若い肌では収縮が解けるとシワも戻りますが、コラーゲンやエラスチンが低下した肌では折り目が残り始めます。

表情ジワは20代でも表情の癖が強い人には生じることがあり、「まだ若いから大丈夫」という認識が対処を遅らせる原因になりやすいといえます。鏡の前で無表情をつくってもシワが残る場合は、表情ジワが固定化しはじめているサインとして捉えるとよいでしょう。

乾燥ジワ|肌の水分不足によって生じる細かいシワ

乾燥ジワは、肌の水分量が低下してバリア機能が崩れることで生じる細かい網目状のシワで、3種類の中ではセルフケアで改善が見込みやすいタイプです。

乾燥は加齢だけでなく、冬の低湿度環境やスキンケア不足、洗顔後のケアの遅れなど、日常的な要因でも引き起こされます。角層の水分量が減少すると皮膚の柔軟性が失われ、表情をつくるたびに細かい折り目が入りやすくなります。

適切な保湿ケアを行うと、乾燥ジワは比較的早期に目立ちにくくなるケースがあります。ただし、乾燥ジワと表情ジワが重なっている場合は保湿だけでは不十分なため、タイプの正確な見極めが先決です。

たるみジワ|コラーゲン・エラスチン減少と皮膚のたるみ

たるみジワは、真皮のコラーゲン・エラスチンが減少して皮膚の支持構造が弱まり、重力に従って皮膚がたわむことで形成されます。

40代以降に増える傾向があり、表情ジワとたるみジワが複合しているケースも少なくありません。この2種類が混在している場合、表情ジワ対策のみを行っても皮膚のたるみが改善されないため、深いシワが残ることがあります。

見分け方の一つは、仰向けの状態でシワが薄くなるかどうかを確認することです。重力がかからない姿勢でシワが消えるのであれば、たるみが主因として関与している可能性が高いといえます。表情ジワと同時に存在する場合は、複合型として両面からのアプローチが必要になります。

まず鏡の前で無表情をつくり、シワが残るかどうかを確認してみてください。次に仰向けの状態でそのシワが薄くなるかどうかを見ると、自分のシワタイプをある程度絞り込む手がかりになります。

 

おでこのシワはなぜできる?4つの主な原因とそのメカニズム

前章では「表情ジワ・乾燥ジワ・たるみジワ」という3つのタイプを確認しました。次に知るべきは、なぜそのシワが生じるのか、というメカニズムです。

おでこのシワの主な原因は「表情筋の過剰収縮・紫外線・加齢・乾燥と生活習慣」の4つに整理でき、これらが複合的に作用することでシワは時間をかけて深まっていきます。

この章のポイント
・前頭筋の繰り返し収縮が表情ジワの直接的な原因になる
・UVAはMMP活性化を介してコラーゲンを真皮から破壊する
・加齢・乾燥・生活習慣が複合してシワの進行を加速させる

4つの原因がそれぞれどの年代でどのように影響するか、まず全体像を把握しておきましょう。

原因 メカニズム(概要) 主に影響する年代 特徴
表情筋の収縮 前頭筋の繰り返し収縮で折り目が定着 20代〜 習慣性が高く進行しやすい
紫外線 MMP活性化によるコラーゲン分解 20代〜(蓄積型) おでこは特に受けやすい部位
加齢 線維芽細胞の活性低下・真皮変性 30代後半〜 表情ジワの固定化を促進する
乾燥・生活習慣 バリア機能低下・真皮修復の阻害 全年代 睡眠不足・喫煙が複合して影響

これらの原因は独立して作用するのではなく、互いに絡み合っている点が重要です。以下では各原因のメカニズムを詳しく解説します。

表情の癖による前頭筋の過剰収縮がシワを刻む

おでこの表情ジワの直接的な原因は、眉を引き上げる唯一の筋肉である前頭筋が繰り返し収縮し、その折り目が皮膚に定着することです。

前頭筋は頭頂部から眉の上にかけて広がる薄い筋肉で、眉を引き上げる動作を担っています。まぶたを大きく開こうとするとき、驚いたとき、遠くを見ようとするときなど、日常的にこの筋肉は稼働しています。筋肉が収縮するとおでこの皮膚が横方向に折れ、横ジワが生じます。若い肌では収縮が解けるとシワも戻りますが、コラーゲンやエラスチンが低下した肌では折り目が残るようになります。

現代の生活では、スマートフォンを覗き込むとき、PCのモニターを見上げるとき、眩しい場所で目を細めながら眉を上げるときなど、意識せずに前頭筋を使う機会が多くあります。長時間のデスクワーク中は、画面への集中と眉を上げる動作が連動しやすく、これが繰り返されることでシワが徐々に定着していきます。

紫外線はコラーゲンをどう破壊するのか

紫外線、とくにUVAは真皮層まで到達し、コラーゲンを分解する酵素「MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)」を活性化させることで、皮膚の構造を内側から弱体化させます。

UVAは雲や窓ガラスを透過して真皮まで届きます。一度活性化したMMPがコラーゲン線維を分解すると、真皮は弾力を維持できなくなり、シワが形成されやすい状態になります。ダメージは一度の露出ではなく長年の蓄積によって顕在化するため、「日焼けしていないから問題ない」という認識は危うい面があります。

さらに「ソーラーエラストーシス」と呼ばれる現象も、紫外線による真皮ダメージの一形態です。紫外線で変性したエラスチンが不規則に蓄積し、本来の弾力構造が損なわれるこの状態は、シワの深化に深く関わっています。おでこは顔の中でも面積が広く、額の水平面は真上から日光を受けやすい部位であるため、他の部位より紫外線ダメージが蓄積しやすい傾向があります。

加齢が真皮を変性させ、シワを深く固定する理由

加齢によるシワの深まりは、成人期以降から始まるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の産生量低下と、真皮の自己修復力の弱体化によって引き起こされます。

コラーゲンは皮膚の弾力を支える主要成分です。成人期以降、皮膚コラーゲン量はおおむね年率約1%のペースで直線的に減少することが古くから報告されており(Shuster S, Black MM, McVitie E. British Journal of Dermatology 1975)、これに伴い真皮の自己修復力も徐々に弱まっていきます。

同時に線維芽細胞の活性も落ちるため、日常の微細なダメージを修復する力も弱くなり、「作られるスピード」と「壊れるスピード」のバランスが崩れることで、真皮の構造変性が進みます。

加齢性のシワは、若い頃から繰り返してきた表情ジワが長年かけて深く固定化したものが多くを占めます。30〜40代になってシワが目立ち始める背景には、加齢単体ではなく、それ以前から蓄積してきた表情習慣・紫外線ダメージ・乾燥の影響が複合していることがほとんどです。

乾燥・睡眠不足・喫煙がシワの進行を加速する

乾燥・睡眠不足・喫煙は、それぞれ異なるルートで皮膚の回復機能を阻害し、シワの進行を早める要因になります。

乾燥は角層のバリア機能を低下させ、浅いシワが形成されやすい環境をつくります。睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、真皮の夜間修復サイクルを乱す点が問題です。成長ホルモンは深睡眠中に多く分泌され、日中に受けた皮膚ダメージを修復する役割を担っているため、慢性的な睡眠不足は修復の機会そのものを削ります。

喫煙については、ニコチンが末梢血管を収縮させ、皮膚への酸素・栄養素の供給を低下させることでシワ形成に影響するとされています。これらの生活習慣要因は単独でも影響しますが、複数が重なることで表情筋・紫外線・加齢によるダメージがさらに深まりやすくなります。

日焼け止めの塗り直しが習慣になっているか、就寝前のスキンケアが十分かどうかを、一度改めて確認してみてください。

 

眼瞼下垂がおでこのシワを深くする?見落とされがちなメカニズム

前章では表情筋・紫外線・加齢・乾燥という4つの原因を確認しました。ここではさらに踏み込んで、一般的なケア情報ではほとんど触れられない「眼瞼下垂(がんけんかすい)」との関係について解説します。

おでこのシワが特に深い場合や、ケアを続けても改善しにくいと感じる場合は、まぶたの状態がシワの根本原因に関与している可能性があります。

この章のポイント
・眼瞼下垂があると前頭筋を無意識に使い続けてしまう
・「目が疲れやすい」「眉の左右差」が潜在的なサインになる
・根本原因を治療しないとシワは再発しやすい構造になる

まぶたが下がると前頭筋を無意識に使い続けるメカニズム

眼瞼下垂とは、上まぶたを引き上げる筋肉(上眼瞼挙筋)の働きが低下し、まぶたが通常より下がった状態を指します。軽度から重度まで幅があり、本人が自覚していないケースも少なくありません。

まぶたが下がると視野が自然と狭くなるため、脳は無意識のうちに前頭筋を収縮させてまぶたを代替的に引き上げようとします。この代償動作は、眼瞼下垂が比較的軽度の場合でも起こりえます。本人が「まぶたが少し重い」程度にしか感じていないケースでも、前頭筋が常時収縮している状態になっていることがあります。

前頭筋が絶え間なく収縮を繰り返す状態では、通常より格段にシワが深く刻まれます。日常的なケアや美容施術を受けても、根本にある眼瞼下垂が改善されない限り、同じ場所に同じシワが再形成されやすい状況が続くのはそのためです。

眼瞼下垂を疑うべきサインとは何か

眼瞼下垂は専門医による診断が必要ですが、日常生活の中でいくつかのサインが潜在的な状態を示していることがあります。

代表的なサインとして、目が疲れやすい・長時間の作業後に頭痛が起きやすい・眉の位置に左右差がある・写真を見ると片目だけ開きが小さい、などが挙げられます。無意識に額に力を入れてまぶたを支え続ける状態が慢性化すると、頭痛や肩こりにもつながる場合があります。

こうしたサインが複数当てはまる場合は、単純な疲れ目や加齢だけが原因とは限りません。眼瞼下垂による代償性の前頭筋酷使が起きている可能性を考える余地があります。自己判断で断定することは難しいため、気になる症状がある場合は専門医への相談が最初の確認手段になります。

シワだけを治療しても再発しやすい理由

眼瞼下垂が関与している場合、おでこのシワに対して表面的な施術のみを行っても、前頭筋の過剰収縮という原因が取り除かれていないため、シワが再形成されやすい状態が続きます。

例えば、おでこへのボトックス注射で表情ジワを一時的に改善したとしても、まぶたを支えるために前頭筋を使う代償動作が残っている場合は、薬効が切れた後に同様のシワが戻りやすくなります。また、前頭筋の動きを抑制することでまぶたがさらに下がるリスクもあるため、施術前の診断精度が結果を大きく左右します。

このような複合的な背景がある場合は、シワの治療と眼瞼下垂の評価を並行して行うことが、より実質的な改善につながるとされています。美容医療を検討する際は、施術内容だけでなくまぶたの状態も含めた診断を受けることを検討してみてください。

眉の高さに左右差があると感じる場合や、額に常に力が入っているような感覚がある場合は、スマートフォンで正面の表情を撮影して両眉の位置を客観的に確認してみてください。

 

原因に合わせたセルフケアはどう選ぶ?今日から実践できる予防法

これまでの章でおでこのシワの原因と眼瞼下垂という見落とされがちな要因を確認してきました。原因ごとに性質が異なるシワに対して、日常的にどのようなケアを選べばよいかをここで整理します。

ただし、深く固定したシワをスキンケアで大きく改善することには限界があり、セルフケアの主な役割はあくまで「予防と進行抑制」です。これを前提に置いた上で、原因別に効果的なアプローチを解説します。

この章のポイント
・UV対策はPA値に着目し、塗り直しまで徹底することが重要
・シワ改善には厚生労働省認可の有効成分を基準に選ぶ
・眉の癖・睡眠姿勢の見直しが前頭筋への負荷を減らす

UV対策:おでこのシワ予防に最も効果的な習慣

シワ予防の観点でUV対策が最優先とされるのは、紫外線によるコラーゲン分解が長年蓄積してシワの深化に直結するためです。対策の基本は、塗るだけでなく「塗り直す」ことにあります。

製品選びの基準として、UVBをカバーするSPF30以上に加え、真皮まで届くUVAを防ぐPA+++以上の製品を使用することが推奨されます。日焼け止めの効果の多くは塗布から2〜3時間で低下するとされており、特におでこは汗が流れやすく落ちやすい部位であるため、外出中の塗り直しが欠かせません。

帽子(つば広タイプ)や日傘との併用は、日焼け止め単体より紫外線量を大幅に減らせます。正午前後の直射日光が強い時間帯では、物理的な遮光手段との組み合わせが特に有効とされています。スキンケアの手間を減らしたい場合でも、UVケアだけは妥協しないことがシワ予防の土台になります。

シワ予防に効く成分はどれ?スキンケア選びの判断基準

スキンケアでシワ予防・改善に有効な成分は、「保湿によるバリア機能維持」と「厚生労働省が認可したシワ改善有効成分」の2系統に大きく分けられます。

成分別の特徴を以下の表に整理します。選ぶ際は、自分のシワのタイプと現在のスキンケアのステップを照らし合わせて判断することが効率的です。

成分 主な作用 向いているシワのタイプ 使用上の注意
ヒアルロン酸 保水・肌の柔軟性維持 乾燥ジワ 特になし
セラミド バリア機能の補修 乾燥ジワ 特になし
ナイアシンアミド バリア強化・シワ改善 乾燥ジワ・初期表情ジワ 医薬部外品シワ改善有効成分として承認
純粋レチノール ヒアルロン酸産生促進・シワ改善 表情ジワ・初期たるみジワ 2017年6月、資生堂が医薬部外品有効成分として承認取得。刺激感あり・低濃度から開始
ニールワン 好中球エラスターゼ阻害によるコラーゲン分解抑制 表情ジワ 2016年7月、ポーラ化成工業が日本初のシワ改善医薬部外品有効成分として承認取得

日常の保湿としては、ヒアルロン酸・セラミド・ナイアシンアミドが角層の水分保持とバリア機能維持に有効です。乾燥ジワの進行抑制が目的であれば、これらを含む保湿剤を継続使用することが基本になります。

シワ改善を目的とする場合は、厚生労働省が医薬部外品のシワ改善有効成分として認可した成分(ニールワン・純粋レチノール・ナイアシンアミド)を選ぶことが判断の基準になります。純粋レチノールは肌に刺激が出やすいため、低濃度製品から試すことが一般的に推奨されています。

眉を上げる癖・姿勢・睡眠を見直すとシワの進行を抑えられる

生活習慣の見直しは、前頭筋への負荷を減らし、真皮の修復機能を維持するという2つの経路からシワの進行抑制に貢献します。

PC・スマートフォン操作中に無意識に眉を上げていないかを意識することが、前頭筋の過剰収縮を減らす第一歩になります。画面の高さを目線に合わせること、使用しないときに額の力を意識的に抜くことを習慣化することで、前頭筋の慢性的な緊張を和らげられる可能性があります。

睡眠の姿勢も見落とされがちな要因の一つです。うつ伏せ寝や横向き寝は枕に額が押しつけられる時間が長くなり、機械的な折り目がシワを深める一因になるとされています。また、深睡眠中の成長ホルモン分泌が真皮の夜間修復を担っているため、睡眠の質そのものがシワの進行速度に影響するとみられています。

使用中のスキンケア製品の成分表示を確認し、「ナイアシンアミド・レチノール・ニールワン」のいずれかが含まれているかどうかを一度チェックしてみてください。

 

セルフケアで追いつかないとき、美容医療ではどう対処するのか

前章では日常的なセルフケアの選び方を確認しました。ただし、シワが一定以上の深さになると、スキンケアや生活習慣の改善だけでは対処しきれない段階があります。

美容医療はこの「セルフケアの限界」を補う選択肢として位置づけられており、シワのタイプや深さに応じて複数の施術が存在します。

この章のポイント
・ボトックスは前頭筋収縮を抑制し表情ジワを目立たなくする
・おでこ単独投与は眉毛下降リスクがあり診断精度が求められる
・施術は即効性・持続期間・適応タイプで選ぶ基準が異なる

ボトックス注射がおでこのシワに有効な理由とリスク

ボトックス(ボツリヌストキシン)注射がおでこの表情ジワに有効とされるのは、前頭筋の収縮を一時的に抑制することでシワが形成される動作そのものを減らすためです。

ボツリヌストキシンは神経筋接合部に作用し、筋肉への神経伝達を一時的にブロックすることで筋肉の収縮を抑えます。注射後3〜7日で効果が現れ始め、持続期間は一般的に3〜6か月とされています(個人差があります)。この間、前頭筋が動きにくくなることで、繰り返しの収縮によって生じる折り目が軽減されます。

ただし、おでこ単独へのボトックス投与にはリスクも伴います。前頭筋はまぶたを引き上げる役割を担っているため、過剰な量を注入したり投与部位の設定が適切でない場合、眉毛の位置が下がったり眼瞼下垂が悪化するケースがあります。第3章で解説した眼瞼下垂の傾向がある場合は特に、投与量と部位の選定に経験のある医師による診断が不可欠です。

ボトックス以外の選択肢!シワのタイプ別に最適な施術を知る

ボトックス以外にも、シワのタイプや深さに応じてヒアルロン酸注入・HIFU(ハイフ)・レーザー・医療グレードスキンケアなど複数の選択肢があり、それぞれ適応の判断基準が異なります。

施術を比較する際の参考として、主な選択肢の特徴を以下にまとめます。

施術 主な作用 効果発現 持続期間の目安 ダウンタイム 適応シワタイプ
ボトックス 表情筋の収縮抑制 3〜7日 3〜6か月 ほぼなし 表情ジワ
ヒアルロン酸注入 ボリューム補填・たるみ改善 即日 6か月〜1年程度 軽度の腫れ たるみジワ
HIFU(ハイフ) SMAS層へのエネルギーでたるみ改善 1〜3か月 6か月〜1年程度 ほぼなし たるみジワ
レーザー・フォトフェイシャル コラーゲン産生促進 数週間 継続が必要 赤みあり 浅い表情ジワ
トレチノイン外用 表皮ターンオーバー促進 数週間 継続が必要 赤み・落屑 表情ジワ・乾燥ジワ

持続性とダウンタイムの少なさを重視する場合はボトックスやヒアルロン酸注入が選ばれやすく、たるみを根本から改善したい場合はHIFUが候補になります。

医療グレードのスキンケアとして知られるトレチノインは、市販のレチノール製品より高い効果が期待される一方、赤みや皮膚の剥脱(落屑)が生じやすいため、皮膚科・美容皮膚科での処方と使用指導のもとで用いることが前提です。いずれの施術も、自分のシワタイプと段階を正確に把握した上でカウンセリングに臨むことが、適切な選択につながります。

受診の前に、シワが「表情・乾燥・たるみ」のどのタイプに近いかと、気になるシワが深まったのはいつ頃からかをメモしておくと、カウンセリング時の情報共有がスムーズになります。

 

おでこのシワでよくある質問

記事で解説した内容をもとに、特によく検索されている疑問をQ&A形式でまとめました。

おでこのシワは何歳から気になり始めますか?

30代前後から気になり始める方が多いとされますが、表情の癖が強い場合は20代でも生じることがあります。皮膚の弾力が低下し始める20代後半から、表情ジワが固定化しやすくなるためです。

ボトックス注射はおでこのシワに本当に効きますか?

表情ジワに対しては有効性が高いとされており、クリニックで広く用いられています。ただしたるみジワや乾燥ジワには適応せず、シワのタイプ診断が前提になります。

日焼け止めだけではシワ予防に不十分ですか?

塗布だけでは不十分で、2〜3時間ごとの塗り直しと帽子・日傘の併用が推奨されます。おでこは汗で落ちやすい部位であるため、「維持すること」が紫外線対策の要になります。

乾燥ジワと老化によるシワはどう見分ければいいですか?

保湿後にシワが目立ちにくくなれば乾燥ジワが主体で、保湿をしてもシワが残る場合は加齢や表情ジワの固定化が関与している可能性があります。2〜3週間保湿を継続して変化を観察することが一つの目安になります。

まぶたが重いのとおでこのシワは関係がありますか?

関係があります。眼瞼下垂の傾向があると前頭筋を使い続けるためシワが深くなりやすく、眉の左右差や目の疲れやすさが続く場合は専門医への相談が望ましいといえます。

スキンケアのレチノールはおでこのシワに効果がありますか?

医薬部外品のレチノールは厚生労働省にシワ改善有効成分として認可されており、コラーゲン産生促進による改善効果が認められています。刺激が出やすい成分でもあるため、低濃度製品から始めることが一般的に推奨されます。

 

まとめ

おでこのシワを改善・予防する第一歩は、自分のシワが「表情ジワ・乾燥ジワ・たるみジワ」のどのタイプかを正確に把握することです。

乾燥ジワは保湿ケアと紫外線対策の徹底で進行を抑えられますが、前頭筋の収縮習慣や眼瞼下垂が関与するケースでは、スキンケアだけでは根本的な対処が難しいこともあります。シワが浅い段階ほど対策の選択肢は広く、深く固定される前に専門医へ相談することが実質的な近道といえます。

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参考文献・出典

  • Shuster S, Black MM, McVitie E. “The influence of age and sex on skin thickness, skin collagen and density.” British Journal of Dermatology, 93(6): 639-643(1975年)
  • 厚生労働省 薬事・食品衛生審議会 化粧品・医薬部外品部会 議事録「ポーラ リンクルショット メディカル セラム」製造販売承認の可否について(2016年5月20日審議、2016年7月承認)
  • ポーラ化成工業株式会社「日本初のシワ改善医薬部外品『ポーラ リンクルショット メディカル セラム』承認取得」プレスリリース(2016年7月)
  • 株式会社資生堂「純粋レチノール配合シワ改善薬用化粧品『エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS』発売」プレスリリース(2017年6月)

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