ボトックスは、シワの改善や小顔効果、多汗症の治療など幅広い目的で利用される人気の美容施術です。しかし、副作用について不安を抱える方も多く、中でも「施術後に体がだるいと感じる」という声が少なくありません。
実際に、ボトックス注射の影響で倦怠感が生じることはあるのでしょうか。ここでは、ボトックスの副作用としての「だるさ」が起こる原因や、症状が続く期間、リスクを抑える方法について詳しく解説します。施術を検討している方や、すでに受けて不安を感じている方が、安全にボトックスを活用できるよう、正しい知識をお伝えします。

国立琉球大学医学部医学科を卒業。国内大手美容クリニックなどで院長を歴任し、2024年アラジン美容クリニックに入職。
特にクマ取り治療では、年間症例数3,000件以上を誇るスペシャリストである。「嘘のない美容医療の実現へ」をモットーに、患者様の悩みに真剣に向き合う。
ボトックスとは?施術の仕組みと効果
ボトックスは、美容医療において広く利用される治療のひとつで、シワの改善や小顔効果、エラの張りを和らげる目的で人気があります。さらに、美容領域だけでなく、医療分野でも多汗症や片頭痛の治療など、さまざまな用途で活用されています。
しかし、ボトックスという名前は聞いたことがあっても、その仕組みや効果を正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。ここでは、ボトックスの基本的な働きと施術が適用される部位について、詳しく解説します。
ボトックスの基本的な仕組み!
ボトックスとは、ボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)を有効成分とする医薬品のことです。毒素と聞くと驚くかもしれませんが、適切に調整されたボツリヌストキシンは人体に悪影響を及ぼすことなく、安全に利用できます。
ボトックスの主な作用は、神経伝達を一時的にブロックし、筋肉の動きを抑えることにあります。具体的には、ボツリヌストキシンは「アセチルコリン」と呼ばれる神経伝達物質の分泌を阻害することで、筋肉の過度な収縮を防ぎます。
これにより、表情ジワの原因となる筋肉の過剰な動きを抑えたり、エラの張りを和らげたりする効果が期待できます。また、多汗症の治療においては、汗腺に働きかけることで発汗を抑制する作用があります。
- 筋肉の動きを抑える → シワ改善、小顔効果
- 神経の働きを調整する → 片頭痛や眼瞼痙攣の緩和
- 汗腺の働きを抑える → 多汗症の治療
ボトックスの効果は一度の施術で永久に続くものではなく、通常3〜6ヶ月ほどで元の状態に戻るため、継続的な施術が必要になります。
施術が適用される部位!
ボトックスは、顔のシワ取りや小顔効果を目的とした美容施術だけでなく、医療目的でも使用されています。美容クリニックでは、以下のような部位にボトックスが施術されます。
- 額や眉間のシワ:表情を動かすことでできるシワを防ぐ
- 目尻のシワ(カラスの足跡):笑ったときにできるシワを軽減
- エラ(咬筋):筋肉をリラックスさせ、小顔効果を狙う
- 口角:口角の下がりを改善し、優しい印象に
- ガミースマイル:上唇の過剰な持ち上がりを抑え、歯茎の露出を軽減
- 鼻の広がり:鼻翼の筋肉に作用し、小鼻の張りを抑える
表情筋が過剰に働くことでできるシワは、加齢とともに定着しやすくなります。そのため、早めのボトックス施術でシワの予防をすることも一般的になっています。
また、ボトックスは、医療分野でも重要な治療手段のひとつとして活用されています。
- 多汗症(ワキ・手のひら・足の裏):汗腺の働きを抑え、発汗を軽減
- 眼瞼痙攣(まぶたのけいれん):まぶたの不随意運動を抑える
- 片頭痛の緩和:首や頭部の筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減
- 斜頸(首の筋肉の異常な収縮):首の動きをスムーズにし、痛みを軽減
特に、多汗症や片頭痛の治療においては、ボトックスが高い有効性を持つことが臨床的にも証明されています。
ボトックスは主に美容医療として使われるイメージが強いですが、医療そのものとしての両方にまたがる施術として利用されることもあります。
たとえば、「エラ張りを抑える施術」は小顔効果を得るための美容目的で受ける方が多いですが、食いしばりや歯ぎしりの緩和といった医療的なメリットもあります。同様に、片頭痛の治療目的で首や額にボトックスを注入すると、結果的にシワの改善効果も得られることがあります。
ボトックスの副作用で「だるい」と感じる理由
前章では、ボトックスの仕組みや効果について解説しました。今回は、ボトックス施術後に「体がだるい」と感じる理由について詳しく説明していきます。ボトックスは比較的安全な施術ですが、副作用として「倦怠感」や「疲れやすさ」を感じる人が一定数存在します。
倦怠感が起こる原因は、筋肉の弛緩や神経伝達の変化、施術部位や体質の違いなど、さまざまな要因が関係しています。施術後のだるさを軽減するためには、正しい知識を持ち、適切なケアを行うことが重要です。
だるさが起こる原因!
ボトックスは、筋肉の過度な緊張を抑えることで美容や医療の効果を発揮します。しかし、筋肉がリラックスしすぎると、体全体が「力が抜けたような状態」になり、倦怠感を感じることがあります。
特に、首や肩のボトックス施術では、筋肉の動きが制限されることで「体が重く感じる」「疲れやすい」といった症状が出やすいことが報告されています。
また、神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑えることで筋肉の動きをコントロールします。しかし、神経伝達のバランスが変化することで、倦怠感や軽いめまいを感じることがあります。
特に、自律神経が敏感な人や、低血圧・貧血気味の人は影響を受けやすいと考えられています。これは、ボトックスによって筋肉の緊張が緩和されることで、血流や神経の働きが一時的に変化するためです。
もちろん、すべての人が倦怠感を感じるわけではなく、個人差が大きい副作用のひとつです。特に、首・肩・背中といった広範囲の筋肉にボトックスを注入すると、全身の疲労感を感じることがあることが分かっています。
また、普段からストレスを感じやすい人や慢性的に疲労を感じている人は、副交感神経が過剰に働きやすく、ボトックスの影響で「脱力感」や「ぼんやりした疲れ」を感じることがあると考えられます。
ボトックス施術後に倦怠感を感じる人の割合は、具体的な統計データはありませんが、一部の人に発生する可能性がある副作用とされています。
他に起こる可能性のある副作用は?
ボトックスの副作用は「だるさ」だけではありません。他にも、以下のような症状が現れることがあります。
頭痛やめまい
施術後に軽い頭痛やめまいを感じることがあります。これは、神経伝達の変化による一時的な影響と考えられています。
筋力の低下による違和感
ボトックスが作用することで、筋肉の動きが制限されるため、「思ったように表情を作れない」「違和感がある」と感じることがあります。特に初めて施術を受ける人は、この感覚に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
一時的な腫れや内出血
針を刺す施術であるため、軽い腫れや内出血が起こることがあります。特に皮膚が薄い目元や額などは、施術後に赤みが出ることがあるため、メイクでカバーするなどの対策が必要です。
ボトックスの副作用はいつまで続く?回復期間の目安
ボトックスは、適切に施術を受ければ安全性の高い治療法ですが、副作用として「体がだるい」「疲れやすい」と感じることがあることが報告されています。前章では、倦怠感の原因やリスク要因について詳しく解説しましたが、実際に副作用が出た場合に「どのくらい続くのか」「いつまでに回復するのか」を知っておくことは、施術を受ける際の安心材料になります。
ここでは、ボトックスの副作用が現れるタイミング、倦怠感が続く平均的な期間について詳しく解説していきます。
副作用が現れるタイミング
ボトックス施術後の副作用は、施術直後から数日以内に現れることが多いとされています。
即時に現れる副作用(施術直後~数時間以内)
- 注射部位の赤みや腫れ
- 針を刺したことによる内出血
- 軽度の痛みや違和感
遅れて現れる副作用(施術から数時間~数日後)
- 倦怠感(体がだるい、疲れやすい)
- 頭痛やむくみ
- 吐き気(稀に発生するケースがある)
- 筋肉の違和感(力が入りにくい、動かしづらい)
ボトックスは、注入直後からすぐに効果が出るわけではなく、2~3日後から効果を感じ始め、1~2週間かけて最大の効果を発揮すると言われています。そのため、副作用も施術当日だけでなく、翌日~3日後くらいに出ることが多いとされています。
だるさなどの倦怠感が続く平均的な期間は?
ボトックス施術後の倦怠感は、通常3日~1週間以内に回復することが多いです。倦怠感が続く期間には個人差がありますが、多くの人は施術後3日~5日ほどで症状が軽くなり、1週間もすれば気にならなくなると報告されています。
一方で、1週間以上たっても倦怠感が抜けない場合は、ボトックス以外の要因が関与している可能性も考えられます。例えば、季節の変わり目による体調不良や、他の健康状態の影響などが考えられます。そのため、長引く場合は医師に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。
ボトックス前後に実践できる倦怠感を軽減するコツ!
前章では、ボトックスの副作用として「だるさ」を感じる期間と回復期間について詳しく解説しました。通常、施術後3日~1週間ほどで倦怠感は自然に回復しますが、できることなら「そもそも副作用を抑えたい」と考えるのは当然でしょう。
実は、ボトックスの副作用は、施術前後の準備やセルフケア次第で大きく軽減することが可能です。適切なカウンセリングを受け、信頼できる医師のもとで施術を行い、施術後のケアを徹底することで、倦怠感のリスクを最小限に抑えることができます。ここでは、施術前にできる予防策と、施術後に実践すべきセルフケアについて詳しく解説していきます。
施術前の予防策!
ボトックスの副作用を防ぐためには、施術前の準備が非常に重要です。施術後に「だるい」と感じる可能性を低くするためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
事前のカウンセリングで副作用リスクを確認する
ボトックスの施術を受ける前に、必ずクリニックでしっかりとしたカウンセリングを受けることが大切です。カウンセリングでは、以下の点について確認しましょう。
- 過去のボトックス施術の経験 → 以前に副作用が出たことがあるか?
- 持病や体質に関する確認 → 低血圧や自律神経の乱れがあると倦怠感が出やすい可能性がある。
- 副作用のリスク説明 → 医師が「だるさ」や「筋力の低下」について説明してくれるか?
信頼できるクリニックであれば、副作用の可能性についてもしっかり説明があり、必要な予防策をアドバイスしてくれるはずです。
必要以上の大量注入を避ける
ボトックスの副作用は、注入量が多すぎると発生しやすいとされています。特に、首や肩などの広範囲の筋肉に施術を行う場合、大量にボトックスを注入すると、全身の倦怠感が強く出ることがあります。
そのため、「できるだけ強い効果を出したい」と思っても、必要以上に多く打つことは避けるべきです。医師と相談しながら、自分にとって最適な注入量を決めることが大切です。
信頼できるクリニック・医師を選ぶ
ボトックスは、施術者の技術力によって副作用のリスクが変わる治療の一つです。経験が浅い医師が施術すると、注入位置や量の調整が不適切になり、副作用が出やすくなることがあります。
クリニックを選ぶ際は、以下のようなポイントを確認しましょう。
- 医師が十分な経験を持っているか?
- ボトックスの製剤(メーカー)を明確に提示しているか?
- 施術前のカウンセリングがしっかり行われるか?
「安いから」「すぐ予約できるから」といった理由だけでクリニックを選ばないことが重要かもしれません。
施術後の適切なセルフケア!
施術後の過ごし方によっても、副作用の出方は大きく変わります。倦怠感を最小限に抑えるために、以下のセルフケアを意識しましょう。
施術当日は激しい運動を避ける
ボトックスは、施術後に体を激しく動かすと、薬剤が意図しない場所に広がるリスクがあるとされています。これは、倦怠感だけでなく、ボトックスの効果が不均等に出る原因にもなります。そのため、施術当日は激しい運動や長時間の入浴を避け、体を休めることが大切です。
水分をしっかりとることで体の回復を促す
ボトックス施術後は、体の代謝を促すために水分補給が重要です。水分(1日1.5~2Lを目安に)をしっかり摂ることで、倦怠感の軽減が期待できます。
ただし、アルコールやカフェインが多い飲み物は、血行が促進され、内出血やむくみの原因になったり、自律神経が乱れやすくなり、倦怠感が悪化する可能性もあるため、避けるとよいでしょう。
まとめ
ボトックスの副作用として「だるさ」を感じることはありますが、通常は一時的なもので、3日~1週間程度で自然に回復します。倦怠感が出る原因には、筋肉の弛緩作用や神経系への影響が関係しており、施術部位や体質によって個人差があります。
対策としては、施術前に信頼できるクリニックで適切なカウンセリングを受けること、施術後は水分補給や十分な休息をとることが重要です。副作用を最小限に抑え、安全にボトックスを受けるために、正しい知識と適切なケアを心がけましょう。もし倦怠感が長引く場合は、無理をせず早めに医師へ相談することをおすすめします。
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