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ニキビ跡の赤みにルメッカは何回必要?効く跡・効かない跡と回数の目安

ルメッカとは、イスラエルのInMode社が開発した高出力IPL(光治療)機器です。ニキビ跡の改善を目的として施術を検討するとき、最初に把握しておきたいのは、跡のタイプによって適応が大きく異なるという点です。

赤みタイプ(炎症後紅斑)には高い適応が期待でき、茶色い色素沈着(炎症後色素沈着)にも一定の改善が見込まれますが、凹凸(クレーター)と呼ばれる萎縮性瘢痕には光治療の効果が期待しにくいとされています。

日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、ニキビ治療の最終目標は瘢痕(跡)形成の防止とされており、炎症を早期に鎮静化させて跡を残さない治療への移行が重要と位置づけられています。炎症後紅斑は3〜6ヶ月程度で自然に軽快することも多いとされますが、半年以上残る難治例では施術を含めた積極的な対処を検討する段階といえます。

ここでは医師の監修のもと、ルメッカがニキビ跡に効く仕組み、効果が期待できるタイプと回数の目安、施術後の経過とダウンタイム、ピコトーニングとの使い分けを順に解説します。

 

 

ルメッカが効くニキビ跡のタイプ

ニキビ跡といっても、その性質はひとつではありません。同じ跡に見えても、赤みが残る状態と茶色く色素が沈着した状態では原因が異なり、有効な治療アプローチも変わってきます。

ルメッカが力を発揮できるのは赤みタイプ(炎症後紅斑)に対してで、色素沈着には一定の効果が期待でき、凹凸(クレーター)には効果が期待しにくいとされています。まず自分の跡がどのタイプに当てはまるかを把握することが、施術選択の出発点です。

この章のポイント
・ニキビ跡には赤み・色素沈着・クレーターの3タイプがある
・ルメッカは赤みタイプに最も高い適応が期待できる
・クレーターには光治療の効果が期待しにくく、別施術が必要

赤みタイプ(炎症後紅斑)に高い適応

赤みのニキビ跡は「炎症後紅斑」と呼ばれ、ルメッカが最も高い適応を示すタイプです。ルメッカが放つ光はヘモグロビンに吸収されやすい波長帯を含んでおり、炎症後に拡張した毛細血管に直接作用できるとされています。

炎症後紅斑は、ニキビの炎症が治まった後も毛細血管が拡張したまま残り、表皮を通して赤く見える状態です。正常な皮膚と平坦な面でありながら、赤みだけが目立ちます。炎症後紅斑は適切なスキンケアのもとで3〜6ヶ月程度で自然に軽快することが多いとされています。ただし半年から1年以上残る難治例も存在し、3〜6ヶ月を過ぎても改善が見られない場合には、治療を検討する段階の目安となります。

赤みに光治療が有効とされる根拠は、血管収縮の作用にあります。ルメッカの光が拡張した毛細血管のヘモグロビンに吸収されると、血管が収縮して赤みが目立ちにくくなるとされています。1〜2回の施術から変化を感じる例もあるとされていますが、個人差が大きいため過度な期待は禁物です。赤みタイプの場合、一般的には3〜5回の照射を経て肌のトーンが均一化していく経過をたどることが多いとされています。

色素沈着タイプには一定の改善

茶色いニキビ跡は「炎症後色素沈着(PIH)」と呼ばれ、ルメッカによる一定の改善が見込まれるタイプです。ただし赤みタイプと比べると適応の優先度はやや下がり、状態によっては別の施術と組み合わせるほうが効率的な場合もあります。

炎症後色素沈着は、ニキビの炎症に反応してメラニン色素が過剰に産生された結果、肌が茶色く見える状態です。赤みが引いた後に残ることも多く、赤みが消えたと思ったら今度は茶色みが目立つようになったという経過をたどるケースも少なくありません。

ルメッカの光はメラニンにも吸収されるため、色素沈着に対しても一定の作用が期待できます。ただし茶色い色素に特化したピコ秒レーザー(ピコトーニング)のほうが、より直接的にアプローチできるとされる場合があります。跡の色みが赤みよりも茶色みに近い場合は、カウンセリング時に医師とどちらの施術が適しているかを相談してみることをお勧めします。

クレーター(凹凸)には効果が期待できない理由

凹凸のあるクレーター状のニキビ跡は「萎縮性瘢痕」と呼ばれ、ルメッカを含む光治療では改善が期待しにくいタイプです。この場合は光治療とは異なるアプローチが必要になります。

萎縮性瘢痕は、ニキビの深い炎症が真皮組織を傷つけることで、皮膚の土台となるコラーゲン線維が損傷を受けた結果として生じる凹みです。萎縮性瘢痕はボックス型・アイスピック型・ローリング型に分類されます。

いずれも皮膚の構造そのものが変化しているため、光を当てるだけでは表面の色調変化に留まり、凹みを埋めることはできません。凹凸タイプには、真皮のリモデリングを促すピコフラクショナルレーザーなどが適応とされています。

ルメッカを含む光治療が「ニキビ跡に効く」という説明を目にするとき、それが指しているのは多くの場合赤みタイプ(炎症後紅斑)の改善です。自分の跡が凹凸を伴っている場合には、光治療だけで対処しようとするのではなく、凹みに対応した施術を組み合わせるプランを医師と相談することが、期待と結果のズレを防ぐうえで一助になります。

以下に、3タイプの特徴とルメッカの適応をまとめます。

タイプ 特徴・見た目 主な原因 ルメッカ適応度 推奨される治療
赤みタイプ(炎症後紅斑) 皮膚と平面で赤く見える 毛細血管の拡張 高い ルメッカ(IPL光治療)
色素沈着タイプ(PIH) 茶色く残る平坦な跡 メラニンの過剰産生 一定あり ピコトーニング/ルメッカ
クレーター(萎縮性瘢痕) 凹凸・くぼみがある 真皮コラーゲンの損傷 期待しにくい ピコフラクショナル等

3タイプの中には赤みと色素沈着が同時に残る混合タイプも存在します。この場合はカウンセリングで、どちらを優先的に対処するかを医師と相談して決めることになります。

 

ルメッカが赤みに効く仕組み

第1章でニキビ跡のタイプ別適応を確認しました。赤みタイプ(炎症後紅斑)にルメッカが効果を示す理由は、ルメッカが放つ光がヘモグロビンの吸収帯(500〜600nm)に集中しており、拡張した毛細血管に選択的に作用できる点にあります。

機序を理解しておくと、赤みには効くが凹凸には効かないという適応の線引きが理解しやすくなり、施術に対する現実的な見通しも立てやすくなります。この章では従来のIPL(フォトフェイシャル)との違いについても整理します。

この章のポイント
・ルメッカは500〜600nmの波長帯に光を集中させる
・ヘモグロビンが光を吸収し毛細血管が収縮する
・従来IPLより効率が高く少ない回数で変化が期待できる

拡張した毛細血管に光が作用する機序

ルメッカが炎症後紅斑に効果を示す主な理由は、放出される光が血管内の「酸化ヘモグロビン」に選択的に吸収される波長帯(500〜600nm)に集中しているためです。この吸収によって血管が収縮し、赤みが目立ちにくくなるとされています。

IPL(光治療)は、特定の組織に吸収されやすい波長の光を皮膚に照射することで、血管やメラニン色素に作用する治療法です。ルメッカはInMode社が開発したIPL機器で、515nmと580nmの2種類のカットオフフィルターを備えています(515nmは標準的な肌・血管病変向け、580nmはより色の濃い肌向け)。これらの光は500〜600nmの帯域で酸化ヘモグロビンの吸収帯と重なっており、拡張した毛細血管の中に多く存在するヘモグロビンに光が吸収されやすい特性があります。

ルメッカの光が血管に吸収されると熱に変換され、拡張した毛細血管が収縮します。この反応が照射を重ねるごとに繰り返されることで、赤みが徐々に目立ちにくくなるとされています。また照射による軽度の熱刺激が皮膚の「ターンオーバー」(表皮細胞の生まれ変わりサイクル)を促進し、肌トーンの均一化にも寄与するとされています。

従来のIPL(フォトフェイシャル)との違い

ルメッカは従来のIPLと比べてエネルギー効率が高く、より少ない照射回数で変化が期待できるとされています。これがルメッカを選ぶ理由のひとつになっている場合があります。

ルメッカは、500〜600nmの帯域で従来のIPLの最大約3倍のエネルギーを照射できるとされています。これはメーカーの公表値であり、個人差や照射条件によって実際の体感は異なります。また従来のIPLでは5〜10回程度の照射が必要とされるケースが多いのに対し、ルメッカでは1〜3回から変化を感じる例もあるとされています。ただしいずれも個人差が大きく、実際の照射回数はカウンセリングで確認することが前提です。

以下に、ルメッカと従来IPLの主な違いをまとめます。

項目 ルメッカ 従来IPL(フォトフェイシャル)
波長の集中 500〜600nmに特化 広帯域で分散
エネルギー効率 約40%(メーカー公表値) 約10〜15%
出力 従来比約3倍(同上) 基準値
目安の照射回数 1〜3回から変化の例あり 5〜10回が一般的
主な適応 赤み・色素・血管・肌質 赤み・色素(広範囲)

上記の数値はメーカーおよびクリニックの公表値に基づくものであり、個々の照射条件や肌の状態によって体感は異なります。エネルギー効率の向上によって赤みや色素への作用が集中しやすくなるとされている点が、ルメッカの特徴です。

なお、ルメッカは2026年6月時点で日本国内では薬機法上の承認を受けていない未承認医療機器であり、医師がInMode社(イスラエル)から個人輸入したうえで使用しています。海外では米国FDAや欧州CEの承認を取得していますが、国内では未承認のため、使用にあたっては医師の説明を十分に受けることが前提です。国内には同様の光治療を目的とした薬事承認済みの機器も存在するとされています。

 

ニキビ跡改善は何回必要か

機序と従来IPLとの違いを確認したうえで、次に気になるのは実際に何回受ければ変化が出るのかという点です。赤みタイプ(炎症後紅斑)への照射回数の目安は3〜5回とされており、間隔は約1ヶ月(3〜4週)が基本とされています。

ただし個人差が大きく、跡の深さ・範囲・色素状態によって回数は変わるため、カウンセリングでの見立てが出発点になります。

この章のポイント
・赤みタイプの目安は3〜5回・間隔は約1ヶ月
・1〜2回で変化を感じる例もあるが個人差が大きい
・色素沈着や混合タイプは回数が増える傾向がある

赤みタイプは3〜5回が目安

赤みタイプ(炎症後紅斑)のニキビ跡に対するルメッカの照射回数の目安は3〜5回とされています。回数を重ねるごとに肌のトーンが均一化していく経過をたどることが多いとされています。

赤みタイプに対しては3〜5回の照射が目安とされています。初回施術後から一定の変化を感じる例もあるとされていますが、1〜2回で赤みが完全に消えることは多くなく、複数回の施術を前提としたスケジュール設計が一般的です。施術を重ねるにつれて、点在していた赤みが薄くなりトーンが整っていく経過をたどるとされています。

費用は施術範囲や照射回数によってクリニックごとに異なるため、カウンセリング時に総額の目安を確認しておくことをお勧めします。自分の赤みの範囲や状態によって照射範囲が決まるため、部分照射と全顔照射のどちらが適しているかも医師と相談することになります。一般的な目安として費用を把握しておくと、複数クリニックを比較する際の判断軸になります。

治療間隔は約1ヶ月が基本

ルメッカの治療間隔は約1ヶ月(3〜4週)が基本とされています。施術後の肌が回復するサイクルに合わせ、次の照射までに皮膚の反応を安定させるためです。

施術後の肌はマイクロクラストの形成と剥離、ターンオーバーの促進など様々な反応を経て安定に向かいます。この回復過程を挟まずに短期間で連続して照射すると、肌への負担が増したり効果の確認がしにくくなるとされています。

1回の施術から約1ヶ月の間隔を空け、肌の状態を確認しながら次の照射を判断するのが一般的なペースです。治療間隔については担当医が肌の回復状況を見て調整するため、自己判断で変更せず医師の指示に従うことが前提になります。

赤みタイプで3〜5回受けると仮定した場合、3ヶ月から5ヶ月前後のスケジュールが見込まれます。施術を始める季節も意識しておく価値があります。紫外線が強い夏季は施術後の肌が日光の影響を受けやすいため、紫外線量の少ない秋から冬にかけて施術を開始するケースが多いとされています。

夏に向けて肌を整えたい場合は、秋以降からスタートするスケジュールを医師と相談してみることも一つの選択肢です。

回数は跡の深さ・範囲・色素状態で変わる

照射回数は赤みタイプの目安が3〜5回であっても、跡の深さ・範囲・色素の状態・タイプの組み合わせによって個人差が大きく、あくまで目安に過ぎません。カウンセリングで医師が実際の肌を見て判断することが、回数の見立ての出発点となります。

同じ赤みタイプでも、長年残っている難治例や範囲が広いケースでは、5回以上の照射が必要になることもあるとされています。また色素沈着が混在する混合タイプの場合は、赤みと色素沈着の両方に対応する必要があり、施術回数が増えるかピコトーニングとの併用が提案されることがあります。施術効果の出方には肌の基礎状態(ターンオーバーの速さ、日焼けの有無など)も影響するとされています。

際限なく施術を重ねるのではなく、何回で一度評価するかという基準を医師と事前に合意しておくことが、費用と効果のバランスを取るうえでも有効です。自分の跡が単一タイプか混合タイプかを最初のカウンセリングで確認し、現実的な治療計画を立てることが満足度につながります。

以下に、ニキビ跡のタイプ別の回数目安をまとめます。

タイプ 回数の目安 治療間隔 期待できる変化
赤みタイプ(炎症後紅斑) 3〜5回 約1ヶ月(3〜4週) 赤みの軽減・トーン均一化
色素沈着タイプ(PIH) 4〜6回以上 約1ヶ月 茶色みの軽減
混合タイプ 個別に異なる 約1ヶ月 施術の組み合わせで対応

上記の回数はあくまで目安であり、個人差や肌の状態によって変わります。特に色素沈着が強いケースや混合タイプは、ルメッカ単独よりもピコトーニングとの組み合わせが提案されることがあります。

 

ルメッカ施術後の経過とダウンタイム

回数と治療間隔の見通しが立ったところで、次に確認しておきたいのは施術後の肌の変化です。受けた後に仕事や予定への支障がどの程度あるかは、施術を決断するうえで多くの方が気になるポイントです。

全体のダウンタイムは約1週間〜10日とされており、この期間中に適切なケアを行うことが経過を左右します。

この章のポイント
・当日の赤み・熱感は数時間〜翌日で軽快する
・マイクロクラストは4〜10日で自然に剥離する
・紫外線対策と保湿がダウンタイムを左右する

当日〜翌日の肌反応

施術当日は軽い日焼けのような赤みとヒリヒリ感が生じますが、多くの場合は数時間から翌日にかけて落ち着くとされています。激しい痛みや長引く熱感は一般的ではなく、日常生活への影響は比較的小さいとされています。

ルメッカはIPLの光が皮膚に吸収される際に熱を発生させるため、施術直後から照射部位に赤みや温感が現れます。この反応は軽度の日焼けに似た状態であり、施術後のクーリングで対処することが多いとされています。

赤みは数時間以内に引くことが一般的ですが、皮膚が敏感な方や照射出力が高い場合は翌日まで続くこともあるとされています。また施術後に顔全体がやや腫れたように感じることもありますが、翌日にはほぼ解消されることが多いとされています。

施術当日から翌日にかけては、照射した部位への刺激を避けることが基本です。洗顔は当日から可能なケースが多いとされていますが、熱いシャワーや入浴、飲酒など血行を促進する行為は控えるよう指示されるのが一般的です。メイクは医師の指示に従い、赤みが落ち着いてから行うのが基本の流れです。

マイクロクラストの経過(4〜10日)

施術から数日後、シミや色素が濃くなって黒く浮き上がる反応が現れます。これがマイクロクラストと呼ばれる反応であり、4〜10日程度で自然に剥離するとされています。無理に剥がすと色素沈着が残るリスクがあるため、自然に取れるまで待つことが前提です。

マイクロクラストは、施術翌日から数日後にかけて照射を受けた部位の色素が黒っぽく浮き上がった状態として現れます。これはルメッカの光によって破壊されたメラニンや血管反応産物が表皮に向かって排出される過程であり、回復の一部とされています。4〜10日かけて自然に脱落するため、この期間中は患部を擦らず、刺激の少ないコンシーラーでやさしくカバーしながら過ごすことが一般的です。

マイクロクラストが残っている期間中もメイク自体は可能とされていますが、刺激の少ない処方の化粧品を選び、洗顔時にこすらないようにすることが前提です。マイクロクラストを無理に剥がすと傷ができて炎症後色素沈着を招くリスクがあり、施術後のケアの中で特に注意が必要な点のひとつとなっています。

ダウンタイムを長引かせないケア

ダウンタイムを必要以上に長引かせないためには、施術後の紫外線対策・保湿・摩擦回避の3点が基本となります。いずれも特別な処置ではなく、日常のスキンケアを丁寧に行うことで対応できます。

施術後の肌は紫外線に対して非常に敏感になっているため、SPF30以上の日焼け止めを毎日欠かさず使用することが前提です。紫外線を浴びると新たな色素沈着が生じやすくなり、ルメッカの効果が打ち消されるリスクがあります。

帽子や日傘の使用もあわせて取り入れることで、より確実なUVケアになります。また施術後の肌はバリア機能が一時的に低下しているため、保湿を丁寧に行い乾燥を防ぐことも経過を安定させるうえで必要です。

洗顔やクレンジングの際に照射部位を強くこすることは避け、手のひらでやさしく洗う方法に切り替えます。マイクロクラストが残っている間はスクラブ洗顔やピーリング成分を含む化粧品も控えるのが一般的です。ヒリヒリ感や赤みが長引く場合はクリニックへ早めに連絡することが推奨されます。

以下に、施術後の経過と各段階でのケアポイントをまとめます。

経過の時期 主な症状・変化 ケアのポイント
当日 赤み・ヒリヒリ・温感 クーリング・刺激回避
翌日〜3日 赤みの軽快・色素が浮く 保湿・日焼け止め・こすらない
4〜10日 マイクロクラスト形成・剥離 自然脱落を待つ・摩擦厳禁
1〜2週間以降 肌が安定・トーン均一化へ 引き続きUVケア・保湿継続

マイクロクラストが剥離した後から徐々に肌のトーンが整い始めるとされています。全体として約1週間〜10日のダウンタイムを見込んでおけば、多くの場合は人前に出られる状態に戻るとされています(個人差あり)。

施術を受ける前に、マイクロクラストが目立つ4〜10日の期間に重要な予定(撮影・プレゼン・式典など)が入っていないかを確認し、照射日を事前に調整しておくと安心です。

 

ルメッカとピコトーニングの違いと選び方

施術後の経過を把握したうえで、最後に確認しておきたいのがルメッカかピコトーニングかという選択です。ニキビ跡治療の候補として両者が挙がることが多く、どちらが自分の状態に合うかで迷うケースも少なくありません。

赤みタイプにはルメッカ、茶色い色素沈着にはピコトーニングが適するとされており、跡のタイプで使い分けるのが基本的な判断軸です。

この章のポイント
・赤みにはルメッカ、色素沈着にはピコトーニングが向く
・光の種類とアプローチの仕組みが根本的に異なる
・混合タイプには両者の併用が提案されることがある

仕組みと得意分野の違い

ルメッカはIPL(広帯域の光)で赤み・血管・色素・肌質に同時にアプローチするのに対し、ピコトーニングはピコ秒レーザー(特定波長の超短パルスレーザー)で茶色い色素沈着を微粒子レベルで分解することを得意とします。使われる光の種類が根本的に異なるため、得意とする跡のタイプも異なります。

IPLは幅広い波長の光を皮膚に当てることで、ヘモグロビン(赤み・血管)やメラニン(色素)にまとめてアプローチする治療法です。これに対しピコ秒レーザーは1兆分の1秒という超短パルスで光を照射し、メラニン色素を微細な粒子に粉砕して排出を促す仕組みです。ルメッカは赤みタイプ(炎症後紅斑)に対して特に高い適応を持ち、ピコトーニングは茶色い炎症後色素沈着に対してより直接的にアプローチできるとされています。

凹凸(萎縮性瘢痕)については、ルメッカ・ピコトーニングともに改善効果が期待しにくいとされています。凹凸を改善したい場合は、真皮のリモデリングを促すピコフラクショナルレーザーなどとの組み合わせが選択肢になります。自分の跡が赤みなのか色素沈着なのか凹凸なのかというタイプの判別が、施術の選択において出発点となります。

ニキビ跡タイプ別の選び方

赤みタイプにはルメッカ、茶色い色素沈着タイプにはピコトーニング、凹凸タイプには別施術(ピコフラクショナルレーザー等)が、それぞれ基本的な選択肢とされています。自分のタイプに当てはめることで、選択肢が絞り込まれます。

迷いやすいのは赤みと色素沈着が混在する混合タイプのケースです。この場合は、どちらの跡が目立つかを医師に診てもらったうえで、現時点で優先すべき施術を決定するか、両者を組み合わせるプランを検討することになります。

同じニキビ跡という言葉でまとめられていても、改善のターゲットが赤み(血管)なのか色素(メラニン)なのかによってアプローチが変わるため、自己判断だけで施術を選ぶよりもカウンセリングでの確認が適切です。

以下に、ルメッカとピコトーニングの主な違いをまとめます。

比較項目 ルメッカ ピコトーニング
光の種類 IPL(広帯域光) ピコ秒レーザー
主な作用対象 ヘモグロビン・メラニン メラニン(色素沈着)
得意なニキビ跡 赤みタイプ(炎症後紅斑) 茶色い色素沈着(PIH)
回数目安 3〜5回 5〜10回程度
ダウンタイム 約1〜2週間(個人差あり) 比較的少ない

ルメッカとピコトーニングは光という共通点はありながら、アプローチする組織も特性も異なります。どちらを選ぶかは跡の色みを確認することが第一歩であり、カウンセリングの場で医師に判断を委ねることが最も確実な方法です。

 

よくある質問

ルメッカとニキビ跡に関して、カウンセリング前によく寄せられる疑問をまとめます。

赤みは何回の照射で改善できるか

赤みタイプ(炎症後紅斑)の目安は3〜5回とされていますが、個人差があります。1〜2回から変化を感じる例もあるとされていますが、複数回の継続を前提としたスケジュール設計が一般的です。

クレーターにルメッカは効くか

凹凸のある萎縮性瘢痕には、ルメッカを含む光治療の効果は期待しにくいとされています。クレーターには真皮のリモデリングを促すピコフラクショナルレーザーなどの別施術が適応とされています。

施術後はかさぶた状の反応が出るか

施術から数日後、照射部位にマイクロクラストと呼ばれる黒く浮く反応が現れることがあります。4〜10日程度で自然に剥離するため、無理に剥がさず待つことが前提です。

ルメッカとピコトーニングの選び方

赤みタイプにはルメッカ、茶色い色素沈着にはピコトーニングが適するとされています。混合タイプや判断が難しい場合は、カウンセリングで医師に確認するのが確実です。

赤みのニキビ跡は放置で消えるか

炎症後紅斑は3〜6ヶ月程度で自然に軽快することも多いとされています。半年以上残る難治例では自然消退を期待しにくくなるため、その段階で施術を含めた対処を検討する目安となります。

施術後のメイク再開のタイミング

当日の赤みが落ち着いた後からメイク可能とされているケースが多いですが、医師の指示によって異なります。マイクロクラストが形成中は刺激の少ない処方を選び、患部をこすらないことが前提です。

 

まとめ

ニキビ跡の改善をルメッカで検討するにあたり、最初の行動として取り組みやすいのは自分の跡のタイプを整理することです。

鏡の前で赤みが強いか、茶色みが残るか、表面に凹凸があるかを確認するだけで、ルメッカが自分の状態に合う選択肢かどうかの手がかりになります。赤みのニキビ跡が半年を過ぎても引かないようであれば、自然消退を待つよりも施術を含めた対処を医師に相談する時期といえます。

施術のタイミングは紫外線の少ない秋から冬が選ばれやすく、マイクロクラストが生じる4〜10日のダウンタイム中の予定も事前に調整しておくとスムーズです。ルメッカとピコトーニングのどちらが合うかは跡のタイプによって異なるため、カウンセリング時に医師に写真を見せながら確認するのが確実な方法です。

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参考文献・出典

  • 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」(ニキビ治療の最終目標は瘢痕形成の防止、炎症の早期鎮静化)
  • InMode社「Lumecca(IPL)製品仕様」(515nm/580nmの2フィルター、500〜600nm帯域で従来IPLの最大約3倍のエネルギー、血管・色素病変への適応)

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