天神駅徒歩すぐ美容外科・美容皮膚科

キャンペーン
LINE予約
症例
池袋本院
ためになる美容情報

夏なのに乾燥肌になるのはなぜ?冷房・紫外線・汗の3大原因と対策

夏の乾燥肌とは、汗や皮脂で表面が潤って見える夏季においても、冷房による室内の低湿度・紫外線によるバリア機能の低下・汗の蒸発時の水分喪失が重なることで、角層内部の水分が著しく失われた状態です。

夏は紫外線とエアコンのダブルダメージで肌内部の乾燥が進行しやすく、表面はテカるのに内側は乾くという「インナードライ」と呼ばれる状態に陥りやすい季節でもあります。福岡のような高温多湿な環境では「乾燥は冬の悩み」という認識が根強いですが、夏こそ冷房と紫外線のダメージが毎日積み重なる季節です。

この記事では、医師監修のもと、夏に乾燥肌になるメカニズムを根本から整理し、インナードライとかゆみの正体、正しいスキンケアと化粧水の選び方、崩れにくいベースメイク(下地・ファンデ・パウダー)の作り方を順を追って解説します。自宅ケアで改善しない場合の受診目安と専門ケアの選択肢についても、客観的な情報をお届けします。

 

 

夏に乾燥肌になる主な原因

「夏は汗もかくし乾燥とは無縁」という思い込みは、多くの方が持ちやすい誤解です。しかし実際には、夏特有の環境要因が複数重なることで、冬に劣らない肌の乾燥が起こりやすいとされています。

屋外の紫外線と室内の冷房という2つのダメージが、毎日交互に肌へ加わるのが夏という季節です。まず「なぜ夏に乾くのか」という根本原因を整理することが、適切なケアへの第一歩になります。

この章のポイント
・冷房と紫外線のダブルダメージでバリアが低下する
・汗の蒸発が角層の水分まで一緒に奪っていく
・テカリを抑えるケアが乾燥を悪化させることがある

冷房と紫外線によるダブルダメージ

夏の乾燥肌の主な原因は、屋外の紫外線と室内の冷房が組み合わさったダブルダメージにあります。

紫外線(特にUV-B)は肌の「バリア機能」を担う角層の構造を傷め、外から異物が侵入しやすく、内側から水分が蒸発しやすい状態を招くとされています。バリア機能の低下はその日のうちに自覚しにくいため、ダメージが蓄積してから「急に乾燥がひどくなった」と感じるケースが多くあります。

一方、冷房の効いた室内では空気が乾燥しやすく、肌表面と周囲の湿度差によって角層から水分が奪われやすくなります。通勤や外出で紫外線を浴び、その後はオフィスや商業施設の冷房にさらされる生活パターンが続くと、バリア機能の低下と水分の喪失が毎日繰り返されます。

日焼け止めを毎日使うことは紫外線対策として有効ですが、冷房や汗の蒸発など紫外線以外の乾燥要因は別途ケアが必要です。UVケアと保湿ケアを組み合わせることが、夏の肌の安定には欠かせません。

汗・皮脂で潤って見える落とし穴

汗をかいているから肌は潤っているはずという判断は、夏の乾燥肌を見落とす大きな落とし穴です。

汗の成分のほとんどは水分ですが、肌の上で蒸発する際に、角層表面の水分も一緒に奪われやすくなります。汗をかいた後に放置したり、タオルで強くふいたりすることで、この傾向は強まります。

これとは別に、角層のバリア機能が低下すると、汗によらず角層を通って絶えず水分が蒸発していく量も増加します。この量は「経表皮水分蒸散量(TEWL)」と呼ばれ、値が高いほどバリア機能が低下していることを意味する指標です。夏の乾燥では、汗の蒸発と経表皮水分蒸散という2つの経路で水分が失われることになります。

皮脂のテカリも、肌内部の潤いとは別の問題です。皮脂は肌の表面を油膜で覆う役割を持ちますが、角層内部の水分を保持するためのセラミドや天然保湿因子(NMF)の代わりにはなりません。テカリがあっても、内側の水分が足りていない状態は普通に起こりえます。

外出から帰った直後、汗をふいた後、長時間の冷房環境の後は、肌の水分が特に失われやすいタイミングです。そのつどこまめに保湿を補うことが、日中の水分バランスを保つ手がかりになります。

良かれと思ったケアが乾燥を招く

夏のベタつきやテカリを気にして取り組みがちなケアの一部が、乾燥をかえって悪化させていることがあります。

最も多く見られるのが洗浄しすぎです。皮脂を落とそうと洗顔を1日に何度も行ったり、洗浄力の強いクレンジングを使い続けたりすると、余分な皮脂と同時に、肌に必要なセラミドや天然保湿因子まで洗い流してしまうとされています。バリア機能が低下した状態では、その後の保湿ケアの効果が持続しにくくなります。

あぶらとり紙の多用も注意が必要です。一時的なテカリは抑えられますが、必要な皮脂まで取り除くことで肌表面を守る油膜が失われ、乾燥を招きやすくなります。テカリを取ること自体が角層内部の水分を増やすわけではないため、皮脂を取り除くケアに偏るほど内側の乾燥に気づきにくくなるという構図が生じます。

マット仕上げを謳う化粧下地やフェイスパウダーも同様の観点で使い方を検討する価値があります。皮脂吸着成分が含まれているものは、肌の水分まで吸い取りやすく、午後にかけてカサつきやメイクの浮きが目立ちやすくなる場合があります。

夏の乾燥原因 なぜ乾くか ありがちな勘違い
冷房(室内) 低湿度で角層から水分が蒸発する 室内にいれば乾燥しないと思っている
紫外線(屋外) バリア機能が傷み水分が逃げやすくなる 日焼け止めだけで肌は守れると思っている
汗の蒸発 蒸発時に角層の水分まで一緒に奪われる 汗をかいているから潤っていると思っている
洗いすぎ・あぶらとり セラミド・NMFまで失いバリアが低下する テカリを取れば肌が整うと思っている

4つの要因が重なるほど乾燥の程度が増しやすくなります。自分の生活環境に当てはまる原因から確認していくと、ケアの優先順位が見えてきます。

 

夏のインナードライとかゆみの正体

冷房・紫外線・汗の蒸発というダメージが積み重なると、肌はどういう状態になっているのでしょうか。

テカるのに乾くという矛盾した症状の正体はインナードライにあり、さらにバリア機能の低下が進むと夏特有のかゆみが現れやすくなります。原因を把握した上で、自分の肌の状態を正しく知ることが、ケアの方向性を定める土台になります。

この章のポイント
・テカリと乾燥が同時に起こるのがインナードライ
・乾燥によるかゆみは神経レベルの変化が関わる
・症状のパターンから自分の状態を把握できる

インナードライとは何か

インナードライとは、肌の表面が皮脂でべたついているにもかかわらず、角層の内部では水分が不足している状態のことです。

角層は本来、皮脂・角質細胞間脂質(セラミド等)・天然保湿因子(NMF)の3要素が協働して水分を保持しています。この3要素、特にセラミドが紫外線や冷房によって損傷・消耗すると、角層の水分保持能力が下がり、水分が蒸発しやすくなります。

角層の水分が不足していても、皮脂の分泌量は別の要因で左右されるため、表面はテカるのに内側は乾いているという状態が生まれます。皮脂が水分不足を補うために増えるという説明も見られますが、この機序は確立されたものではなく、皮脂量と角層の水分量は必ずしも連動しないと理解しておくのが正確です。Tゾーンはべたつくのに頬は夕方につっぱる、ファンデーションが午後にうろこ状に浮く、こういったちぐはぐな肌の状態はインナードライのサインである可能性があります。

テカリを抑えるマットコスメや皮脂吸着パウダーだけで対処しても、角層内部の水分不足は解消されません。取り除くよりも与えることを軸にした保湿ケアが、インナードライには有効と考えられています。

乾燥でかゆくなる仕組み

夏に肌がかゆくなる原因の一つとして、乾燥によるバリア機能の低下が挙げられます。

通常、かゆみを感じる「知覚神経C線維」は表皮と真皮の境界付近に位置しています。しかし乾燥でバリア機能が低下すると、このC線維が表皮の内部に向かって伸び、神経密度が高まることが示されています(順天堂大学 環境医学研究所)。その結果、衣類の摩擦・汗・風など普段は気にならない程度の刺激でも、過敏に反応してかゆみを感じやすくなります。

さらに問題になるのが悪循環です。かゆみに負けて爪で引っかくと、すでに低下しているバリアがさらに傷つき、外から刺激が侵入しやすくなります。炎症反応が加わると赤みや皮むけも起こりやすくなり、かゆみがさらに増すという流れに入りやすくなります。

夏のかゆみが乾燥由来である場合、保湿によるバリア修復が根本対処になります。ただし、かゆみ・赤み・皮むけが2週間以上続く場合や悪化傾向にある場合は、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎など、保湿だけでは対処できない皮膚疾患の可能性もあるため、自己判断せず皮膚科を受診することをお勧めします。

乾燥肌のセルフチェック

夏の乾燥肌の症状は多様なため、自分の肌の状態を把握することが対策の出発点になります。

以下の表に、夏の乾燥肌によく見られる症状と、それが現れやすい場面を整理しました。当てはまる項目の数と組み合わせで、乾燥の程度や傾向を確認してみてください。

症状 当てはまる場面
つっぱり感 洗顔後・冷房環境に長時間いた後の頬や口元
粉ふき・皮むけ 小鼻や口周りで午後にファンデが浮いてくる
かゆみ 冷房の部屋で頬や腕がムズムズする
午後のメイク崩れ Tゾーンはテカるのに頬のファンデが浮く
ヒリつき・赤み 化粧水や日焼け止めを使うとしみる感覚がある

つっぱり・粉ふき・メイク崩れが主な症状であれば、インナードライや表面の乾燥が疑われます。かゆみ・ヒリつき・赤みを伴う場合は、バリア機能の低下がより進んでいる可能性があり、現在使用しているスキンケアアイテムに含まれるアルコール・香料・収れん成分などを見直す価値があります。

症状が一時的に収まっても繰り返す場合は、ケアの方法全体を変える必要があるサインかもしれません。

 

夏の乾燥肌の正しいスキンケアと化粧水選び

自分の肌がインナードライや乾燥によるバリア機能の低下にあると把握できれば、次のステップはケアの方向性を整えることです。

夏の乾燥肌に必要なのは、洗浄で過剰に取り除かず、保湿成分で内側から水分を補い、逃がさない仕組みをつくること。この3点がケアの軸になります。

この章のポイント
・洗浄は優しく、セラミド・NMFを補う保湿を優先
・化粧水はテクスチャーより保湿成分で選ぶ
・朝晩の手順を継続することで肌が安定してくる

夏のスキンケアの基本は優しい洗浄と保湿

夏の乾燥肌ケアの基本は、洗浄で必要なものまで落とさず、保湿でセラミドやNMFを補うことにあります。

洗顔は汚れ・余剰な皮脂・日焼け止めを落とすために必要ですが、皮脂を除去しすぎると角層のバリア機能がさらに低下します。洗顔料は保湿成分配合のマイルドなタイプを選び、ぬるま湯で優しく洗い流すことが基本です。洗顔後はタオルで押さえるように水気を取り、時間を置かずに保湿ケアへ移行することで、経表皮水分蒸散を最小限に抑えられます。

保湿では、セラミドや天然保湿因子(NMF)を補う成分が含まれたアイテムを選ぶことがポイントです。これらは角層の水分保持を担う成分であり、失われた分を外から補うことがケアの軸になります。夏だからといって乳液やクリームを省略すると、化粧水で補った水分が蒸発しやすくなります。水分を閉じ込める油分層の役割を担うアイテムは、夏でも省かずに使うことが望まれます。

テクスチャーが重く感じる場合は、夏向けの軽い乳液タイプや水分補給型の美容液で代替するのも一つの方法です。成分と目的で選ぶ視点を持つと、アイテム選びの精度が上がります。

夏の化粧水・保湿アイテムの選び方

夏向けの化粧水を選ぶ際、さっぱり系かしっとり系かという感触だけで判断するのは乾燥肌にとって不十分なことがあります。テクスチャーよりも、保湿成分の種類と含有量を確認することが有効です。

さっぱり系のテクスチャーを持つ化粧水の中には、アルコールや収れん成分を含むものがあります。使用感は軽快ですが、乾燥気味・敏感気味の肌には刺激になることがあるため、成分表示を確認する習慣をつけておくと選択の精度が上がります。セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンを多く含む化粧水は、角層の水分保持力を高めやすいとされており、インナードライや乾燥が気になる肌に向くとされています。

化粧水を使う量も意識するとよい観点です。少量を短時間なじませるより、適量を時間をかけてなじませる方が角層への浸透を助けやすいとも言われています。ただし多すぎると肌への負担になることもあるため、製品ごとの推奨量を参考にしてください。

肌の状態 推奨テクスチャー 注目成分
インナードライ(テカリ+乾燥) さっぱり〜ふつう(アルコール少なめ) セラミド・ヒアルロン酸・NMF成分
表面のカサつき・乾燥 しっとり〜濃密 セラミド・グリセリン・コラーゲン
敏感気味・赤み 低刺激・無香料タイプ セラミド・アラントイン・グリチルリチン酸

化粧水だけで保湿を完結させようとすると、水分が蒸発しやすい夏は特に持続力が下がります。乳液またはクリームを後から重ねることで、水分の蒸発を抑える油分層をつくることができます。

朝晩のスキンケア手順

保湿ケアは単発ではなく朝晩の継続によって効果が積み上がります。夏向けの基本的な手順を整理します。

朝のスキンケアは、就寝中に分泌された皮脂や汗をぬるま湯か軽い洗顔料で落とすところから始まります。洗顔後は化粧水をなじませ、乳液または美容液で水分をキープします。最後に日焼け止めを全顔に塗布することが夏のバリア維持につながります。紫外線が強い季節は、外出前だけでなく2〜3時間ごとの塗り直しも効果的とされています。

夜のスキンケアは、日中に受けた紫外線ダメージや皮脂・汗・日焼け止めの残留を落とすことが出発点です。クレンジングは肌をこすらず、洗浄力に見合ったタイプを選びます。洗顔後は時間を置かずに化粧水→乳液またはクリームと重ね、夜間のバリア修復をサポートします。夜は肌が回復しやすい時間帯とされているため、保湿のステップは丁寧に行うことが望まれます。

 

崩れない夏のベースメイク(下地・ファンデ・パウダー)

スキンケアで保湿の土台が整ったら、その上に夏向けのベースメイクを組み立てます。乾燥肌のメイク崩れは、テカリが原因の崩れとは仕組みが異なります。根本には肌の水分保持力の低下があり、テカリを抑えるマットコスメだけでは解決しない場合がほとんどです。

下地・ファンデーション・パウダーそれぞれの役割と選び方を知ることで、乾燥肌でも夕方まで崩れにくいベースが作りやすくなります。

この章のポイント
・保湿系の下地でその日の肌の持ちが決まる
・乾燥肌にはリキッドかクリームファンデが向く
・パウダーは種類と量の工夫でカサつきを防げる

保湿化粧下地で土台を整える

乾燥肌の夏のベースメイクは、保湿成分を含む化粧下地で土台を整えることが出発点になります。

乾燥肌では、メイク前の保湿で土台を整えることがファンデーションのノリを左右します。下地に求めたい条件は、セラミドやヒアルロン酸といった保湿成分が配合されていること、そしてマット仕上げよりもツヤやうるおいを謳うタイプであることです。マット下地は皮脂吸着成分を含むものが多く、もともと水分量が少ない乾燥肌では夕方に向けてカサつきを助長しやすい傾向があります。

塗布量と塗り方も崩れに影響します。薄く均一に広げることが基本で、塗りすぎると逆にメイク崩れの原因になります。指で顔の中心から外側に向けて優しく広げ、小鼻や口周りは肌のキメに沿って塗るとヨレにくくなります。

下地を塗り終わったら、ファンデーションを重ねる前に1〜2分なじむ時間をとると、下地が肌に密着しやすくなります。この短い時間を省略すると、特に乾燥が気になる頬などでファンデーションが伸びにくく浮きやすくなることがあります。

乾燥肌に向くファンデの選び方

乾燥肌の夏向けファンデーションとして、一般的にリキッドタイプまたはクリームタイプが向くとされています。

リキッドファンデーションは多くの製品で水分を含んでおり、乾燥した肌にも伸びやすく粉ふきしにくい傾向があります。メイク前の保湿とファンデーションの選択を組み合わせることが、乾燥による崩れを防ぐ基本の考え方です。クリームファンデーションは油分が多めでカバー力が高いため、乾燥が気になる部分のカバーと保湿感を同時に求める方に向く場合があります。

一方、パウダーファンデーションは乾燥肌には扱いにくい面があります。粉体が水分を吸着する性質を持つため、もともと水分量が少ない乾燥肌ではカサつきや粉ふきが出やすくなります。どうしても使用する場合は、スキンケアと下地でしっかり土台を整えた上で、できる限り薄く重ねることが基本です。

ファンデーションを選ぶ際は、乾燥肌向けや保湿成分配合、うるおい仕上げなどの表記を参考にするとよいでしょう。ただし成分が同じでも肌との相性には個人差があるため、新しいアイテムを試す場合はまず少量で様子を見ることが無難です。

パウダーとお直しのコツ

仕上げのフェイスパウダーとお直しの方法が、夏の日中のメイク持続を左右します。

乾燥肌でフェイスパウダーを使う場合の基本は、保湿成分配合のタイプを選び、薄付きで部分的に使うことです。顔全体に厚く塗布すると粉体が水分を吸着して乾燥を助長しやすいため、テカリが気になるTゾーンや鼻周りのみに軽くのせる部分使いが向きます。

お直しの際にそのままパウダーを重ねると粉ふきが悪化しやすくなります。まず保湿ミストや化粧水をスプレーまたはコットンで肌に補給し、浮いているファンデーションを指かスポンジで軽く押さえてなじませます。その後、必要な部分だけパウダーを薄く重ねる手順をとることで、崩れが目立ちにくくなります。

アイテム 乾燥肌向けタイプ 選ぶ基準 注意点
化粧下地 保湿・ツヤ仕上げ セラミド・ヒアルロン酸配合 マットタイプは乾燥しやすい
ファンデーション リキッド・クリーム 水分多め・保湿成分配合 パウダー系は粉ふきしやすい
フェイスパウダー 保湿成分配合タイプ Tゾーン中心・薄く部分使い 全顔厚塗りは乾燥を助長する

ベースメイクを見直しても崩れが改善しない場合は、根本の肌の水分保持力に課題がある可能性があります。スキンケアとベースメイクを一体として見直すことが、長期的な改善への道になります。

 

自宅ケアで改善しないときの受診と専門ケア

スキンケアとベースメイクを見直しても、かゆみ・赤み・皮むけが繰り返す場合は、自宅ケアの限界を示しているサインかもしれません。

適切なタイミングで専門家に相談することが、不快な症状を早期に整える手段になります。皮膚科への受診目安と、美容クリニックでの専門的なケアの選択肢を整理します。

この章のポイント
・かゆみ・赤みが2週間以上続いたら受診の目安
・水光注射やハイドラフェイシャル等の専門ケアがある
・夏の乾燥放置は秋冬の肌悩みの予備軍になりえる

皮膚科を受診すべきサイン

かゆみ・赤み・皮むけが2週間以上続く場合や、市販の保湿剤を使っても改善しない場合は、皮膚科への受診を検討するタイミングです。

乾燥でバリア機能が低下すると、少しの刺激でも赤み・かゆみ・皮むけが生じやすくなり、掻くことでさらにバリアが傷つく悪循環に陥ります。乾燥由来のかゆみは保湿で改善できる場合がありますが、症状が持続または悪化する場合は、別の疾患が背景にある可能性があります。

自己判断を避けたい状況として、特に以下が挙げられます。広い範囲に赤みやただれが広がっている場合、夜間にかゆみで目が覚めることが続く場合、化粧水や日焼け止めを使うたびにしみる感覚がある場合は、アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎・脂漏性皮膚炎など、保湿だけでは対処しきれない疾患の可能性があります。

皮膚科では診断に基づき、ステロイド外用剤や保湿外用剤など処方薬が処方される場合があります。市販の保湿クリームとは成分・濃度が異なる治療的なアプローチが得られるため、繰り返す症状には受診が近道になります。

美容クリニックでできる保湿・肌質ケア

皮膚疾患ではなく、慢性的な乾燥肌やバリア機能の低下を根本から整えたいという場合、美容クリニックでの専門ケアも選択肢のひとつになります。

夏の乾燥肌に対して一般的に行われている施術には、以下のようなものがあります。

水光注射

非架橋ヒアルロン酸などを極細の針で皮膚の浅い層に直接注入し、肌の水分保持力を高めることを目的とした施術です。

水光注射に用いられる注入機器や製剤には、国内で薬事承認を受けていないものが含まれます。未承認の機器・医薬品を用いる場合、医師には未承認である旨・入手経路・国内に同一の性能を持つ承認品があるかどうか・諸外国での安全性に関する情報を説明することが求められています。

効果や副作用には個人差があり、内出血や一時的な腫れが生じることもあるため、施術前のカウンセリングで適応と承認状況の両方を確認することが前提になります。

ハイドラフェイシャル

水流の力で毛穴の汚れや余分な角質を除去しながら、同時に保湿成分を肌に届ける施術です。

洗浄と保湿を一度で行える点から、夏の角質ケアと乾燥ケアを両立したい場合の選択肢になります。ダウンタイムが少ない施術とされているため、仕事や日常生活への影響を気にする方が選ぶケースもあります。使用される機器の薬事承認状況はクリニックによって異なるため、効果や適応とあわせて事前に確認することが求められます。

イオン導入

微弱な電流を利用してヒアルロン酸やビタミンCなどの美容成分を肌の深部に届けるとされる施術です。

自宅ケアでは角層の表面までしか届きにくい成分を、より深くアプローチすることが期待できるとされています。侵襲性が低い施術とされており、皮膚科系のクリニックでも提供されている場合があります。こちらも効果・適応には個人差があるため、医師との相談が前提です。

いずれの施術も、効果・費用の目安はクリニックや個人の肌状態によって異なります。また、美容目的で用いられる機器や製剤には国内未承認のものが少なくなく、未承認品を用いる場合は健康被害が生じた際に医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

施術を検討する場合は、自分の肌状態に合ったアプローチかどうかに加えて、使用する機器・製剤の承認状況についても事前カウンセリングで医師に確認することが、安全な選択につながります。

夏の乾燥を放置しないことの意味

夏のカサつきを放置すると、秋冬に向けて乾燥が急に悪化したり、将来的な肌悩みの土台になる可能性があります。

夏の紫外線ダメージはコラーゲンやエラスチンを傷め、肌の構造に長期的な影響を及ぼすとされています。またバリア機能が慢性的に低下した状態が続くと、外から侵入する刺激物・花粉・ほこりへの反応性が高まり、秋冬の肌荒れや敏感肌化が起こりやすくなるとも示されています。

夏のうちに保湿ケアとUVケアでバリア機能を整えることは、今の不快な症状を取り除くだけでなく、秋冬に向けた肌の耐性を作ることでもあります。乾燥肌の対策は、季節の変わり目を待ってから始めるより、気づいた段階から継続する方が肌の安定につながりやすいとされています。

症状・状況 アプローチ 目安
軽度の乾燥 自宅ケア(保湿・UVケア)の見直し 1〜2週間継続して変化を確認
繰り返すかゆみ・乾燥 皮膚科受診+セルフケア改善 2週間以上続く場合に受診を検討
本格的な肌質改善希望 美容クリニックでの専門ケア カウンセリングで医師と相談

表の上から順に試し、自宅ケアで変化が見られない場合は次のステップへ進む判断の基準にしてください。今の症状が2週間以上続いているなら、皮膚科での診断を受けることが症状を整える近道になります。

 

夏の乾燥肌についてよくある質問

夏の乾燥肌について寄せられることの多い疑問をまとめました。スキンケアや受診判断の参考にしてください。

夏なのに肌が乾燥するのはなぜですか?

冷房による室内の湿度低下、紫外線によるバリア機能の低下、汗の蒸発時の水分喪失が重なるためです。夏は乾燥しやすい要因が複数あり、冬に引けを取らない乾燥が起こりえます。

夏のテカリと乾燥が同時に起こるのはなぜですか?

水分不足を補おうと皮脂が過剰分泌される「インナードライ」の状態にあるためです。テカリを取るケアだけでは根本解決にならず、保湿ケアで水分を補う方向の対処が必要です。

夏の乾燥肌に向く化粧水はどんなタイプですか?

セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンなど保湿成分が配合されたものが向きます。テクスチャーより成分を基準に選ぶことが、肌状態に合うアイテム選びの基本です。

乾燥肌でも夏にパウダーファンデーションは使えますか?

保湿成分配合のものを薄付きで部分使いすれば使用は可能です。ただし乾燥が強い場合はリキッドまたはクリームファンデーションの方が粉ふきしにくい傾向があります。

夏に肌がかゆいのは乾燥が原因ですか?

乾燥でバリア機能が低下し、知覚神経が敏感になることでかゆみが出やすくなるとされています。ただし2週間以上続く場合や赤みを伴う場合は、皮膚科受診をお勧めします。

夏の乾燥肌は皮膚科に行くべきですか?

かゆみ・赤み・皮むけが2週間以上続く場合や、市販ケアで改善しない場合は受診の目安です。アトピー性皮膚炎など保湿だけでは対処できない疾患の可能性もあります。

 

まとめ

夏の乾燥肌への対処は、「テカリを取る」から「水分を補い、逃がさない」への発想転換が起点になります。冷房・紫外線・汗の蒸発という複合要因でバリア機能が低下しやすい夏は、洗いすぎやあぶらとり紙など良かれと思ったケアが乾燥を悪化させることがあります。

スキンケアはセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を軸に選び、洗顔は優しいマイルドタイプで回数を抑えることが基本です。ベースメイクは保湿系の下地で土台を整え、ファンデーションはリキッドまたはクリームタイプを選ぶことで、午後のカサつきや粉ふきが出にくくなります。

かゆみ・赤み・皮むけが2週間以上続く場合は自己判断せず、皮膚科または美容クリニックへの相談をお勧めします。水光注射やハイドラフェイシャルなど、自宅ケアでは届きにくい層へアプローチする専門的な保湿・肌質改善ケアも選択肢のひとつです。

アラジン美容クリニック福岡院では、「ウソのない美容医療の実現」をモットーに、患者様お一人ひとりの美のお悩みに真摯に向き合い、最適な治療をご提案しております。無駄な施術を勧めることなく、症状の根本的な原因にアプローチし、患者様の理想を実現するお手伝いをいたします。

また、福岡院限定で提供している特別な施術コース「クマフル」は、目元のクマ治療に特化した定額プランをご用意しております。ハムラ法、脂肪注入、目の下の脂肪取りなど、複数の治療法を組み合わせ、患者様お一人ひとりに最適な治療を提供いたします。目元のクマにお悩みの方は、ぜひこの機会にご利用ください。

LINE公式アカウントにて、カウンセリングや予約を受付しております。どなたでもお使いになられるクーポンもご用意しておりますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。

参考文献・出典

  • 順天堂大学大学院医学研究科 環境医学研究所 順天堂かゆみ研究センター(乾燥した皮膚では知覚神経線維が表皮内へ侵入・増生し、角層直下まで達することで痒み閾値が低下する)
  • マルホ株式会社「皮膚バリア機能と角層の構造」(角層は表皮角化細胞と角質細胞間脂質〔セラミド等〕により水分保持と異物侵入防止を担う)
  • 株式会社資生堂 医肌研究所(夏の紫外線と冷房による肌内部の乾燥、インナードライの状態)
    健栄製薬株式会社 ヒルマイルド(冷房による室内湿度の低下と夏の乾燥肌、バリア機能低下による赤み・かゆみ・皮むけ)
  • 小林製薬株式会社 ヒフミド(汗の蒸発に伴う水分喪失、セラミドによる保湿ケア)
  • 厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」(未承認医薬品・医療機器を用いる自由診療における承認状況・入手経路・国内承認品の有無・諸外国での安全性情報の明示)

関連記事

PAGE TOP