ルメッカを受ける当日のメイクは、施術前と施術後で扱いが分かれます。施術前は、メイクを落としてから照射に臨むのが標準的な手順です。施術後は、肌の反応が消えてから施術の2〜3日後に再開するのが目安とされています。
この目安は、皮膚科施術の専門家グループが施術の侵襲度(肌へのダメージの大きさ)別にメイク再開の時期を整理した提言によるもので、ルメッカに使われる光治療(IPL)は「低侵襲」に区分されています。なお、この専門家会議は補正用メイクを販売する化粧品メーカーが主催・資金提供したものです。なお、この専門家会議は補正用メイクを販売する化粧品メーカーが主催・資金提供したものです。
この推奨は専門家による合意であり、比較試験の結果ではありません。対象となっているのはカバー力の高い補正用メイクであり、日常のベースメイク全般を検証したものではないため、通っている医療機関からの指示があれば、そちらを優先してください。
本記事は医師の監修のもと、施術前のメイクの扱い方、施術直後に肌で起きている変化、当日どうしてもメイクをする場合の手順、メイクより優先すべき紫外線対策、そして施術前に確認しておきたい項目までを順に解説します。

国立琉球大学医学部医学科を卒業。国内大手美容クリニックなどで院長を歴任し、2024年アラジン美容クリニックに入職。
特にクマ取り治療では、年間症例数3,000件以上を誇るスペシャリストである。「嘘のない美容医療の実現へ」をモットーに、患者様の悩みに真剣に向き合う。
ルメッカ当日のメイク可否の結論
ここでは、施術前と施術後に分けて、当日のメイクの扱いを結論から確認します。「当日から可能」とする説明も見かけますが、専門家の提言ではIPLは施術直後からのメイクを勧める対象に含まれておらず、その理由も含めて整理します。
この章のポイント
・施術前はメイクを落とす工程が必須
・施術後は反応消失後2〜3日が目安
・可否は日数より肌の反応で判断する
皮膚科の専門家グループが侵襲度別に整理した、メイク再開の目安は次のとおりです。表中の「アブレイティブ」は皮膚の表面を削る治療、「非アブレイティブ」は削らない治療、HIFUは超音波で熱を加える治療、Qスイッチレーザーはシミ治療などに使う、ごく短い時間で照射するレーザーを指します。
| 侵襲度 | 代表的な施術 | メイク再開の目安 |
|---|---|---|
| 非侵襲 | 非アブレイティブレーザー、HIFU | 施術直後から |
| 低侵襲 | IPL、血管レーザー、注入施術 | 兆候消失後2〜3日 |
| 中等度侵襲 | Qスイッチレーザー、浅いピーリング | 3〜5日後 |
| 侵襲的 | アブレイティブレーザー等 | 10〜12日後 |
施術前はメイクを完全に落とす
施術前は、メイクを完全に落としてから照射に臨むのが標準的な手順です。エネルギーデバイスを使う施術の手順書には、施術部位を洗浄し、メイクを除去することが明記されています。
具体的には、洗顔料やクレンジングで施術部位を洗浄したうえで、メイクはミセルウォーターまたは適切なクレンジング剤を使い、綿棒や柔らかいガーゼで除去すると案内されています。施術部位の洗浄にアルコール綿を使うことは避けるとも記載されており、刺激を抑えて落とす工程が想定されていると分かります。
つまり「メイクをしたまま行ってよいか」という問いへの実務的な答えは、落とす工程が必ずどこかで入る、というものです。来院前に落としてから向かうか院内で落とせるかは医療機関の運用によるため、予約時に確認しておくと段取りが立てやすくなります。
- 院内でメイクを落とせる設備があるか
- パウダールームが利用できるか
- 施術後にメイク直しができるか
再開の推奨は反応が消えた後
再開の推奨タイミングは、皮膚科施術を専門とする専門家グループが、侵襲度別にまとめたアルゴリズムに基づいています。
直後可とされる施術との違い
専門家グループの論文は、施術直後にメイクをしてよい範囲を限定しています。本文では、施術直後のメイクは皮膚を削らない高周波やレーザー、HIFU、弱い光を当てて肌の状態を整える治療といった非侵襲的な施術に限定すべきだと述べられており、IPLは低侵襲の施術に分類されています。低侵襲群の推奨タイミングは、赤みなどの反応が消えてから、施術の2〜3日後とされています。
ただし同じ論文の別の段落には、IPLを施術直後からメイクを使える施術の例に含めて書いている一文もあり、論文の中で記述が一致していない部分があります。推奨タイミングは目安として受け止め、実際の判断は肌の反応を見て行うことが大切です。
一方で、同じ低侵襲群の中でも、ヒアルロン酸注入やボツリヌストキシン注射については、注射点を避ければ注射直後にメイクを塗布してよいという例外が本文に置かれています。IPLについては、この例外は示されていません。低侵襲という同じ区分の中でも、施術の性質によって扱いが分かれていることが分かります。
推奨の限定
この推奨には、必ず添えるべき限定が3つあります。ひとつは、専門家による合意であって、比較試験のような検証を経た結果ではないという点です。もうひとつは、対象となっているのがカバー力の高い補正用メイクであり、日常使いのベースメイク全般を直接検証したものではないという点です。
さらに、この専門家会議は補正用メイクを販売する化粧品メーカーのヴィシー(Laboratoires Vichy)が主催・資金提供したもので、共著者のうち1名は同社の社員、ほかの著者は同社から謝礼を受け取っています。
同論文の結論も、メイクの使用は皮膚バリアの変化と回復時間を正しく理解していることが条件になる、という趣旨にとどまっています。したがって推奨タイミングは、通っている医療機関の指示に優先するものではありません。
当日メイクの可否を分ける肌の状態
当日メイクをしてよいかどうかは、経過した日数ではなく、肌に反応が残っているかどうかで決まります。
推奨タイミングの条件は「臨床的な兆候が消失してから」というものです。赤み・熱感・ヒリつき・痂皮(かさぶた状の反応)といった反応が出ている間は、たとえ施術から時間が経っていても、条件を満たしていないと考えられます。
逆に、そうした反応が見られない場合であっても、メイクは塗る工程と落とす工程の両方で肌に触れる行為である点は変わりません。判断の軸は日数ではなく、肌の状態そのものに置く必要があります。
施術の予約を入れる前に、その日の予定の中でノーメイクのまま移動できる時間を確保できるか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
照射直後の肌に起きている変化
前の章では、メイク再開の推奨タイミングを確認しました。ここでは、その推奨がなぜ当日ではなく数日後に設定されているのか、照射直後の肌に何が起きているのかを、測定値をもとに確認します。
「肌が敏感になっています」という説明を、具体的な数値に置き換えることがこの章の役割です。
この章のポイント
・照射直後は肌の水分が逃げやすくなる
・別のIPL機器による試験結果である
・反応の頻度は実験的な条件での数値
IPL照射の直後と28日後に測定された、皮膚のバリア機能に関する指標は次のとおりです。
| 指標 | 照射直後の変化 | 28日後(試験用クリーム使用側) |
|---|---|---|
| 皮膚水分量 | 低下 | クリーム群で改善 |
| TEWL | 有意に上昇 | クリーム群で−4.41g/m²h |
| 紅斑指数 | 有意に上昇 | クリーム群で−54.61 |
この試験で使われたのはルメッカとは別のIPL機器であり、照射条件も本試験固有のものです。28日後の値は、皮膚回復を目的としたクリームを使用した側の変化量であり、ルメッカ施術後に同じ日数で同じ変化が起きるという意味ではありません。
照射直後はバリア機能が低下する
IPL照射の直後には、皮膚の水分量が低下し、経表皮水分蒸散量(TEWL)と紅斑の指標が上昇したことが報告されています。
この結果は、健康な女性30名を対象に、顔の左右で異なるケアを行い、どちらがどちらかを参加者にも評価者にも伏せて比較した試験によるものです。照射前、照射直後、外用30分後、3日後、7日後、14日後、28日後という時点で機器測定が行われ、照射直後の時点で水分の蒸散量・赤み・皮膚の乾燥がいずれも有意に増加したと報告されています。経表皮水分蒸散量とは、角層から水分が失われていく量を示す指標で、値が大きいほど肌のバリア機能が乱れていることを意味します。
ただし、この試験で使われた機器はルメッカではなく別のIPL機器であり、波長帯や出力も試験固有の条件です。したがってこの数値は、ルメッカの数値としてではなく、IPLという治療法の照射直後に起きる一般的な変化として読む必要があります。
出やすい反応とその頻度
IPLによって生じうる反応には、紅斑・紫斑・水疱・浮腫・痂皮・色素沈着・色素脱失があることが確認されています。
確認されている反応の種類
この結果は、健康な被験者16名(完了15名)を対象に、同じ人の皮膚の異なる部位に条件を変えて照射し、評価者に条件を伏せて比較した試験によるものです。
照射の強さは22・34・46 J/cm²(1平方センチあたりのエネルギー量)の単回照射、および46 J/cm²を3回重ねる照射という、実験的な高出力条件でした。この条件下で、紅斑が87%、色素沈着が60%、紫斑が27%、水疱と色素脱失がそれぞれ20%、浮腫と痂皮がそれぞれ13%の被験者に確認されたと報告されています。
この数値をどう読むか
この発現率は、顔面に対する標準的な美容施術の手順ではなく、実験的な高出力条件下のものです。したがって、ルメッカの施術で同じ割合の反応が出るという意味ではなく、IPLという治療法で起こりうる反応の種類を把握するための参考情報として読む必要があります。
同試験の結論では、肌の色が濃いことと出力の上昇が副作用の決定因子だったとされており、反応の出方は肌質や設定に左右されることが分かります。痂皮のような反応が出た場合、その上にメイクを重ねてよいかは自己判断せず、施術を受けた医療機関に確認するという運用が安全です。
メイクと洗い落としが重なる負荷
メイクは塗る工程だけでなく、必ず落とす工程を伴う点も見落とされがちです。
照射直後はバリア機能の指標が悪化している状態にあるため、そこに塗布・密着・クレンジング・洗顔という接触を重ねることになります。施術後のケアとして案内されているのは、乾燥がある場合の保湿と、施術部位への日焼け止めの十分な使用であり、メイクという追加の接触とは別のものとして位置づけられています。
落ちにくい製品を使った場合は、専用のクレンジングでしっかり落とす必要があると一般的に案内されており、カバー力を上げるほど、落とす際の負荷も上がるという関係にあります。隠したいという気持ちを否定する必要はありませんが、隠す量と落とす負荷が比例することを踏まえたうえで選ぶ視点が欠かせません。
施術直後に肌が突っ張る、乾く、といった感覚があれば、それは気のせいではなく、測定にも表れる変化だと理解しておくと安心です。
当日にメイクをする場合の手順
前の章で、照射直後の肌ではバリア機能の指標が実際に変化していることを確認しました。ここからは、推奨タイミングを満たしていない当日に、それでもメイクをする場合にどうすればよいかを、判定・選択・除去の3段階に分けて解説します。
この章のポイント
・3分のセルフチェックで判定する
・カバー力より落とす負荷を優先する
・落とし方を決めてから塗り方を選ぶ
メイク前の3分セルフチェック
自宅でできる簡単な確認として、洗顔後に3分間だけ肌の状態を観察する方法があります。
- ぬるま湯だけで洗顔し、こすらずタオルで押さえて水分を取る
- 何も塗らない状態で3分置く
- 明るい自然光の下で、施術部位と首など施術していない部位を並べて見比べる
- 赤みが引かずに残っているか
- 触れていなくてもヒリつきや熱感があるか
- 皮膚が突っ張る、粉を吹くか
- 痂皮(かさぶた状の反応)が出ているか
いずれかに当てはまる場合は、臨床的な兆候が消失した状態とはいえないため、その日のメイクは見送るか、施術した医療機関に確認するのが安全です。なお、この確認は診断ではなく、あくまでその日にメイクをするかどうかを自分で決めるための目安です。
水疱ができている、強い痛みが続く、広い範囲の腫れがある、じくじくとした滲出があるといった変化は、メイクの可否を検討する段階ではなく、様子を見ずに直ちに医療機関へ連絡してください。毎日同じ時刻・同じ光で確認すると変化が比較しやすくなります。
当日に選ぶものと避けるもの
当日どうしてもメイクをする場合は、カバー力よりも落とす負荷の低さを基準に選びます。
先述の専門家の提言は、施術後に適した形状として、コンシーラーやスティック状のファンデーション、極めて流動性の高い処方を挙げています。また紫外線をカットする成分を含む補正用メイクは、紫外線への曝露を抑えるうえで検討されうるとも述べています。成分や処方の条件については、提言の中で具体的な指定はありません。
避けたほうがよい運用としては、施術部位を広くこすって伸ばす塗り方、密着させるための重ね塗り、落ちにくさを売りにした製品が挙げられます。いずれも除去するときの負荷を高めるためで、塗るときの動作は、伸ばすというより置く・押さえるという接触にとどめるのが無難です。
落とし方まで決めてから塗る
メイクをする前に、落とし方まで決めておくことが、当日の肌への負荷を抑える鍵になります。
施術前のメイク除去では、ミセルウォーターまたは適切なクレンジングを使い、綿棒や柔らかいガーゼでこすらずに含ませて外す方法が標準手順として記載されています。施術後に自分でメイクを落とす場面にも、この考え方をそのまま応用できます。ただし施術後のメイクの落とし方そのものを比較した研究は報告されていないため、あくまで応用であることを踏まえてください。
- クレンジング剤を十分量とる
- 施術部位に置いて数十秒なじませる
- こすらずにぬるま湯で流す
- タオルで押さえて水分を取る
- 保湿する
落ちにくい製品は専用のクレンジングでしっかり落とす必要があると一般的に案内されています。落としきれない負荷と摩擦の負荷はどちらもコストになるため、熱い湯を避けぬるま湯を使うなど、施術後のケアと矛盾しない方法を選んでください。
施術前日のうちに、当日使うクレンジングを低刺激のものに入れ替えておくと、当日の判断に迷わずに済みます。
メイクより優先する紫外線対策
ここまで、メイクをする場合の判定・選択・除去を確認しました。当日から本当に優先すべきなのは、実はメイクではなく紫外線対策です。その理由と具体的な使い方を見ていきます。
この章のポイント
・日焼け止めは施術初日から毎日使う
・実際の塗布量は必要量の3分の2程度
・色つき日焼け止めは中間の選択肢になる
日焼け止めのSPF・PAという2つの表示が、それぞれ何を意味するかを整理すると次のとおりです。
| 表示 | 防御対象 | 表示の見方 |
|---|---|---|
| SPF | UVBへの防御効果 | 数値が大きいほど高い |
| PA | UVAへの防御効果 | +から++++の4段階 |
いずれも規定量を塗って初めて表示どおりの効果になる指標であり、塗る量が少なければ所期の効果は得られません。この点は次のh3で詳しく扱います。
日焼け止めは施術初日から使う
光・レーザー治療後の日焼け止めについてのレビューは、SPF30以上の広域スペクトル製品を施術初日から使うことを推奨しています。
推奨されている使い方
継続期間は治療後少なくとも3〜6か月にわたり毎日、塗り直しは屋外では2〜3時間ごととされ、耐水性の高い製品では曝露の少ない屋内条件で最長6時間程度の持続が得られる場合もあります。
エネルギーデバイス施術の標準手順でも、施術部位に十分な量の日焼け止めを2〜3時間ごとに使用し、乾燥時は保湿剤を使うことが案内されています。
単回の紫外線曝露に関する報告
一方で、日焼け止めの必要性とは逆の方向に見える報告もあります。先述の16名を対象とした試験では、IPL照射の30分後または24時間後に太陽光を模した紫外線を1回当てても、その曝露によって副作用が強まることはなかったと報告されています。
ただしこの試験が見ているのは照射直後の急性の副作用であり、日焼け止めの推奨が目的としているのは、色素性病変の再発や色素沈着といった、より長い時間軸の変化です。評価している指標が異なるため、単回曝露で副作用が増えなかったという結果をもって、毎日の紫外線対策が不要とはいえません。
メイクを日焼け止めの代わりにしない
ファンデーションのSPF表示は、日焼け止めと同じ量を塗って初めて、表示どおりの性能になります。
SPFは1cm²あたり2mg、液体なら2µlを塗って検定された値であり、塗る量が少なければ所期の効果は得られないとされています。実際に調べると塗布量はせいぜい1.3mg/cm²程度で、必要量の約3分の2にとどまり、その場合効果は半分ほどになってしまうと案内されています。
顔に必要な量の目安は、真珠の玉2個分ほどを全体に伸ばすことで、塗り替えは3時間に1回ほどが確実とされています。ベースメイクをこの量どおりに塗る人はほとんどおらず、しかも施術直後は塗る量を増やすほど落とす負荷も増えるため、メイクのSPF表示を日焼け止めの代わりとして扱わないほうが安全です。
塗り忘れやすい部位として、うなじ・耳たぶ・胸・首・手の甲が挙げられており、顔まわりの施術であっても、これらの露出部位への塗り漏れには注意が必要です。
色つき日焼け止めという選択肢
カバーは欲しいけれど負荷は増やしたくない場合には、色つきの日焼け止めが中間の選択肢になります。
光・レーザー治療後の日焼け止めについてのレビューは、酸化鉄を配合した色つきの日焼け止めが、高エネルギー可視光線(ブルーライト)を含む可視光線に対して実質的な防御を与えると述べています。背景には、ブルーライトが色素をつくる細胞にある光を感じ取るたんぱく質に働きかけ、紫外線とは別の経路でシミのもとになる色素に影響しうるとされていることがあります。
サンスクリーン剤の散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛が主体で、UVBからUVA領域まで広く遮断するとされ、散乱剤を配合した日焼け止めはもともと色をもつ粒子を含む製品です。日焼け止め1本で紫外線対策と最小限のカバーを兼ねる設計も成立し、ファンデーションを重ねるより工程が1つ減り、落とす負荷も下げられます。ただし色つき日焼け止めが施術直後の皮膚に安全かは直接検証した試験がなく、可視光線防御の記述も肌の色が濃い人での有用性が中心である点には留意してください。
手持ちの日焼け止めを一度、真珠2個分の量を出して顔全体に伸ばしてみると、普段の使用量との差を体感できます。
施術前に確認しておく項目
最後に、当日の段取りを決める前に確認しておきたい項目をまとめます。受けるかどうかを判断するための材料として活用してください。
この章のポイント
・光線過敏や活動性の感染は施術を避ける
・アートメイクは事前に必ず申告する
・使用機器の認証状況と対応体制を確認する
照射を避けたほうがよい肌の状態
施術部位に光線過敏症、活動性の感染、湿疹、極度の乾燥、日焼けした皮膚がある場合は、施術を避けるべきとされています。
エネルギーデバイス施術の標準手順では、こうした状態にある部位への施術を避けること、単純ヘルペス感染がある場合は予防的な抗ウイルス薬の投与を始めるべきことが記載されています。IPLの副作用の決定因子として、肌の色が濃いことと出力の上昇が挙げられていることも踏まえると、日焼けした状態での照射を避けるという指示は、美容上の理由だけでなく、副作用の出方に関わる条件でもあると分かります。
妊娠中・授乳中については安全性が確立しておらず、一律の基準も示されていないため、必ず申告して医療機関の判断を仰ぐべき事項です。服用中の薬がある場合も同様に申告が必要で、光への反応を強める薬などについては、休薬の要否を含めて医師に確認してください。
シミへの施術にはIPL以外にも、Qスイッチレーザーといった選択肢があります。先述の専門家の整理ではQスイッチレーザーは中等度侵襲に分類され、メイク再開の目安は施術の3〜5日後です。効果の優劣ではなく、再開までの時間が施術のカテゴリーで異なるという観点で、当日の予定に合わせた選び方もありえます。
アートメイクやタトゥーがある部位
眉やアイラインにアートメイクがある場合は、その部位の扱いを必ず事前に申告してください。
レーザー照射によって、ピンクやタン、白といった淡い色のタトゥー(パーマネントメイクによく用いられる色調です)で、逆説的な黒化が起こりうると報告されています。これは、二酸化チタンや酸化鉄がレーザーによって還元され、色素が黒く変わるためとされています。ただしこの報告が扱っているのは真皮に入った色素へのレーザー照射であり、IPLで同じことが起きるかを直接検証したものではなく、発生する頻度についての記載もありません。
二酸化チタンや酸化鉄は、ファンデーションや色つき日焼け止めにも使われる、光に反応しうる色素です。施術前にメイクを除去して洗浄するという標準手順の背景には、皮膚表面に光を吸収・散乱する物質を残さないという考え方があると理解できます。表面のメイクの上からIPLを照射した場合に何が起きるかを直接調べた研究はないため、やけどをするといった断定はできませんが、除去の工程を省かない理由として押さえておくとよいでしょう。
トラブル時の窓口と対応体制
施術を決める前には、確認すべき事項と相談先を、あらかじめ把握しておくことが欠かせません。
- 使用する機器について説明を受けられるか
- 施術後に水疱や強い痛みが出た場合の対応方針
- 施術時間外・休診日の連絡先
- 施術前後の日焼け止めとメイクについて具体的な指示があるか
- アートメイク・内服薬・妊娠授乳の申告を問診で確認されるか
公的機関は、使用する薬などを自分でも説明できるか、リスクや副作用も知り納得したか、ほかの施術方法の説明も受けて自分で選んだか、その施術は今すぐ必要かという4点を、施術前の確認事項として挙げています。
あわせて、美容目的の自由診療で使われる薬や材料、機器は、法律上の承認がされていない場合があるとも注意喚起されています。ルメッカには、国内で医療機器としての認証を受けた機種と、受けていない機種があります。
キセノン光線治療器「オプティマス ルメッカ」は2025年4月に国内の医療機器製造販売認証を取得している一方、それ以前から医療機関が個人輸入などで導入しているルメッカは、国内で承認・認証を受けていない機器にあたります。どちらの機器で施術を受けるのかは、事前に確認しておきたい項目です。
国内で承認されている医薬品による健康被害には公的な救済制度がありますが、決められた用法・用量に従っていない場合は対象にならないとされており、この制度は医薬品を対象とするもので、機器に直接紐づくものではありません。
医療機関側の体制としては、好ましくない反応を所定の書式に記録し施術記録に残すこと、想定外の事態が起きたときの手順書がすぐに参照できる状態であることが定められています。相談先としては、消費者ホットライン「188」番や医療安全支援センターも案内されています。
確認しておきたい項目を書き出してから、カウンセリングに臨むことをおすすめします。
ルメッカ当日メイクによくある質問
ここでは、当日のメイクに関してよく寄せられる質問に、Q&A形式でまとめて回答します。
ルメッカの当日はメイクをして行ってもいいですか
施術前はメイクを除去してから照射するのが標準的な手順です。来院前か院内かは医療機関により異なるため、予約時に確認しましょう。
ルメッカの施術後、その日のうちにメイクはできますか
専門家の整理ではIPLは低侵襲に分類され、反応が消えてから2〜3日後が推奨タイミングとされ、当日は条件を満たしにくいといえます。
ルメッカ後のメイクを普通に戻せるのはいつからですか
判断の基準は日数ではなく、赤み・熱感・ヒリつき・痂皮が消えたかどうかです。迷う場合は施術した医療機関に確認しましょう。
ルメッカ後にかさぶたのようになった部分は隠していいですか
痂皮が出ている間は反応が残っている状態のため、自己判断で重ねず、施術した医療機関に確認することが勧められます。
ルメッカ当日は日焼け止めも塗らないほうがいいですか
いいえ。日焼け止めは施術初日からの使用が推奨されており、メイクより優先すべきケアです。
まとめ
ルメッカ当日のメイクは、施術前と施術後で答えが分かれます。施術前はメイクを落とす工程が必ずどこかに入ります。
施術後は日数だけで判断するのではなく、赤みや熱感、ヒリつき、痂皮といった反応が消えているかどうかで判断し、専門家の整理では反応が消えてから2〜3日後が推奨タイミングとされています。当日から優先すべきはメイクより紫外線対策です。
推奨タイミングは専門家による合意であり、通っている医療機関の指示に優先するものではなく、照射直後のバリア低下を示すデータもルメッカとは別のIPL機器による試験結果です。当日にできることは肌を隠すことではなく、今日の肌の状態を確認して予定を組み立てることであり、施術日の前後の段取りに迷う場合は福岡院のカウンセリングでご相談いただけます。
アラジン美容クリニック福岡院では、「ウソのない美容医療の実現」をモットーに、患者様お一人ひとりの美のお悩みに真摯に向き合い、最適な治療をご提案しております。無駄な施術を勧めることなく、症状の根本的な原因にアプローチし、患者様の理想を実現するお手伝いをいたします。
また、福岡院限定で提供している特別な施術コース「クマフル」は、目元のクマ治療に特化した定額プランをご用意しております。ハムラ法、脂肪注入、目の下の脂肪取りなど、複数の治療法を組み合わせ、患者様お一人ひとりに最適な治療を提供いたします。目元のクマにお悩みの方は、ぜひこの機会にご利用ください。
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参考文献・出典
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